失敗しないオーダー家具 ~キッチンカウンター下収納~
2021.7.10
近年ではキッチンとダイニングが別々の部屋に仕切られている、いわゆる「クローズドキッチン」ではなく、ダイニングやリビングまでを一続きの空間として広く見せる「オープンキッチン」の間取りが多く見られます。
キッチンの両端が壁から離れた「アイランドキッチン」や、片側だけが壁についた「ペニンシュラキッチン」ではキッチンとダイニングを腰高の壁で区切り、そこに作業台やカフェスペースを想定したカウンターが取り付けられていることがよくあります。
これを読んでいる皆さんのご自宅にも、いわゆる「キッチンカウンター」と呼ばれるものがあるのではないでしょうか。
このカウンターにカウンターチェアなどを置いてカフェスペースやバーカウンターのように使うのが前提としての使い方です。
ですが、意外と「カウンターの下はデッドスペースになっていて使い勝手が悪い」といった声もよくお聞きします。
今回はこのキッチンカウンター下のデッドスペースを有効活用するためのオーダー収納についてお話しします。
キッチンカウンター下がデッドスペースとなる理由
そもそも、キッチンカウンターがデッドスペースとなりがちな理由。
それはひとえにその奥行の中途半端さと間取りの関係性にあります。
限られた屋内面積の中で対面キッチンを実現し、そこにキッチンカウンターを置くことはその部分の奥行をできる限り削減することにも繋がります。
すると、そこにカウンターチェアなどを置くことは難しくなり、同時に食事や喫茶も難しくなる、いわば配膳台のような役割を果たすだけになってしまうのです。
また、テーブルはキッチンの側に置くことが配膳や片付けなどの面で何かと便利ですが、限られた床面積のなかでのテーブル以外の家具との関係性を考えるとキッチンカウンターとテーブルの間にカウンターチェアを置くようなスペースがとりづらいこともしばしばです。
そのため、キッチンカウンター、あるいはキッチンカウンター下がデッドスペースとなることが多いのです。
キッチンカウンター収納のメリット
そんなキッチンカウンターの下に収納家具を置く最大のメリット。
それはそんなデッドスペースとなっていた部分が有効活用できる、という点です。
中途半端に空いていたスペースを埋めるだけでなく、散らかりがちなダイニング周りを美しく整える効果も併せ持ちます。
そもそもダイニングテーブルやキッチンカウンターは普段の暮らしの中で「丁度いい場所に適当な高さや広さがある場所」となります。
そこにはついつい郵便物や日常使いの小物などを置いてしまいがち。
そうした行為の積み重ねが、気が付けばモノが山積みになっている状態を生み出します。
そんな場所を美しく保つにはその付近に収納家具を備えることが一番の方法です。
食事で使用する食器類や文具や小物など、よく使うものや、すぐに取り出したいもの。
あるいは出掛ける際に持って出かけたり、帰宅した際に持ってきたものを仕舞う場所。
そういったものを収納するスペースとしてキッチンカウンター下はいわば理想的な位置にあります。
食事をするときや作業をするときに、その都度テーブルの上の片付けをしなければならない、といったストレスを軽減できるのも大きなメリットと言えるでしょう。
また、キッチンカウンター下に自分好みの素敵な収納があることで、空間が華やかになり、そこで暮らす日々を楽しい気持ちにしてくれることも見逃せないメリットです。
オーダー家具で叶う、理想のカウンター下収納とは
カウンター下収納という言葉をインターネットで検索すると、様々な商品が出てきます。
いわゆる在庫されている既製品もありますが、個々に異なる事情をふまえ、その満足度を高めるのはやはりオーダー家具です。
奥行浅めでカウンターの前面と揃えるのか、あるいは深めで収納性重視でいくのか。
高さは床からカウンター下までぴったり揃えるのか、少し余裕を持たせるのか。
幅についてもどの程度まで伸ばすのか。
カウンター下のサイズはお宅によって様々ですので、このようにサイズがピタッと納められるのはオーダー家具の大きなメリットでしょう。
ですが、せっかくオーダーするのであれば、納めたいものや使い勝手まで考えて作る本物のオーダー家具を検討してみてはいかがでしょうか。
例えば、読み終わった新聞を一か月分ストックするためのスペースを扉収納の中につくりたい。
コレクションしたカップ&ソーサ―をディスプレイしながら収納できるガラス扉が欲しい。
お客様用のカトラリーを入れておく引き出し収納が欲しい。
電話台としても使用したいので、コンセントをそのまま生かせるように配線加工をしたい。
などなど、引き出し・扉・オープンなど様々な要素を組み合わせて世界に一つだけのカウンター下収納が、オーダー家具ならば作れるのです。
カウンター下収納の素材には無垢材無着色が良い理由
キッチンカウンターはキッチンとダイニングを緩やかに繋げながらも区切る、という役割を持っています。
ダイニングに質感の良い無垢材のテーブルを置いている方にとって、キッチンカウンター収納がキッチンの同じような無機質な素材で作られていると、なんだか違和感を覚えるかもしれません。
キッチンカウンター収納に無垢材無着色の温かみのある色や木の表情を取り入れることで、あたかもキッチン自体が木で作られているような、温かい表情のお部屋にすることが出来ます。
無垢材とは原木から切り出した木の塊(かたまり)のことで、傷がついてしまったとしても、それすらも味わいに変えてくれる本物の木だけが持つ力強さがあります。
またその無垢材を無着色で仕上げることによって時間の経過に伴う深い色合いの変化などもあり、家族や家と一緒に時間を共有してくれる美しい家具となります。
何十年と使い続けても決して古びたり、色あせることの無い本物の木、本物の色である無垢材無着色のキッチンカウンター下収納は、ずっと人の傍らに寄り添い、温かい風合いを醸し続けてくれるでしょう。
家具蔵では1cm刻みでのサイズオーダーは当然のこと、引き出しやガラス扉・板扉など様々なバリエーションの中からお好きな形でお作り出来るカウンター下収納をご用意しています。
また各店には実際の展示としても、実は意外と見ることのできない「奥行の浅いタイプ」の実例展示も常設しています。
キッチンカウンター下収納のみならず、様々な収納家具の設計実績、事例を持つスタッフが各店に常駐していますので、貴方だけのオーダー家具をご提案いたします。
お近くにいらした際は、家具蔵各店舗にてその質感や見た目の美しさなど体感しに来てみてください。
家具蔵のオーダーキッチンカウンター下収納の詳細や事例はこちらから
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