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テーブルのサイズが大きい方が良い、は本当か

2021.6.5

 

 

ダイニングテーブルは「大きめのものが正解」


 

 

今やほとんどの家庭に「ダイニングテーブル」、もしくはその役割を果たすものは置いてあります。

最近、そのダイニングテーブルの「在り方・考え方」に変化が生じてきています。

ひと昔前は、ダイニングテーブルは「食卓用テーブル」もしくは「食卓」とも言われ、その名のとおり「食事をとる」ためのものでした。

いわばその用途が明確で、限定的だったわけです。

食事が終わると居間(※今でいうリビング)でのんびり過ごす、あるいは自身の部屋に戻る、といったことが主流でした。

時代の変化とともにこの「食卓用テーブル」は、「ダイニングテーブル」として、その活用方法の幅も広がってきているのです。

ダイニングテーブルを大きくすることは、そこで行う活動の幅も広がり、結果「住まい方」や暮らしのスタイルそのものも変わってきます。

 

 

ダイニングテーブルを大きくするメリットは4つ


 

 

ダイニングテーブルを大きくする場合のメリットは、大きく以下の4点に集約されます。

●ゆったりした食事スペースが確保できる

●勉強、趣味、作業等をよりフレキシブルに且つスムーズに行うことができる

●来客などで着座人数が増えても安心

●会話がしやすい(適当な互いの距離感を維持できるのでストレスがない)

 ダイニングテーブルのサイズ選びで迷っているのであれば、断然「大きめのテーブル」をお勧めします。

上記のような理由もありますが、大きなサイズのテーブルを使用することは単純に「その場所での居心地が格段に上がる」からです。

たとえば、レストランに2人で行ったとき、窮屈な2人席よりも広々と使える4人席の方が嬉しいですよね?

スペースに余裕があることで、ゆっくりと食事を楽しむことができます。

もしくは旅行に行って、想定よりも広い部屋だったらよりのんびり過ごすことができます。

テーブルも同じです。

外食や旅行といったある意味「非日常」の場ではなく、毎日のこととして。

広いテーブルなら勉強や仕事、家事のデスクとしても使いやすくなります。

わざわざ勉強や書斎用のテーブルを買う必要がなくなることで、スペースもお金も節約できるというわけです。

人は、「大きい」「広い」といったことにプラスの感情を持ちます。

「大は小を兼ねる」という言葉は、実はダイニングテーブル選びには一番しっくりくる言葉なのです。

 

 

「パーソナルスペース」という考え方


 

 

小さなダイニングテーブルであっても食事をするだけであればそこに問題はありません。

しかし、食後もその場所で過ごすということを考えると、テーブルサイズが小さいこと=向かい合う人あるいは隣り合う人の互いの距離が近すぎることは、居心地の悪さに繋がってしまいます。

大きなダイニングテーブルであれば、2人並んだ時、あるいは向かい合った際にある程度の距離感が生まれます。

いわゆる、互いの「パーソナルスペース」を保つことができ、快適に過ごすことのできる場所になるのです。

電車に乗って、座席が空いている時に人は無意識に外側を選びます。

これは、両側に挟まれること=人との距離が近いこと、を無意識に嫌うためです。

これは親密な関係性においても同じことが言えます。

どんなに仲が良い同士でも、程良い距離感というものがないと、本当に心地の良い場所にはならないものです。

人それぞれには、目には見えない「自分のスペース」があります。

これは精神的なものだけでなく、物理的にもそうなのです。

 

具体的な「パーソナルスペース」


 

 

例えば「幅1500mm」のダイニングテーブル。

基本的に小さいサイズのものではなく、4人以下で食事をするだけなら、その広さには全く問題がありません。

それより少し大きいサイズを考えてみます。

よくみるサイズ感としては150mmの幅を足した「1650mm」というものです。

このわずか150mm、15センチの小さな定規一本分のスペースが「居心地」に大きな違いを生み出します。

周囲と近すぎない、適度な距離があるという解放感がこの「15センチ」で生まれるのです。

気持ちが楽になり落ち着くという心理的な印象が作業の効率性含め、あらゆる部分でポジティブな要素に繋がります。

これがパーソナルスペースに人が侵入している状態といない状態の差です。

人と人の距離感は450mmくらい離れていると「近すぎず、遠すぎず」という程よい距離感が保たれるといわれます。

ちょうど成人男性が腕を伸ばして相手にあたらない距離感です。

人の肩幅は約600mmで二人並ぶと1200mm、そこに450mmの距離感を足すと1650mmとなり、理想的な心地良さが保つことが出来るテーブルサイズとなる訳です。

手を軽く伸ばし届くくらいが、人と人は丁度いい距離感などともいわれます。

 

「在宅ワーク」の台頭と大きなダイニングテーブル


 

 

現在のコロナ禍において、在宅で仕事をする人が劇的に増えました。

自身の書斎がある、そんな人であれば、こうした「在宅ワーク」への移行もスムーズでしょう。

一方で自宅にデスクや専用のワークスペースがなく、いわば急場しのぎで揃える方も増えています。

そこでデスクを新調するのも勿論「有り」です。

しかし、それを置くためのスペースの捻出や費用を考えた場合、別の手段を検討することもお勧めします。

それがダイニングテーブルのサイズの見直しです。

今使用しているダイニングテーブルを最大限大きくすることで仕事の効率や作業性が増す可能性は高くなります。

書類を広げたり、資料を見ながら仕事を効率よく行う、ということをクリアしながら、大きなテーブルを家族全員で享受することでさきにお話しした個々の「パーソナルスペース」が確保され、家族皆が快適になるとすれば、デスクを一台だけ購入するよりも相乗効果は望めそうです。

デスクを置くスペースは無くても、テーブルを15センチ・20センチ大きくすることならできるかも、という人も実は多いはず。

家族が同じテーブルで同時に別の何かをしていても気にならないくらいの大きさを考えてもいいかもしれません。

 

プランニングの重要性


 

 

とはいえ、やみくもに大きなテーブルを置くことは周囲の回遊性を損ねることになり、空間とのバランスは必要です。

さらにはテーブル以上にその居心地を決めるのは「チェア」という側面もあり、それらの出し引きをスムーズに行うことができるか否か、という点もまた重要です。

そこで「このくらいだろう」という推測ではなく、家具店などのプロの目線で最適なサイズを教えてもらうことが間違いのないテーブル選びと快適な毎日に繋がります。

推測ではなく、理論から最適解を出してもらえる。

そんな家具店でプランニングを行ったうえでのテーブル選びをお勧めします。

 

ダイニングテーブルは大きい方がいいかどうか?の答えは、以上の観点から見ても「大きくしたが方が正解」です

どのような世代であっても、ある程度大きなサイズのダイニングテーブルは活躍してくれます。

家族構成、暮らし、人生においてダイニングテーブルは非常に重要なアイテムであり、そのなかで大きなサイズのテーブルを置くことで暮らしが大きく変わることはたいへん魅力的です。

大きなダイニングテーブルを置くとして、まずはどのくらいのサイズなら自宅で置くことができそうか、お近くの家具蔵スタッフまでお気軽にお尋ねください。

 

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