ローテーブルに使用する一枚板を選ぶポイントは?
2021.10.31
目次
ローテ―ブルという家具
毎日の暮らしを豊かにしてくれる家具。
様々な用途、種類のものがありますが、そのひとつに「ローテーブル」があります。
リビングテーブルやコーヒーテーブル、もしくは座卓といったいわゆる「背の低いテーブル」を一括して「ローテーブル」と総称しています。
(実はこれらは用途や設置場所によって呼び名やサイズ、高さが変わるのです)
昔ながらの「ちゃぶ台」もそういった意味ではローテーブルのひとつであり、デザインや素材もまた色々です。
同じ「木製」のテーブルでも違いがある
ローテーブルには様々なデザインや素材のものが存在します。
シンプルな長方形や正円形、あるいは楕円形。
変わったデザインのいわゆる変形テーブルもあります。
また、素材も木製・樹脂・ガラスなど非常に多岐にわたります。
そのなかで皆さんにも馴染み深いのが木製のものではないでしょうか。
一言で「木製」といってもベニヤ(木材から薄く剥かれた「単板」のこと)を何枚か積層して接着した合板などを用いた「木質系の加工材料」のものと、木そのものともいえる「無垢材」とに大きく分ける事ができます。
木本来の風合いを生かし、天然素材の温かみや表情を楽しむ事ができる無垢材は耐久性も高く、いまや多くの人が家具を選ぶ際の選択肢に入れています。
耳付きテーブルの代表格「一枚板」
無垢材でつくられるテーブルを選ぶ際にいわゆる「耳付き」のものを検討している人も多くいます。
「耳」とは木の表面の形状をそのまま生かしたもので、自然にできたその凹凸は人の手で完璧に再現するのは難しい、一つ一つが異なる形状を持ったものとなります。
この自然が生んだ豊かな表情を残したままテーブルにした、自然形状のテーブルが「耳付きテーブル」です。
この「耳付きテーブル」の代表格が「一枚板」です。
一枚板テーブルの魅力とは
その名の通り原木から切り出された「一枚の板=一枚板天板」を用いた「一枚板テーブル」。
数ある無垢材テーブルというカテゴリーのなかでも、いわゆる「一枚板テーブル」は羨望の目で見られるような特別な存在です。
長い年月を生きながら得てきた表情がすべて木目として、テーブルの「デザイン」となって表れることでその木の醍醐味を余すことなく堪能できるのが何と言ってもその魅力。
それをローテーブルとして使用するケースは多くみられます。
和室に一枚板天板を用いた座卓を置くのは定番のコーディネートですし、ソファの前に置くリビングテーブルに小ぶり
な一枚板天板を用いることもよくあります。
そんな空間を見て
「自宅に一枚板のローテーブルを置きたい!」
と考えた際にどのようなポイントに気を付けて選ぶと良いのかを見ていきます。
サイズの選び方の目安は?
樹種やそれぞれの表情を見比べることは一枚板の選定における醍醐味であり、重要ですが、まずは「サイズ」についておおまかにでも目安を決めておきましょう。
ここであくまでも「おおまかに」というのは、一枚板はそれぞれがセンチ刻みで異なる大きさがあるためです。
厳密に「幅○センチ×奥行○センチでないとダメ」と決めておくとせっかく出会った一枚を諦める、ということにもなりかねません。
一枚板天板はテーブルとして使用する際には、暮らしのための道具であると同時に「見て楽しむ」ものでもあります。
大まかに決めたサイズと多少誤差があっても、その一枚を気に入ったらそれを選ぶべきです。
目安として、パーソナルチェアのサイドテーブルとする場合には幅50 センチから60 センチが程よい大きさです。
いわゆる「コーヒーテーブル」とも称されるサイズ感といえます。
あるいはソファの前に置くリビングテーブルとして一枚板天板を選ぶ場合。
これはおおよそ幅100 センチから120 センチが目安です。
奥行はそれに準じて60 センチから70 センチあると長方形としてのバランスも美しくなるでしょう。
ただ、これについては合わせるソファの幅も関係してきます。
この場合、ソファのアームを除いた、つまりクッション部分の幅と同程度、あるいは少し小さいくらいのものを選ぶとソファへの出入りが容易です。
食事に使用するような場合は着座人数を考慮して、片側に複数並ぶのであれば「一人頭で必要な幅は約60 センチ」を基準に考えていくと良いでしょう。
高さについては、前述のコーヒーテーブルとして活用するなら50 センチ程、ソファ前のリビングテーブルとして使用するなら39~40 センチ、床に座って食事や作業に活用するなら35 センチというのが一般的な目安です。
スタイル変更可能な「脚」を選んで長く使える選び方を
一枚板天板をローテーブルとして使用する。
当初はその目的であっても暮らしのスタイルや必要な用途が変わることもあります。
選ぶ際に、10 年後、20 年後の生活スタイルを想像してみてください。
例えばある程度の大きさがあるものならダイニングテーブルとしても使うことができるかもしれません。
あるいは小ぶりなものでもデスクとして活用できるかもしれません。
そうした暮らしのスタイルの変化に対応できるように、テーブル脚は着脱可能なものを選ぶことをお勧めします。
ボルトで簡単に着脱できるノックダウン式なら、長い脚に付け替えることで他の用途にも使用できます。
あるいは天板を載せておくタイプの脚は脚の向きを変えるだけでダイニング用にもリビング用にも変更することができ便利です。
一枚板テーブルは何世代にも渡り受け継いでいけるものです。
そのようなものであるからこそ、使い方を限定しない「将来に向けて」のもの選びを行いたいものです。
選び方は自分の「好き」を第一に!
そうした点をクリアにして、いよいよ樹種選びですが、これはどれを選んだとしても間違いはありません。
木目のランクの基準こそありますが、選んだ人が気に入っていればそれが世界で最高の一枚です。
100年を優に超えるような時間を生き抜いてきた跡がそのままデザインとして表れる一枚板天板。
その表情にはそれぞれ、木ごとに異なる特性や何故そのようになったのかというエピソードが存在します。
インテリア性ももちろん重要ですが、そうした「語ることができる部分」を大事にした選び方を行うと、そのテーブルにもますます愛着が湧くのではないでしょうか。
そんな一枚板天板は、私ども家具蔵各店でも世界中から厳選した多くの樹種を取り揃えています。
通常は数万円するテーブル脚も基本無料でご提供。
貴方だけの一枚板天テーブル選びをプロの観点から、素敵なお話を交えてご案内させていただきます。
家具蔵の一枚板天板の詳細はこちらから
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