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無垢材でチェストをオーダー製作するメリットとは

2021.9.4

 

 

整理のしやすさや使い勝手の良さから普遍の人気を誇るチェスト。

日本でも古くは(もしくは現代でも)「整理タンス」と呼ばれ、庶民の生活に慣れ親しまれてきました。

そんな私たちの生活の中でも身近な家具、チェストを無垢材でオーダーする方が増えてきています。

大切な洋服や生活用品を収納するチェストにはなぜ無垢材が良いのか。

オーダー製作のメリットも含め、お話ししていきましょう。

 

 

チェストの発祥


 

 

チェストは、もともとはヨーロッパ中世に使われていた「チェスト」と呼ばれる長方形の蓋付きの箱が発祥とされています。

現在では、衣類や生活用品を整理しやすいように引き出しの連続で構成されたもの、あるいは引き出しが一つ以上あるもの、というのが一般的な定義です。

チェストではなく、「箪笥(たんす)」という言葉の方が耳馴染みのある方も多くいるのではないでしょうか?

日本では引出し付き収納を箪笥と呼ぶので「チェスト=箪笥」と考えて良いでしょう。

 

日本における箪笥の始まりと普及


 

 

箪笥が日本に初めて登場したのは江戸時代だと言われ、小袖の流行とともに各地へも普及しました。

しかし当時、多くの庶民の暮らしは貧しく、衣装をあまり持ち合わせてはいませんでした。

また引き出しの多い箪笥は多くの部材を要することと製作にも手間がかるため高額品でした。

そのため、富裕層が使う高級家具として扱われており、実際に庶民に箪笥が普及したのは江戸時代後期と言われています。

洋家具の普及や暮らし・時代の変化も相まって、現在では私たちの暮らしに馴染み、日本でもすっかり一家に一台は必ずある家具となった箪笥=チェスト。

チェストは高さや形状によってローチェスト、ハイチェスト、ベンチチェストなどのバリエーションが多数存在します。

 

ローチェスト


 

 

ローチェストは胸の高さよりも少し低めに作られているもので、腰高窓の下にも置けるような寸法で作られているものも多く見受けられます。

空間に対する圧迫感がなく、置く場所も問いません。

天板の上には写真や花瓶などを置き、個人のギャラリースペースとして季節や思い出を楽しむこともできるので飾り棚として使われることも。

引き出しに手が自然と掛けやすい高さであり、使い勝手の良さから寝室以外にリビングチェストとして使用されることも多いのがこのタイプです。

 

ハイチェスト


 

 

ハイチェストは胸の高さかそれ以上に高く作られているものです。

このタイプは容量を重視して作られており、飾り棚やリビング収納というよりは寝室の衣類収納に適していると言えます。

寝室という限られた空間の中でより多くの衣類を収めたい方にお勧めです。

 

ベンチチェスト


ベンチチェストは上部がベンチ状になっていて腰掛けることができ、天板下部が収納スペースとなっているチェストを指します。

「座る」と「仕舞う」を兼ね備えた機能重視の収納家具であり、玄関やダイニングに設置されることが多いタイプです。

 

ハーフチェスト


 

 

一般的なローチェストと比べ、横幅が50cm前後のコンパクトなものを指します。

コンパクトな引き出し収納だからこそ、細々した文具や印鑑、薬、電池など家族が日常で良く使用する生活雑貨の収納に適しています。

天板は電話台、プリンター台としても使用でき、そこで同時に使用する筆記用具類を引き出しに収納しておくなど作業効率が上がるのも魅力です。

リビング収納や玄関先の収納に重宝します。

 

 

無垢材家具は日本の気候に適している


 

 

ご存知のように、湿度が高いと言われる日本。

一年を通しての湿度の平均はおよそ60%~70%ですが、特に夏場は、湿度が75%を超えるような蒸し暑い不快日も多くなります。

東京でも不快日の数は年間で30日近くに達します。

雨の多い時期や夏場にじっとりとした嫌な気持ちになった経験は皆さんもおありでしょう。

そんな湿気の多い日本で無垢材の家具が重宝されてきたのには理由があります。

無垢材には調湿効果と言って、木が加工されても湿気の吸放湿を行い、湿度を一定に保とうとする機能があります。

この調質効果により部屋の湿度が高いときには無垢材が湿気を吸収するので、ジメジメした不快感を和らげてくれます。

反対に、湿度が低い時には無垢材から水分が放出されるので、室内の乾燥を防いでくれるので快適な空間が叶います。

リビングに比べ、風通しが悪く湿気が貯まりやすい寝室などには無垢材の家具を置くと自然と湿度の調整を行ってくれるので快適な空間を維持することができるのです。

 

無垢材で製作するチェストをオーダーする


 

物が片付く1

 

そんな日本の住まいにぴったりな無垢材のチェスト。

こうした素材としての機能面だけでなく、モノとしての頑丈さや無着色のもので製作すれば色合いの変化を楽しむことができ、傷すらも味わいになる、といった面から長期にわたっての使用が可能です。

であれば、それを自身の好みや使い勝手、住まいの事情に合わせてオーダーメイドできれば、その価値はより一層高まります。

もう少し総高が低ければ窓の下に置けるのに。

深い引き出しがあと1段あれば。

引き出しの中に仕切りが欲しい。

部屋に合わせた色調のものが欲しい…。

など、住まいや使い方に合わせた要望は人それぞれあると思います。

オーダー家具であればそんなサイズや仕様の要望も妥協せずに手に入れることができます。

自分の好きな樹種を選ぶことだって可能です。

自分仕様にデザインされた家具は日々の生活で使えば使うほど愛着が湧き、見るたびに「これにして良かった」と心から感じることができるというお話はよく伺います。

 

チェストは家族みなが毎日触れ、目にするとても身近で大切な家具です。

愛着を持って大切にできるチェストなら毎日使う衣類や生活雑貨も大切に扱うようになり、生活の質そのものもより向上していきます。

豊かな心を育んでくれる無垢材のオーダーチェストは私たち家具蔵でもご案内しています。

まずは各店舗で実物をご覧になってみてください。

 

家具蔵の無垢材チェストのラインナップはこちらから

 

家具蔵の無垢材オーダー家具のある暮らしの事例はこちらから

 

 

 


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