ウォールナットのソファが中心のインテリア作り
2021.7.24
無垢材の中でも一際人気の高い樹種である「ウォールナット」。
落ち着いたトーンの空間作りにはぴったりの素材です。
そんなウォールナット材を使って、リビング空間を作る方が増えています。
そのリビングの中心的な存在にあるソファは、寛ぎの時間を生み出す最適な居場所です。
今回はウォールナット材のソファを中心にしたインテリア作りについてのお話です。
何故ウォールナットは人気が高いのか
ウォールナットと名前が付く樹種は、世界に200種類以上存在します。
イングリッシュウォールナットやペルシャンウォールナットなど産地によって名前も変わります。
ウォールナットはいわゆる「クルミの木」です。
クルミはオメガ3脂肪酸という悪玉コレステロールと中性脂肪を下げて血流を良くする効果をナッツ類の中では一番多く含んでいます。
他にビタミンEをはじめとした多くのビタミン・ミネラルなども含んだ非常に栄養価が高い実であり、保存が効き味も良いことから古来より食用として親しまれてきました。
そんな実を付けるウォールナットですが、家具や建材、その他の生活用材としても非常に優秀です。
そのなかで一番の代表格と言えるのが北米産のブラックウォールナット。
主にアメリカ北東部から中部に掛けて分布しているブラックウォールナットですが、この「ブラック」と名がついているのは材が黒褐色系であることに加え、樹皮も濃い色をしているからとも言われています。
ウォールナット材は家具だけではなく、床材や壁材でも好んで使われる素材です。
濃い色素は光の反射を軽減してくれるため、白い色のものに比べて目にやさしい色合いといえます。
その為、落ち着いた雰囲気には濃い色のものが好まれます。
快適な空間作りの中で、落ち着いた雰囲気は誰しもが求めるもの。
世界中でアメリカンブラックウォールナット材を用いた空間作りが人気を集めているのです。
寛ぎのリビングの主役であるソファは背が高くないものを選ぶ
お部屋の中で寛ぐ場所として、リビングに置かれることの多いソファは重要な役割を担います。
そんなソファは背もたれが高くないものを選ぶと良いでしょう。
まず、高さを抑えることで空間を広く見せるのはインテリアの常套テクニックであること。
そして、背もたれが高くないことで長時間座っていた際の疲れが違うのです。
飛行機や特急電車などでヘッドレストまであるような背もたれの高い椅子に座った時をイメージすると分かりやすいかもしれません。
ヘッドレストのあるソファ、あるいは背もたれの高いソファは背中全体、そして頭の重さをヘッドレストに預けることが出来るメリットがあり、短時間であれば疲れている時などに「楽だな」と感じます。
一方で長時間背中、あるいは首から上の角度を固定してしまうと次第に窮屈感を感じるようになるのです。
血行の流れも悪くなることで、寛いでいるはずなのに「疲れた」と感じてしまう、そんなことになりがちです。
逆に背もたれが肩くらいの高さのソファは首を固定しないことで肩回りの圧迫も軽減され、自由に首を動かすことが出来るため長時間座りやすいソファとなるのです。
いわば、空間にも体感にも圧迫感が無いのが「背の低いソファ」といえます。
ウォールナット材を使った寛ぎのリビング空間
濃い色を空間に取り入れる。
全体が暗くなってしまうのではないかと心配する人もいます。
確かに着色した「黒」「濃茶」であればそのリスクはあるでしょう。
ですが、無着色で仕上げる無垢材ウォールナットならそんな心配はありません。
無着色の木材は経年変化による色の変化があります。
それは着色ものにあるような退色ではなく、いわば「美化」。
ウォールナットは元々複雑なグラデーションを描く木肌を持ち、それだけでも空間に画一的ではない変化を与えることができます。
普通、木材といえば色が変わるといっても日焼けして濃くなる、そんなイメージがありませんか?
ウォールナットは逆なのです。
徐々に茶色がかって明るくなっていく樹種は数ある広葉樹のなかでもほんの一握りだけ。
そんな変化があることで、従来の落ち着いた風合いを損ねることなく、過度に空間を暗くすることもない万能性を持ち合わせます。
そしてそのグラデーションを帯びた複雑な美しい木目は更に際立ち、装飾的な要素も強くなるのです。
濃茶や黒のような濃い色合いの内装では高級感を演出し、逆に明るい内装では「白・黒」のようなメリハリを与えてくれることでモダンな雰囲気が出来上がります。
寛ぎを感じるにはその居心地が何よりも大事です。
ソファであれば座り心地なども勿論重要ですが、その空間の格や質を上げてくれる、その結果として居心地のいい場所になる、ということもまた非常に重要なのです。
住まいの空間にウォールナット材の家具を取り入れることで、ぐっとお部屋のランクがアップする雰囲気を作ることが出来ます。
リビング空間は落ち着いた空間にしたいとお考えの方は、ウォールナット材のソファを使ったリビング作りも良いのではないでしょうか。
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