無垢材のラウンドテーブルはどのような空間に合うのか
2021.8.25
目次
テーブルのデザインの種類は大きく2種類
テーブルのデザインには様々なものが存在しますが、大きく分けると「角形状(正方形・長方形・多角形)」・「丸形状(正円・楕円・変形)」とこの2種類に分類できます。
その「見た目」同様に、空間に与える印象はそれぞれ異なり、またそれに伴う使い勝手やレイアウト性にも違いがあります。
ラウンドテーブルの人気が高まっている
テーブル、特に家族単位で使うダイニングテーブルは長方形がやはり主流です。
形状としての定番性は勿論、基本的に空間を選ばない形状であり、スタンダードともいえます。
一方で特にここ最近、注目度を上げているのが「正円形」、つまりラウンドテーブルです。
元来、その形状のやさしい雰囲気やデザイン性も相まってラウンドテーブルは一定の支持がありましたが、特に私たち家具蔵でも日々お客様とお話する中で検討している人が多くなっている、そんな印象を持ちます。
では、そんなラウンドテーブル、実際の使い勝手などはどうなのでしょうか?
ダイニングテーブルはそんなに頻繁に買い換えるものではありません。
事前にどういう特徴があるのかを知ったうえで、その良し悪しをふまえた満足度の高い「テーブル選び」を行いたいもの。
そこで今回は、ラウンドテーブルのメリットとその導入に際して注意すべき点について、いくつかの項目について、みていきましょう。
「ラウンドテーブル」は空間のイメージを「やわらかく」変える
ラウンドテーブルを導入することでのインテリア上の最大のメリット。
それはやはりその形状が、「優しい」「柔らかい」雰囲気を空間にもたらしてくれることでしょう。
家の中というものは意外と丸い物というのが少ないものです。
反対に、直線的なものが多くあります。
例えば部屋そのものの形状もそうですし、建具・各種設備や大型家電も直線基調のものが多くみられます。
そんな中、ダイニングという住まいのなかでも「顔」となるような目立つ場所にラウンドテーブルがあることで、部屋全体の雰囲気もどこか穏やかなものとなるのです。
また、ラウンドテーブルはキッチンや壁に寄せて配置する、ということはあまりありません。
直線を持つ四角形のテーブルは壁などに寄せやすいですが、ラウンドテーブルには直線が無いので、そのような配置は収まりが悪くなることも。
そのため、壁などからある程度余白を空けて、場合によっては空間の中央に配置されるラウンドテーブルは、その丸いいシルエットが強調されるのでより柔らかい雰囲気を生み出します。
また、小さい頃にテーブルの角に頭をぶつけて痛い思いもしたという方も多いのではないでしょうか?
子供にとってダイニングテーブルは顔や頭の高さに来ることが多いですがラウンドテーブルは角が無いので大きな怪我につながりにくく、お子さんやお子さんがいる家庭にやさしい作りになっているのもラウンドテーブルの魅力です。
「ラウンドテーブル」は会話がしやすく、コミュニケーション性が高い
ラウンドテーブルを導入した際の最大のメリットはここかもしれません。
ラウンドテーブルでは基本的に中央に視線が集まります。
そうすることで視線が通いやすくなるのが、まずひとつ。
さらに隣り合う人同士が明確な「隣り」ではなく、斜め45度の位置関係になるのでコミュニケーション性も高まります。
人は正面や隣り合うよりも「斜め45度」の位置関係にある人と友好関係を築きやすいというのがカウンセリングの場でも活用されている手法です。
これは食事などの場での介護や小さなお子さんへのサポートがしやすいという点にもつながります。
昔のちゃぶ台も「家族が集まっている一体感」は強い家具ですが、そのようなイメージが近いかもしれません。
ラウンドテーブルをミーティングで使っている会社も多くあり、丸いからこそ生まれる効果もあります。
特にこのコロナ禍で在宅時間や自宅での食事の機会がますます増えていることと、コミュニケーション性を高めたいことが関連付けられて、今のニーズの高まりもあるのかもしれません。
「ラウンドテーブル」のレイアウトで気を付けるのは本体と周囲の「スペーシング」
まず、ラウンドテーブルは同程度の直径を持つ正方形のテーブルと比べ、四隅の面積は確実に小さくなります。
その分、空間における専有面積や圧迫感は少なくなります。
また、曲線形状のため、周囲の回遊の際に必要なスペースも少なくなります。
実際に住宅雑誌などの「小さな家」特集などを見てみると、ラウンドテーブルが多く使われているのが分かります。
また、ラウンドテーブルが活躍するのが「大人数で使う」といったケース。
ラウンドテーブルだとちょっと間を詰めれば、想定の人数に加えて1人ないし2人が座ることができます。
ラウンドテーブルだと着座人数を柔軟に対応しやすくなるのです。
そのため、来客が多い家庭や、よく誰かが遊びに来るという場合はスツールなどの邪魔にならない椅子を用意しておくだけで柔軟に対応することができるのも大きな魅力です。
反対にラウンドテーブルはダイニングチェアが四方に出ていくことで、その出し引きに必要なスペースをしっかり確保するには意外と広いスペースが必要なケースも多くあります。
長方形のテーブルならテーブルの長手(長方形の長辺)から左右方向にダイニングチェアが出ていくだけで済む=二方向に対してのスペース計画があれば良いのに対し、ラウンドテーブルは四方向にスペース計画を考えなければならず、特に長方形の形状の部屋などで導入をお勧めしないケースもあります。
これは正方形のテーブルでも同様です。
ラウンドテーブルは今回見てきたように様々な魅力があるデザインです。
ダイニングテーブルというと四角い形状のものが多く、ラウンドテーブルという選択肢はあまり頭になかった…、という方も多くいます。
テーブルの大きさや形というのは、その家庭やインテリアによって合う、合わないというものもあります。
四角だけでなく丸テーブルという選択肢も頭に入れておくだけでも、自分の暮らしに合ったテーブルを見つけやすくなります。
家具蔵では随時、様々な形状の無垢材テーブルの展示、そしてそれらの最適なサイズのご案内を経験豊富なプロスタッフが3DCGなどを駆使しながらご案内します。
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