オーダーメイド家具のデザインを決める基準は?
2021.7.12
家具を購入するのは店舗の在庫や展示品などのいわゆる既製品から選ぶことが多いでしょう。
しかし、そうした既製品では自分の要望全てに応えられるとは限りません。
家具は道具でありながら見て楽しむものでもあります。
「サイズは良いけどデザインが好みや内装と合わない…」
というのでは毎日の暮らしの充実度も減少してしまいます。
それならば、最初から使い勝手もデザインも自分の理想に近づけやすい「オーダーメイド」の家具とすることで、必要な要素をふんだんに詰め込んだ家具を選ぶことができます。
それではオーダーメイドの家具を依頼するにあたり、デザインはどのようにして決めていくべきか、失敗しないためのポイントをみていきましょう。
オーダーメイド家具のメリット
自宅の間取りに合う、様々なデザインやサイズに対応できること。
それがオーダー家具の大きなメリットです。
住まう家の間取りは十人十色。
その自宅の事情に応じて、それに適した形状やサイズに仕立てることができる、というメリットは大きいでしょう。
特に分譲住宅や賃貸住宅の場合、梁や柱が止むを得ず希望しない位置に配置されているなど、家具を思い通りにレイアウトできない場合もあります。
オーダーメイドの家具をうまく組み合わせれば、間取りに合わせて最適な家具がそこに納まり、住まう人にとって使いやすい家具と空間の両方が叶います。
例えば、部屋の奥行がタイトなのでテーブルの奥行も狭いものが良いが既製品では見つからない。
自室の壁一面に合わせた壁面収納を作りたい。
といった、空間に合わせた様々な要望があるでしょう。
そういった事情や要望を全て解決するのがオーダーメイド家具です。
設置する空間の間取りに合わせる
そんなオーダーメイド家具を失敗せずに手に入れるには、まず間取り図面を基にした打ち合わせが必要です。
直接自宅に採寸に来てもらう、というのも良いですがまずは間取りを元に、事前にどのような家具を検討しているかを伝えることで実際の採寸等もスムーズに進みます。
家具店へ話を聞きに行く際には、自宅の間取り図面や部屋寸法などを書き記したものを持参しましょう。
自室を撮影した写真などがあると尚良いですね。
家具店では自宅に合うサイズの提案だけでなく、実際の使い勝手において、普段気付かなかった視点からもアドバイスをもらえるかもしれません。
また、壁面収納など壁に固定する収納を考える場合、壁内部の下地状況により、壁自体にも施工が必要な場合もあります。
壁に固定するような造作家具を検討している場合は、壁下地の確認(自身で行うのか他の人に任せるかの違いもありますが)や、新築などの場合でも間取りが完成した時点で、できるだけ早い段階から確認し相談しておきましょう。
設置する空間のインテリアと合わせる
オーダーメイド家具のデザイン、いわば外見を決める上で大切なのは、設置する空間のインテリアやデザインテーマとの関連性です。
内装や他の家具、テーマと沿ったものとするのか、あるいは敢えて「ハズす」のか。
大方の場合は統一性をもたせることが多いのですが、その理由はバランス。
他のインテリアが空間のデザインと合っているのにある一点だけ(この場合はオーダーメイド家具)、全体の雰囲気やデザイン、空間テーマ、材質が異なっていると浮いてしまい、他のインテリアとのバランスも崩れてしまう可能性があります。
それを避ける為には、まずは設置する空間のデザインやテーマとの関連性をどの程度持たせたいのか、という希望を確定させておくことです。
例えば今現在、無垢材チェリーのテーブルを長年愛用しており、近くに置く収納家具を新たにオーダーで考えている。
その場合は同じチェリー材でオーダーするのが王道です。
そこで敢えて違う樹種で揃えるのも良いですが、そこでそれを自分で良しとするか否かの判断が問われます。
洋家具が好きで曲線的なデザインの家具が多い場合は、その他の家具も取手や天板を曲線的なデザインでオーダーするなど、他に設置しているインテリアのテーマとも出来るだけ調和できるようにデザインを決めていくことが必要です。
とはいえ、置いてみないと分からない、ということもあるかもしれません。
実際のものをそこに置いて確かめるのは少々難しいものがありますが、CGを使用したシミュレーションやカラフルなパースで自宅の様子を模したものに検討中の家具を重ね合わせることでイメージはより鮮明となります。
自分が愛着を持てるものにする
どんなものでもそうですが、やはり一番大切なのは自分が気に入って使い続けることができるデザインを選ぶことがものを選ぶうえでは重要です。
オーダーメイドの家具は自身でデザインを決めることができます。
つまり、自分の好みを大きく反映させたものとなるので、気に入ったものとなるのはある意味当然のことです。
そこにあるのは自分仕様、というオリジナリティ。
オーダーメイド家具はいわば「自分も家具製作に参加している」気分にさせてくれるものでもあります。
そうしたものにはバックストーリーがあり、そうした語るべきものが宿るものはやはり愛着が湧くものです。
そうした愛着をより確かにするためには、やはりデザインや使い勝手に妥協があってはいけません。
納得のいくものを選ぶことで、買い換えずに長く大切に使うことができるようになるのです。
無垢材でオーダーメイド家具を作る
無着色の無垢材で製作された家具は、使うごとに色合いが変化し、ツヤを帯びてどんどん美しくなります。
これを「経年変化」と言い、こうした無着色の無垢材家具を使う醍醐味でもあります。
長く使えば使うほど風合いが出て深くなる味わいとその過程は、やはり実際に使ってみてこそわかるもの。
その魅力を、世界に一つだけの「自分仕様」のもので楽しむ贅沢を、長い時間味わうことができるのが、無着色・無垢材でつくるオーダーメイドの家具です。
採寸やデザインの面で心配がある方も、家具蔵各店スタッフにお気軽にお尋ねください。
関連する記事
最近の投稿
- 姿勢の改善にはチェア選びから 2024年11月22日
- チェリー材の家具を選ぶ際には“ここ”を見る 2024年11月20日
- “重たく見えない”無垢材家具の取り入れかたとは? 2024年11月18日
- “サステナブルな”家具選びとは? 2024年11月16日
- 年末年始営業と価格改定のお知らせ 2024年11月14日
- ダイニングテーブルの高さの「標準」と「適切な高さ」は違う? 2024年11月12日
- リビングテーブルは使い方や空間に合わせて選ぶ 2024年11月10日
- “一脚あると便利”なスツールはこう使う! 2024年11月8日
- ダイニングセットを購入するなら“椅子から選ぶ”その理由とは? 2024年11月6日
- キッチン収納 “スライドレール“の違いや構造とは? 2024年11月4日
カテゴリー
- 家具の選び方・置き方 (1,574)
- インテリア&住宅情報 (639)
- 人と木と文化 (397)
- ニュース&インフォメーション (440)
- オーダーキッチン関連 (406)
- 一枚板関連 (635)
- オーダー収納関連 (617)