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無垢材ベンチのサイズはどうやって決める?

2021.6.8

 

 

無垢材ベンチとは


 

 

まずは「無垢材チェア」「無垢材スツール」、そして「無垢材ベンチ」の違いについて確認しておきます。

大まかにこの3つを分類すると、

「無垢材で作られた、背もたれがある腰掛け」が無垢材チェア。

「無垢材で作られ、背もたれが無い一人掛けの腰掛」が無垢材スツール。

「無垢材で作られていて背もたれが無く、複数人が座ることができるもの」が無垢材ベンチとなります。

スツールやベンチでも背もたれがあるなど例外もありますが、まずはここを抑えておきましょう。

 

ベンチの用途


 

 

無垢材でつくられたものに限らず、いわゆる「ベンチ」が家庭において主に使用されるのがダイニングルームです。

ダイニングテーブルに合わせて、素材や色、デザインを揃えてレイアウトするのは2人暮らしや小さなお子様のいる家庭でよく見られるようになりました。

2名の着座を想定したものでも詰めればもう一人の着座が可能など、融通性から選ぶ人も多いようです。

それ以外では玄関で靴の脱ぎ履きや荷物置きに使用するケースや、窓際やカウンター下に置いて飾り棚とするケースも。

寝室であればベッドサイドのフットベンチとして、という使い方もあります。

もしくはリビングテーブルの代わりにソファ前に置いておく、というテクニックもあります。

一般にリビングテーブルはソファとテレビの前に置くことが多いですが、その部分がバルコニーへの回遊動線となっていることも多々あります。

そこで一般的なリビングテーブルとさほど高さが変わらず、多くのリビングテーブルと較べて奥行が無いベンチであればお茶を置いたりするなどの用途を賄うことができながら、回遊動線にゆとりができる、というわけです。

勿論、本来は人が座るためのものですから来客時には補助の椅子として使用することもできます。

これは背もたれの無いタイプでのみ可能なことではあり、話の本筋からは少し離れますが、ベンチを購入するのであれば背もたれ無しを選ぶことで様々な用途が可能となるものとなります。

 

 

無垢材でベンチを作ることのメリット


 

 

こうした多様な用途があるベンチは、しかるべきサイズのものを選ぶことで長く愛用できるものとなります。

この「長く使う」という観点において無垢材は非常にお勧めの素材です。

いわゆる「木の家具」で多いのは「木質系の加工材料」といわれる、合板や固めた木屑の上に化粧シートや、突板を圧着し加工したものです。

対して無垢材は原木(丸太)から切り出したままの自然な状態の木材をさしたものです。

上から何かを貼り付けたりするものではないので、シートが剥がれてきたりする劣化はありません。

また、無着色のものであれば傷も目立たず、その部分の補修も可能。

使用していくうちに美しく変わっていく色合いも魅力的で、長く使ってこそ価値が上がり、長く使うことのできる要素がふんだんにあるのが無垢材ベンチなのです。

 

テーブルによって変わる無垢材ベンチのサイズ


 

 

ダイニングルームで使う無垢材ベンチは、当然のことながらダイニングテーブルがそのパートナーになります。

そのベンチを「使いやすい」ものにするならば、まずはテーブルの「脚と脚」の間に注目しましょう。

一般的によく見られる4本脚のテーブル。

例えば、幅150センチのテーブルの一番端に一辺8センチの脚が付いていれば、8×2=16センチで脚と脚の間は134センチの間隔が空いています。

理論上、最大134センチのベンチをそこに収めることが可能ですね。

しかしそれでは「使いにくい」ベンチになってしまう可能性大です。

ベンチがテーブルからある程度離れていれば問題ないのですが、多くの場合はテーブルにやや被らせてベンチを配置します(そうしないと食事や作業がしづらくなる)。

ベンチから脱ける際にはベンチの横から足を出しますが、ベンチとテーブル脚の間に余裕が無いとそれが難しくなるので出入りが非常に窮屈になります。

この場合、テーブル脚とベンチの端の間は10センチ強程度あれば出入りも容易になります。

つまりこの場合は幅110センチのベンチを選ぶことで出入りが容易で使いやすいものになるのです。

(ちなみに110センチあれば余裕を持って2名の着座が可能です)

これはテーブルのサイズによっても変わってきます。

幅90センチもあれば2名の着座は可能になりますので、手持ちのテーブルの脚間からマイナス20センチ前後が使いやすい幅である、ということを覚えておきましょう。

尚、4本脚でないテーブルであれば脚がベンチからの出入りを邪魔することはありません。

テーブルの幅と同じ程度のサイズのベンチを配置することができます。

 

 

高さと奥行も大事


 

 

次に高さも大事なポイントです。

出入りがしやすくてもテーブルと高さが合わなければ食事や作業がしにくくなってしまいます。

適切な高さはテーブルの天板上から28~30センチ引いた高さ。

例えば高さ70センチのテーブルであればベンチの高さは40~42センチが適切となるわけです。

また奥行きは座り心地を決めるポイントとなります。

あまり深すぎてもいけませんし、浅すぎると落ち着いて座ることができません。

おおよそ40センチ前後あれば性別や年齢問わず座りやすいものとなるはずです。

 

使用場所によって決めるベンチのサイズは


 

 

ベンチは玄関やベッドルーム、リビングダイニングなど様々な空間で活躍してくれます。

設置場所が玄関である場合は、なるべくコンパクトに必要最低限の大きさにしたいところです。

玄関で履物を履き替える際は、同時に複数の人が腰を掛けるケースは少ないことから、一人分のスペースプラス、鞄や買い物袋などが置けるスペースを加えたサイズとして幅90センチ~100センチが最適サイズです。

前述のソファ前に置く際にはソファのアーム部分を除いた幅の長さ=クッション部と同程度にしておけば出入りも容易になり、見た目もスッキリします。

 

無垢材ベンチは、置き場所、サイズ次第で様々な使い方ができる多目的家具であり、長く愛用できるものとなります。

こうしたものに限らず、家具を購入する際には、どこで・どのような使い方を・誰が使うのか、を販売スタッフに伝えて、適切なアドバイスを受ければ間違いありません。

家具蔵で多様な樹種・デザインの無垢材ベンチを自由なサイズ設計でご案内しています。

お気軽にお問い合わせください。

 

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