リビング学習を環境から整理してみる
2021.8.30
目次
リビング学習はもはや定番の勉強方法である
「リビング学習」という学習形態が取り上げられ推奨されるようになってから、今ではたくさんの実践例(成功談や体験談)を聞く機会が増えて来ました。
「普段の宿題や勉強はどこでしていますか?」
というアンケート調査では、小学生の約8割、中学生では約半数ほどがリビング(居間)で、と答えているほど皆がいる環境で勉強を行う、というのはお子さんがいる家庭ではもはや一般的な光景になっています。
ちなみに、小学生対象のアンケート調査では約8割が一日で自分の部屋(子供部屋)の滞在時間は睡眠時間を除きおよそ2時間未満であるという回答でした。
つまり「子供部屋」は就寝時以外にはほとんど使われていない、というのが現状ともいえます。
せっかくつくった子供部屋です。
リビングで勉強している子供に「自分の部屋で勉強しなさい!」という気持ちになるかもしれません。
あるいはせっかく目の届くところで勉強してくれているのだから、もっと勉強しやすいようにしてあげたい、という考え方が出てくることもあるでしょう。
そこで、いまや定番でもある「リビング学習」において、お子さんの学習環境をサポートするために知っておくこと、そして無垢材家具のコーディネートでどのようなことが出来るのか、あらためてお話ししていきましょう。
子どもは大人のいる場所で勉強したい
まず、なぜ「子供たちは子供部屋で勉強しない」のでしょうか?
その理由として、一番大きいのがその年齢です。
小学生はいうまでもなく6歳~12歳。
中学受験を控える小学校高学年の5年生・6年生といってもまだまだ精神的にも幼く、身近な大人に甘えていたい年頃です。
保護者という身近な大人に「褒めてもらいたい」「かまってもらいたい」「自分の話を聞いてほしい」という気持ちがまだまだ強い年代でもあります。
休みの日などに身近な大人がいる場所といえばLDK(リビング・ダイニング・キッチン)です。
つまり、その願望を叶える為にはリビングにいることがもっとも手っ取り早い手段であるともいえます。
リビング学習は「インプット・アウトプット」に最適である
私立中学での入学試験の出題傾向の変化は、このリビング学習の広まりを後押しするものとなりました。
以前のような暗記能力が試されるような問題から、記述式の問題がより多く出題されるようになっています。
そのような出題に対して必要となるのが、考える力や自分の得た知識を人に的確に伝える力です。
その力は、他者とのコミュニケーションによって身に付くと考えられます。
子供部屋で机に向かっているだけでは、なかなかそのコミュニケーションが難しくなります。
そもそも、分からないことがあったら「これどういう意味?」すぐ誰かに質問することができる環境がある、ということは効果的な学習を行う、という目線では重要な要素です。
あるいは「これ知っている?」と得た知識を披露することができる場があることも、成功体験を多くするという意味でまた重要です。
学びにおいて「インプット(成果を得る)」と「アウトプット(成果を披露する)」が効果的であることは広く言われています。
学びで得た成果を他者に披露することで確実に自分のものとすることができる、この場合は勉強で得た知識を近くの大人に披露することで確実にその勉強が効果のあるものとなるのです。
このようなインプットとアウトプットが、リビング学習における互いのコミュニケーションを通して実践することができるのです。
「一人じゃない環境」は安心と集中力を生む
「目が届くことで安心できる」あるいは「集中できる(させられる)」といった理由もリビング学習が広まった理由のひとつです。
幼年期の集中力は大人のそれと比べるとやはり未熟です。
また、間違ったやり方を続けてしまう場合もあります。
それを矯正してあげることができる、というのは保護者側からは安心材料です(あるいはお子さん側にも)。
リビングやダイニング、キッチンといった他者が行き来する空間には適度な雑音が存在します。
そのような環境下で勉強しているほうが集中力が身に付くとも考えられています。
他にも兄弟がいたら自分も勉強しようと心理的相乗効果を発揮したり、年上の宿題や教材を見る機会が増えたりすると、上の学年の勉強方法にも早くから馴れることが出来るとされています。
勉強場所としてはダイニングテーブルやデスクがおすすめ
実際にリビング学習の場は主に「ダイニングテーブル」「カウンターテーブル」「座卓(リビングテーブル)」「デスク(をリビングに持ち込む)」といったものになるでしょう。
そのなかでは直接床に座って作業を行う座卓でのものや、学校や塾といった環境とは違う高さでの作業となるカウンターよりは、ダイニングテーブルやデスクでの作業をお勧めします(スペースがあれば)。
この2つのメリットは以下の通りです。
ダイニングテーブルは作業スペースを広くとる事ができる
ダイニングテーブルでリビング学習を行うことにはメリットが多々生まれます。
まず作業スペースが広いこと。
そのことで色々なものを広げやすくなり、効率も良くなります。
食事をしている傍での学習、ということも考えられますので、テーブルは極力大きくしておくのがベターです。
デスクはリビングボード一体型を選ぶ
リビング学習にはデスクをリビングに持ってきている例も多々あります。
デスクは基本的に壁に向かって作業を行うかたちになります。
そこで集中して勉強することができることは大きなメリットとなるでしょう。
デスクだけを単独で置くスペースがあればそれでも良いですがお勧めはリビングボードと一体となったもの。
これならリビングの収納事情を助けつつ、インテリアとしても成立します。
あるいはデスク単体としてもシンプルなものを選べば、インテリアとしても成立しやすく、成長して大学生や社会人になっても使い続けることが可能です。
選ぶべきは「無着色」「無垢材」のもの
それではテーブルにしてもデスク(あるいは一体型のボード)でも、どういったものを選ぶのが良いのでしょうか。
それは無着色で仕上げる無垢材のものです。
「木そのもの」である無垢材は手触りが良く、照明や自然光に含まれる紫外線を吸収してくれたり、反射する光を和らげてくれたりする効果も期待できます。
その木目にはリラックス効果があり、勉強の捗りを助けてくれることでしょう。
また、その色あいの変化は長く使うごとに味となり、勉強の痕跡は表面に歴史として残るものとなります。
傷みやキズも補修する事が出来るのでお子様の勉強の思い出がある家具を長く使用する事ができ、あるいはお子様の独立の際には修繕して持たせてあげることも可能です。
家具蔵の無垢材家具ならオーダー製作ですから空間の事情に応じたサイズのテーブルやデスクも製作できます。
また、リビング空間の格を上げながらデスクとしての機能もしっかり果たすリビングボード一体型のデスクもサイズ・仕様ともに思いのまま。
リビングはくつろぎの空間であったり家族のだんらんの空間であったり、来客のおもてなしの場所であったりと、役割も多様です。
それぞれの役割も考慮したものをご提案します。
リビング学習の事例もある実例ページはこちら
無垢材デスクのラインナップはこちらから
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