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はじめての一枚板選び「おすすめはどんな樹種?」

2021.4.16

 

 

「長く使うことのできるテーブルが欲しい」

「家族が集まる場所だから象徴的なテーブルを」

など、様々な理由から無垢材でつくられたテーブルを検討、または使用している人が増えています。

そのなかで特に人気があるのが「一枚板天板」を使用した一枚板テーブル。

樹齢100年を優に超える高樹齢の大きな一本の木。

そこから取り出される一枚の大きな板、それが一枚板天板です。

どんなものを選んだとしても、室内におけるその存在感は大きく、まさに「住まいの顔」となることは間違いありません。

そんな一枚板天板は言うまでもなく木から作られますが、一言で木と言っても世界には非常に多くの種類があります。日本国内に限っても1500を超える種類があり、その中でどんなものが自宅に合い、また、長く使うことができるのか。

今回はそんな疑問を一枚板でも代表的な樹種を見ることで解決していきます。

 

 

広葉樹と針葉樹


 

 

先程「非常に多くの種類」といった樹木ですが、それらはすべて「広葉樹」と「針葉樹」に分けることができます。

一般的に広葉樹と針葉樹の違いは、読んで字の通り葉の形で見分けられます。

広く扁平な形をした葉を持つ広葉樹と、先の尖った針のような形の葉を持つ針葉樹。

針葉樹は幹がまっすぐ伸びているのに対し、広葉樹は太くて曲がっていることが多く、さらに枝分かれしているのが特徴です。

どんなものでもそうですが、この2つにも家具材にするにはどちらが優れているのか、というものがあります。

結論から言うとテーブル、それも一枚板天板に使用するなら広葉樹のほうが良いでしょう。

杉などの針葉樹の一枚板天板が全くダメ、というわけではありませんが、広葉樹の「強度があり傷がつきにくい」こと、そして「揺れに強い」ことがテーブルに向いているのです。

広葉樹は強度があるので長期に渡って使用することになり、そのなかで傷などがつく可能性も高い(つまり傷がつきにくいものが良い)ダイニングテーブルに向いています。

また、中身の組織の密度の濃い広葉樹は揺れにも強く、テーブルにするには最適なのです。

私たち家具蔵でも一枚板に限らず、すべての家具を広葉樹で作成するのはそうした理由もあります。

そして、世界中から選りすぐった常時30以上の樹種をストックする一枚板天板もすべて広葉樹です。

 

どんな樹種を選ぶか


 

そんな広葉樹、数万を超える種類がありますが、そのなかでも人気があったり、希少であったりと、その選ぶ基準は変わってきます。

一枚板テーブルは当然家具であり、インテリアです。

広葉樹である以上、その強度などはどの樹種を選んでもそれほど大差はありません。

そこで差別化されるのはやはり色合いを含めた外観。

そんな基準から代表的なものをピックアップしてご紹介していきましょう。

 

モダンで落ち着いた雰囲気ならウォールナット


 

 

世界三大銘木のひとつとしても有名で、数々の歴史的な場所でも使われてきた高級材の代名詞。

その黒に近い濃茶の木肌は和室などにも相性が良く、どんな空間に置いても違和感なくハマります。

使い込むごとに色が明るくなり、鮮やかになる木目もまた意匠として空間を演出します。

強度があり、狂いが少なく、 重厚感と高級感ある色味の木目で、とても人気が高い木材です。

白の基調が強い空間ではコントラストを生み出し、よりモダンに。

同系の色合いの空間なら落ち着いた温かみのある雰囲気に仕上げてくれる存在となります。

異なる木ではありますが「モンキーポッド」なども、同じように黒に近い質感を持っていて人気があります。

 

ナチュラルで素朴、優しい雰囲気ならナラ


 

 

ゆっくりと生長することで生まれる細かな木目と独特の模様である「虎班(とらふ)」が特徴のナラ。

欧米のものはオークと称され、どちらもその雰囲気は素朴でナチュラル。

その質感から素材そのものに立体感があり、そこにあるだけで優しいイメージの空間を作り上げてくれます。

 

清潔感や爽やかさを演出するトチ


 

 

艶やかな質感と、すべすべの手触りが特徴のトチ。

他の木に違わず、テーブルにできるような大木は年々少なくなっていますが艶やかでやさしい木肌は違う色素の木を組み合わせても受け入れてくれるおおらかさがあり、コーディネートにおいての万能性は大きな特徴です

 

ジャパニーズスタイルを体現するケヤキ


 

 

おそらく日本の広葉樹の中でも最大級の知名度と高級性を持つケヤキ。

神社や寺社仏閣の建築材として重用され、住居の大黒柱や楽器の大太鼓など様々な用途で使用されています。

ケヤキの一枚板テーブルは、堅牢さと高耐久性もさることながら、何よりも威風堂々とした立ち姿から生まれるダイナミックな木目が多くの人を惹きつける要因です。

その佇まいは非常に日本的ですが、洋風の空間に合わないということはありません。

むしろ、その赤みの強い色合いはどんなテイストの内装にもしっかりと合います。

勇壮でおおらかな木目に暮らしを守られる、そんな意味合いを込めてケヤキの一枚板テーブルを選ぶのも良いでしょう。

 

華やかさと落ち着きが同居するサペリ


 

近年、大きな注目を浴びるアフリカ産の木材。

その中でもこのサペリは中米の銘木マホガニーによく似た表情も相まって、隠れた人気を誇っていました。

風土の違う日本では事前の乾燥を含めた調整が難しく、なかなか見ることができなかったのですが私たち家具蔵でもここ数年、大きな反響のある材となっています。

濃い赤茶の色合いと帯状にできた濃淡のコントラストが光に当たると煌めくことで、とても綺麗に空間に映えます。

コーディネート性も高く、さきに挙げた樹種と比べると知名度には劣りますがこれからますます人気が高まりそうな銘木です。

 

我が家にとっての“自慢”の一枚板


 

 

この「自慢したくなる」というのは、実は最も大切な要素でもあります。

満足したもの、あるいは満足しているものは、ついつい自慢したくなります。

友人や親族が訪ねてきた時、「この一枚板テーブルは、こういう特徴で、こういうところで育ってね…」とついつい木の素性を談義して盛り上がって楽しむ。

まさにこれぞ、一枚板テーブルを使用する醍醐味かもしれません。

 

一枚板天板はその木目や表情から様々な歴史を語ることができます。

100年以上の長い間の風雨に耐えて生まれた表情。

その自然のゆらぎ。

そこから一枚の板を通しての雄大な自然と時間の物語を伺い、知ることができます。

そんな一枚板をより「濃く」味わうために。

家具蔵では木に精通したスタッフがたくさんの逸話を用意して、あなたをお待ちしています。

それぞれの板、それぞれの木にまつわる話を聞くだけでもきっと興味深いはずです。

 

家具蔵の無垢材一枚板天板の詳細はこちらから

 

 

 

 

 

 


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