オーダー家具の代表格「テレビボード」はここで差が出る
2021.4.13
リビング空間の顔となる家具のひとつ、テレビボード。
その名の通り「テレビを置く台」でありますが、ここ最近ではリビングにおける収納家具としても重要な役割を持つことも多くなりました。
収納問題は住まいにおける大きな悩みのひとつ。
そんな「足りない収納」を補う家具として有効に使いたい。
そこでテレビボードを、自宅の収納事情を補完するものとしてオーダーする方が増えてきています。
この「オーダー」というのが肝。
世にたくさん出ているテレビボードでは満足できないのでオーダーメイドとするわけです。
既存品で事足りない部分を補う、自分らしさを出す、住まいに合ったものにする。
家具をオーダーする理由は様々です。
上手く進めることができれば使い勝手良く、見た目も良い世界で一つのものが出来上がります。
反面、そうそう購入頻度が多いものではないので、その選択には慎重を期するものとなります。
今回はそんなテレビボードをオーダーする際のポイントをお伝えしていきます。
壁面収納タイプではここで差が出る
テレビボードは当然、空いている空間に配置するものです。
そのスペースを「隙間なく埋めるのか」あるいは「余白を持たせるのか」は見え方と収納量双方においてポイントとなってきます。
つまり「サイズをどうするか」という問題です。
まずは「隙間なく埋める」場合。
オーダーのテレビボードとして真っ先に思いつくもののひとつに「壁面収納」があります。
これは天井までギリギリ、あるいは壁いっぱいに収納を設置できる「隙間なく埋める」収納の代表格と言えます。
デッドスペースとなる壁面、天井近くを有効活用でき、且つ収納量や収納方法を増やすことのできるものとして、いわゆる「集中収納」として人気があります。
壁面収納は良いこともある反面、気を付けなければいけないことも。
それは「圧迫感」です。
壁がそのまませり出してくる、ともいえる壁面収納はそのまま圧迫感に繋がりかねません。
そこで考えるべきは「壁を見せること」。
後述するようにサイズそのものに余白を持たせることもひとつですが、壁いっぱいに収納を配置するのであれば、少なくともテレビの背面部分は背板を抜いて壁を見えるようにしたほうが良いでしょう。
そうすることで「壁そのもの」が見え奥行感が出るので圧迫感が軽減されます。
壁いっぱいの収納をつくる際には必ず「抜けているところ」を作るのが良いのです。
あえて余白を作るのもアリ
前述のように、大きな収納があっても壁が見えていると圧迫感は軽減されます。
であれば左右上下の壁面をあえて見せることで、より「軽さ」が際立つはず。
250センチのものがおけるところにあえて180センチ程度のものを置いて左右を開ける。
上部はあえて何も飾らない。
フロートタイプ(浮いて見えるようなもの)にして、テレビボードの下部分を活かす。
こうした余白づくりが計算されたものであると空間は美しく見えます。
時に収納量が犠牲になりますが、インテリア性を加味した場合には押さえておきたいポイントです。
移動をどうするか
いわゆる「置き家具」であれば問題はありませんが、壁に取り付けた壁面収納などは容易に移動ができません。
特に引っ越しが多い人、マンションなどで住み替えが考えられる人は壁取付の収納を導入するのは少し考えた方が良いでしょう。
しかし壁面収納は魅力的です。
その場合は天井ギリギリまでの高さに設計し、置くだけのものにします。
仮に転倒があったとしても天井に引っ掛かって倒れないようにすれば良いのです。
これなら住み替えがあっても、お気に入りのテレビボードも一緒に持っていけます。
また、長尺のものの場合もいくつかに分解でき、搬入後にひとつに連結できるものとしておくのが良いでしょう。
今の住まいでは搬入が問題なかったとしても引っ越し先に間口から入らない、ということもありえます。
何を収納するのか
最近の、特にマンションでは居住スペースをできる限り広く取れるよう、リビングダイニングにあまり収納スペースを設けない間取りが多く見受けられます。
住み始めてから、家族の共有物を仕舞う場所がなく散らかってしまう、という声も少なくありません。
そこを助けてくれるのが収納量に優れたテレビボードです。
テレビ周りのDVDやゲーム機器などはもちろん、お子様のおもちゃや赤ちゃんグッズなどリビングで使うものを仕舞う場所は必ず必要になってきます。
場合によっては日用品などを収納する場所になることもあるでしょう。
とはいえ、無計画ではいけません。
ある程度の目的と用途を持って、「これはここ」「あれはそこ」というように「モノの住所」を決めておきます。
そうすることで無駄のない、使いやすいテレビボードが出来上がるのです。
自分に合った仕様でオーダーする
既製品の良いところは「最大公約数」でつくられたもの、という点。
多くのデータから「大体このくらいなら皆使いやすく、美しいだろう」というものですからざっくり選ぶのであればおおよそ間違いはありません。
ですが、既製品では「サイズ」「デザイン」「使い勝手」の三拍子が揃うことはなかなかありません。
どこかに必ず妥協が入ってしまうものです。
どこかに妥協の入った家具は日々の生活で少しずつストレスになったり、使う中で支障が出て買い替えを検討することとなります。
オーダーでつくるテレビボードであれば、自分や家族が入れたいものや機器がしっかり納まることは勿論、そこにプラスアルファを持たせることも可能です。
また、その収納方法も扉・引き出し・オープン棚と自分の使い勝手に合わせた仕様で選ぶことができます。
サイズは勿論のこと、「いかに自分のために作られているか」でオーダーテレビボードの満足度は大きく変わっていきます。
テレビボードはリビングダイニングにおいて、ダイニングテーブル、ソファに次いで面積の大きい家具のひとつです
存在感がある分、空間のイメージを左右する重要な家具の一つであるともいえます。
自分に合ったものを選ぶこと、その組み合わせと足し算・掛け算でそこは居心地の良い空間に変わっていきます。
サイズや仕様をどのように選べば良いのかわからないという方はお気軽に私たち家具蔵までご相談ください。
大切な住まいの家具を見直し、より心地の良い住まいを作っていきましょう。
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