一生ものの家具が「無垢材」と「オーダーメイド」で叶う理由
2021.3.29
家具は住まいの「格」を決める
家具の買い替えを検討するときに大事なこと。
そのひとつに「とりあえず」で購入するか「ずっと長く使えるものを」と考えるか、があります。
特に新築やリフォームを経験した人であれば、一度はその選択に迷ったことがあるのではないでしょうか。
例えば単身赴任や大学の4年間、というような期間がある程度限られた場合には、その期間のみ使えるものを選ぶというのもひとつの選択です。
しかし、新築やリノベーションの場合はその住まいを長く使いたいと思うのは当然のこと。
毎日をより快適なものにしたいと考えるものです。
ただ、そうしたタイミングでは家具以外にも様々なものを揃える必要があります。
そこで予算や時間の制約もあり、「とりあえず」のものを選んでしまったというのもよく耳にする話です。
住まいは空間だけでは成り立ちません。
練りに練った間取りも、こだわり抜いた内装も、最後に良い家具が入ってその本当の良さを引き出すことが可能です。
長く住まう場所のクオリティはどんな家具を選ぶのか、で大きく変わります。
「使い勝手」「見た目」「丈夫さ」を兼ね備えたものを選ぶ
使う期間が決まっていたり、そもそも買い替えが前提であれば間に合わせのものでも良いでしょう。
しかし、多くの場合、家具はある程度長い期間の使用を想定して購入します。
場合によっては何十年と使用することもあるかもしれません。
ましてや、新居のイメージがそこで変わるのであれば、その家具には「こういったものが良い」という理想が入ったものを選ぶのが自然な流れ。
「やっぱりダイニングテーブルは毎日使うものだからよいものを選びたい」
「眠りは健康を左右するものだからベッドはしっかりしたものを」
など、こだわるポイントが見えてきたら、次はいよいよそれに見合う家具を探すときです。
そのうえで家具は「道具」であり、「インテリア」であり、「耐久財」です。
そこには「使い勝手」「見た目」「丈夫さ」が求められます。
それらをクリアするのが「無垢材家具」であり「オーダーメイド家具」といえます。
「オーダーメイド」で家具を作るメリット
「オーダーメイドで家具を作る」と聞くと敷居が高い、そんなイメージもあるかもしれません(実際は決して難しいものではありません)。
それがあることで毎日のくらしが格別に快適になったり、さらにずっと長く使えるものであれば、通常の家具を購入するのとは異なる「対価」を払う価値が十分に感じられるものとなります。
まずは「サイズオーダー」。
空間の中で調和のとれたサイズ感。
空いたスペースにピタリと納まるスッキリ感。
使う人の身長にあった高さ。
テーブルひとつをとってみてもダイニングの空間に入ればよいというものではありません。
椅子の引きシロや動線といった「余白」の部分がちゃんとあるかどうか。
使う人の身長にあったチェアの高さとテーブルの高さになっているかどうか。
こうしたことで日々の快適性が大きく変わってきます。
収納家具であれば、全体のサイズだけでなく、扉の取っ手の位置や形状は使いやすいものか。
引き出しの数や大きさは。
配線などは乱雑にならないか。
そもそも、入れたいものや飾りたいものはきちんと納まるか。
事情に合わせて自分仕様のものを作ることができるのはオーダーメイドで作る収納家具の一番の醍醐味です。
これはつまるところ「使い勝手の良さ」を叶えるものとなりますね。
仕切りなどが無い同じ空間の中に複数の家具をレイアウトすることもあります。
寝室であればドレッサーとチェスト、LDKであればキッチンボードとダイニングの収納とTVボードといったように、いくつかの要素の組み合わせになります。
オーダーメイドであれば同じ仕様・同じテイスト・同じコンセプトで家具をそろえることができるので、その空間には統一感が生まれます。
ここで「見た目」をクリアしました。
後からの買足しでも同じ仕様で作ることができるので、計画に沿って徐々に統一感のある空間を作り上げることも可能です。
そこでは「妥協」という二文字を住まいづくりの中で排除することで長く使用できることにもつながります。
無垢材を選ぶメリット
いわゆる「木の家具」も様々で素材の特性も異なります。
そのなかでも無垢材は高耐久で見た目も美しい素材であり、長く使用する前提の家具材としてはもってこいです。
無垢材とは表面材、心材に分かれている合板物とは違い、天然木そのもののことをいいます。
わかり易く言うと丸太の木から伐り出した板材のことです。
特に広葉樹からとるそれは家具材に求められるそこに必要なのは「強度があり傷がつきにくい」、「揺れに強い」といった要素を兼ね備えます。
それらを使用し、且つ無着色で仕上げたものは、たとえ傷がついたとしても色が剥がれてしまうこともなく、そのうちにキズも馴染んで味わいになってくれます。
毎日の暮らしの中では何かをぶつけてしまったり、テーブルにモノを落としてしまったりすることはよくある事。
そんな時にあまり気にしすぎることなく使えるというのは、精神的なストレスも軽減してくれます。
そうして使い続けていくうちに、色合いも美しく変化し、家具として品格のある佇まいとなっていくのも楽しみのひとつです。
また、そうは言っても何年も使い続けるうちにその傷が増え、どうしても気になってしまうという場合には、表面を削り直し職人の手で仕立てなおすことで、キレイに甦らせることができるもの無垢材だから叶うこと。
その木目も美しく、自然の色味だから空間に馴染み、風合いを増していく。
そして丈夫であることと相まって長く使用することができる。
無垢材家具は「見た目」と「高耐久性」が同居する家具なのです。
このように、「無垢材」で「オーダーメイド」の家具には、一生ものの家具としての選ばれる要素がたくさん詰まっています。
更に付け加えるのであれば、あまり懲りすぎたデザインや仕様にせずシンプルにつくること。
素材も作りもシンプルなものほど飽きることなく、どんなものと組み合わせてもずっと使い続けることができます。
丁寧に作られた無垢材のオーダー家具は、派手さはなくても空気のようにそこにあることの必然性が求められるものだと考えています。
自分にとって「心地よい」と感じる家具を作りたいと思うとき、ひとつでもこうした要素を思い出していただければ幸いです。
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