無垢材オーダー家具は、「ここ」が違う
2021.9.3
目次
家具は、大別すると既製品家具とオーダー家具に分けることが出来ます。
一般的には、量販店などの大型店舗やネット販売は既製品家具を、専門店はオーダー家具を扱うことが多いとされています。
「家具は、どれもすべて同じではないの?」
と思われがちですが、実は家具の種類や販売チャネルも多様化し、家具購入の方法も細分化されています。
これは、住まいに求めるニーズが多様化していることに起因しています。
さて、今回は、既製品家具とオーダー家具の違いから見ていきましょう。
既製品家具とは
既製品とは、店頭展示で売られているもの「そのもの」、またはその在庫があるものを意味します。
一般的には、大量生産で作られており、納期まで1~2週間というところが多いでしょう。
実際に目で確認したものが手に入るので、いわゆる「手軽に」且つ「短納期」で購入できるのが特徴です。
しかしながら既製品の場合、部屋にジャストサイズでぴったり合う家具、というのはなかなか無いものです。
幅や奥行きが短すぎたり、長すぎたり、色が気に入らなかったりして、仕方なく我慢して使うということにもなりかねません。
家具の大きさや使い勝手も人がそれに合わせていく印象です。
本当は、「もっとこうだったらよかった」が実現しにくいのが特徴ともいえるでしょう。
つまり、無意識に自身の中にある“本来の要望”を打ち消してしまっているように思えます。
家具は、衣・食・住の中の、「住」に相当し、洋服や食料と違い、購入頻度が極めて低い商材です。
だからこそ、購入の経験値が上がらず、「急場しのぎ」あるいは「感覚」で購入してしまい、こんなはずではなかったと失敗するケースが多いのです。
また家具は、ある程度の大きさを有するため、サイズ感というものが明確に分かりにくいという側面もあります。
合わないからと言って簡単に処分することも、今の時代なかなかできないものです。
「もったいない」という気持ちと環境への配慮という側面も大きく影響しています。
家具は住まいの質に大きな影響を及ぼします。
慎重に、そして妥協せず本当に必要な家具を選択したいものです。
オーダー家具とは
家具はインテリア性も重視されますが、根本は毎日の暮らしに使用する「道具」です。
道具である以上は、日々の使い勝手が第一優先となります。
使い勝手が良くないと日々のストレスが溜まり、愛着を持って使うことはできません。
自分が使いやすい、一切のストレスを感じることなく、使い続けることでの安心感や満足感を得ることが出来たならば、毎日の生活そのものが豊かなものになるように思えます。
オーダー家具の魅力は、使う人それぞれ感じるところがあるかと思いますが、今回は、特に重要な3つのポイントについてご説明していきましょう。
オーダー家具は、希望のサイズやニッチなスペースの有効活用を可能にする
住空間に適したサイズや希望するスペック(仕様)で製作が可能になること。
オーダー家具の一番の魅力は、これといっても過言ではないでしょう。
住まい方の多様性に伴い、それぞれに住まい方に合った家具を選ぶには、オーダーという選択以外には難しいのも現状です。
「あともう少し」を解消してくれるのがオーダー家具なのです。
「あと10センチ高さがあったら、たくさんの置物を並べることが出来たのに」
「この15センチの隙間がもったいない」
「ここに引出しがあったら、書類や雑誌を整理できたのに」
このような経験は、皆さんお持ちなのではないでしょうか。
最初に不満を感じてしまうと、その後に愛着を持って使い続けることが難しくなっていまいます。
暮らしに妥協が入ることで、どこか「すっきりしない気持ち」が残るということもあるでしょう。
限られた空間で、効率的に、使い勝手と場所に合ったものを置くことで空間の有効利用につながります。
毎日過ごす家族の暮らしの場ですから、やはり無駄なく有効に使いたいものです。
オーダー家具は、好きな樹種で製作することができる
既製品であれば、サイズ・デザイン・仕様はある程度決まっています。
製作する色合いもまた、限定的です。
多くの場合は、3種類(ダークブラウン・ミディアムブラウン・ホワイト)、もしくは2種類(ダークブラウン・ホワイト)で構成されています。
他の家具と合わせようにも、各メーカーとの色合いに違いがあるので、ぴったりの色合いを探すのも一苦労です。
なんとなくは合うかもしれませんが、その「なんとなく」が気になってしまうものです。
無垢材家具であれば、好きな樹種で製作することができ、工業的な色調でなく自然の色合いを持っています。
その他の家具やインテリアとも組み合わせしやすいのが特徴です。
オーダー家具は、「理想を具現化してくれる」
自分の理想とする家具を製作することは、その家具が世界に一つ、我が家のオリジナルのものとなることを意味します。
また利便性や将来の生活を見越し考えて設計を行うことで、一生使うことのできる家具に仕上げることができます。
無垢材であれば、使うほどに色合いが増し、天然木特有の経年変化をし、一層愛着を持って使うことが出来ます。
「わがままを聞いてくれる」ので、事前に収めるものの選定、要望など一度すべて紙に書き出してみるのも効果的です。収納するものの形状に合わせて作るのでストレスなく使うことができ、何といっても家具を使うことへのワクワクした気持ちというものを楽しむことが可能です。
この「ワクワク感」を楽しめるのもオーダー家具の魅力なのではないでしょうか。
「無垢材」のオーダー家具という考え方
折角、希望の家具をオーダーで作る訳ですから、やはり愛着を持って長く使うことができるものが一番です。
愛着があるものは、必然的に長く使うものとなりやすくなります。
その点、無着色で製作する無垢材オーダー家具は長く使うことが可能です。
何といっても無垢材の魅力のひとつとして、「経年変化」があり、無着色で仕上げることこそがそれを活かす手段とも言えます。
一般的な家具は届いた時が新品で美しいですが、5年・10年・20年のスパンで考えるとだんだんと劣化していきます。
それに対して無垢材のオーダー家具は、年月を重ねるごとに風合いや色合いが増し、人と同じように美しく年を重ねてくれます。
長くともにした家具は、もはや道具ではなく、家族の一員、なくてはならない存在になります。
アンティーク家具のように、長い年月にわたり使い続けられたものを購入することも魅力のひとつですが、自ら家具を育ててアンティーク家具にしていく喜びもまた代えがたい魅力に溢れています。
ヨーロッパ、例えば英国では家具を大事に代々受け継いで使う文化があります。
ものを大切しながら、継承していく喜びを是非味わっていただきたいと私たち家具蔵では考えています。
様々な事例と豊富な知識を持ったスタッフが各店にて貴方をお待ちしています。
失敗の無い、長く使用できるオーダー家具を家具蔵で実現してみませんか?
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