無垢材ベッドで睡眠環境を整え、質の良い眠りを
2021.9.8
目次
寝室を整えることは健康を整えること
寝室とは当たり前のことですが睡眠をとる場所であり、睡眠は一日の疲れを取り去り、明日への活力をつくる大切な時間です。
睡眠不足からくる様々なデメリットは皆さんもよくご存知でしょう。
つまり寝室とは住まいの中でも非常に大切な空間であり、その環境を整えることは健やかな毎日をつくる礎となります。
睡眠環境は良い眠りに影響する
睡眠時間は毎日しっかり確保している、でも疲れが抜けない。
そんな場合は、もしかしたら寝室の環境に問題があるかもしれません。
寝室の環境は、睡眠の質にとても大きな影響をもたらします。
例えば、物音がうるさかったり、明るすぎたりするような環境では、脳への刺激が強くなり、深い睡眠を取ることはできません。
また室内が暑すぎたり、あるいは寒すぎたりしても質の良い睡眠を取れるとは思えません。
心身ともにリラックスして、質の良い睡眠を取るためには、いわゆる「睡眠環境」がとても大切なのです。
快適な寝室空間をつくるためには3つのポイントがある
人によって異なりますが、おおよそ約7時間~8時間、というのが睡眠時間の平均的な数値です。
これをトータルで換算すると、人は人生の1/3以上を寝室で過ごしていることになります。
ダイニングやキッチンにいる時と違い、起きている=明確な意識があるわけではないので、あまり実感がないかもしれません。
しかし、それだけ長い時間を寝室で過ごすことや、睡眠が人体に与える影響が大きいことを考えるとやはりその環境は軽視できなくなってきます。
睡眠を取る空間を快適に、質の良いものにするためにはこれから挙げる3つの要素が必要と言われています。
照明の選び方と外から差し込む光への対処
寝室の役割は「睡眠を取る」空間となることです。
そこに求められるのは精神を沈め、リラックスできること。
そのため、気分が高揚するような明るすぎるものや派手な色ではなく、気持ちが自然とリラックスできるようなアースカラー系のもので、室内を明るすぎない空間にまとめると良いと言われています。
そのうえで照明の選択も非常に重要です。
暖色系、具体的にはオレンジがかった温かみのある「電球色」タイプのものがお薦めです。
「昼光色」のような白すぎる光は、細かい字を読むなどの場面には適していますが、睡眠をとる環境には向きません。
また、電球が直接見えるタイプのものでなく、間接照明などの柔らかい光を楽しむことができるものを選ぶのがベターです。
寝室で作業などを行うことがある場合には、昼光色の照明+間接照明、あるいは調光機能がある照明を選ぶと良いでしょう。
ウィンドウトリートメントは遮光タイプが定番ですが、光を遮りすぎてしまい逆に目覚めにくくなることもあります。それでもある程度の光を遮ることのできる厚手のタイプのものを選ぶのがお勧めです。
香りで快眠できる環境をつくる
俗にいうアロマテラピーにはリラックスの効果が期待されるものも多く、それがそのまま快眠への効果にも繋がります。
植物の放つ香りが脳に作用し、疲れた体や心を癒してくれることは良い睡眠をとる条件とも符合します。
いわゆる一般的なアロマテラピーでは香りが強すぎる、そんな人も自分に合った香りを探してみると良いでしょう。
あるいは自分に合ったものを調合してもらうのも一手です。
また、ふだん何気なく置いているかもしれない観葉植物にも同様の効果があると言われています。
寝室に置くのであれば、視覚的なイメージも合わせて、優しい色合いの「角が少ない」タイプのものを選ぶと良いとされています。
室内温度と湿度、そして部屋の方角
理想的な寝室の温度は一般的に、夏は25℃、冬は15℃前後と言われています。
湿度は平均で50~60%が理想です。
現代では室内をエアコンで温度を快適なものに設定したり、加湿器で湿度を調整することが当たり前になっていますがこれは寝室にも当てはまります。
最適な室内温度は寝室の場所にもよって変わります。
例えば、一戸建て(2階以上)の場合、1階よりも上に行くにつれ、室内の温度は上がやすくなります。
また、方角によってもその環境は大きく変化します。
南向きは基本的に満遍なく日が当たり、西向きは午後から日が当たることで冬場はとても暖かいのが特徴の一つです。
一方で夏場に限って言うと南向きでは暑くなり、北向きの部屋は逆に涼しくなります。
季節によって寝室を変えるという方法もありますが、あまり現実的ではありません。
寝室の構造やレイアウトによって快適な環境を作ると良いでしょう。
仕上げはベッドフレーム選び
このように最適な睡眠環境を演出するには「光」「香り」「温度・湿度」がとても大切です。
これらの条件をさらに理想のものに近づけるには、寝室に「無垢材」を使用することです。
寝室で使用する家具といえばベッド。
このベッド(フレーム)に無垢材を使用した「無垢材ベッド」が睡眠環境を良くする仕上げとなります。
無垢材はその表面にあるミクロの凹凸が太陽や照明などの強い光を分散し、人の目に最も心地良いとされる反射率50%~60%まで抑えてくれます。
つまり、「光」に関して非常に有効です。
また、無垢材には様々な化合物が含まれており、その木ごとに特有の香りを作り出しています。
香りの成分の中で最も多く含まれているのが、テルペン類と呼ばれる揮発性の成分です。
その香りにはストレスや不安を和らげる心理的効果があり、気道の働きを良くする効果や血圧を下げる効果もあります。
これが快眠に必要な「香り」を自然と演出してくれます。
最後に「温度・湿度」です。
無垢材の内部にはたくさんの空洞がある多孔質という構造を持っています。
この空洞が、空気中の湿度が高い時には湿度を吸い、乾燥している時には水分を吐き出す働きをしてくれるのです。
高温多湿の夏や乾燥する冬、そして眠っている間にコップ一杯の汗を掻く、という自身の身体に対しても、その力を発揮して、快適な睡眠環境をサポートします。
また、木目や木肌の色の濃淡には1/f揺らぎと呼ばれる動きのパターンがあり、これが人の目に心地良い刺激を与え、気分をリラックスさせてくれる効果も期待できます。
快眠のためにはマットレスを変える、という選択肢は間違っていません。
単純に「固い」「柔らかい」では表現しきれないほど多様な種類があるマットレスは、個人差がある寝姿勢に直接影響し、それは快眠につながります。
しかし、その前に「環境」を見直してみてはいかがでしょうか。
寝室の居心地が良ければ、驚くほど快適で質の良い睡眠をとることができます。
そしてその肝となるのが無垢材ベッドです。
人と木は古来より共に過ごし共に生きてきています。
そんな木の温もりに触れながら眠る毎日は、一日の疲れを癒し、活力を与えてくれるはずです。
リラックスしてゆっくりと眠れる環境をつくり、質の良い睡眠を手に入れましょう。
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