無垢材ならダイニングチェアは「お揃いでなくてもよい」理由とは
2021.12.12
目次
ダイニングチェア選びは「揃えなくてもよい」
ダイニングテーブルを検討する際に一緒にダイニングチェアも選ぶ。
あるいは使用しているチェアに傷みがあり、テーブルはそのまま使うがチェアのみを買い替える。
家族が増えた、またはゲスト用に買い足しすることも有るでしょう。
住み替え、買い替えや買い足しでダイニングチェアを検討する機会はあるでしょう。
そのような時になんとなく同じもので揃えようか、あるいは揃えなければいけないのか、そう考えてはいませんか?
決してそのようなことは無いのです。
それがわかると一脚だけの買い足しにも躊躇が無くなるだけでなく、今よりもより快適なダイニングスペースでの居心地を味わうことができるかもしれません。
ポイントは「座り心地」と「過ごし方」
家具販売店に行くとよく見るのが「ダイニングテーブル1台+ダイニングチェア4脚」で構成された「5点セット」です。
インターネットでの買い物でもそういったものは多いでしょう。
これを選ぶこと自体は決して間違いではありません。
ダイニングテーブルとダイニングチェアをセットで揃える(この場合チェアはすべて同じものとして)と、まとまりのある印象になるだけではなく、探す手間を掛けずに済むというメリットがあります。
しかし、そこには「座り心地」と「過ごし方」というポイントが欠けているかもしれません。
それぞれの「座り心地」を追求すると皆が快適な時間を過ごせる
ダイニングチェアとは「食事をとる際に使用する座るための家具」です。
さらに広義にチェアを「座るためのもの」とするのであれば、そこに求められるのはデザイン・強度もさることながら「座り心地」です。
この座り心地は一概に「これが一番」というものではありません。
人それぞれ体型が違い、いわゆる「座りグセ」も異なります。
つまり、人それぞれに「良い座り心地」があるというわけです。
そうすると、皆が同じ形状のダイニングチェアでは誰かの座り心地は良くても、違う誰かの座り心地が良くない、というケースもありえます。
せっかく皆が顔を合わせ、美味しい食事を楽しむ場所です。
それぞれが「座りやすいな」「疲れないな」と感じるチェアを使用した方が、食事の時間もより充実したものとなるはずです。
また、最近の住まい事情においてはダイニングスペース、あるいはダイニングテーブルが「食事をするだけ」に留まらず個々の時間を過ごす場所ともなっています。
そうなると長時間の着座も多くなり、より個々の座り心地の良さも求められます。
同じことをするならば疲れにくく、寛ぎやすいほうが良いでしょう。
それを個々に叶えるのが「それぞれのダイニングチェアを選ぶ」ことになるのです。
「どう過ごすのか」「どう過ごしたいのか」で変わるチェア選び
ダイニングスペースが多様な用途を求められる場所になっているなかで、それぞれにおいてもその「過ごし方」は変わるでしょう。
家事などに忙しく、立ったり座ったりが多い人。
食事だけは着座して、あとはソファで寛ぐ人。
食事以外の作業や趣味もその場で楽しむ人。
家族であっても過ごし方は様々です。
それでしたら、それぞれの過ごし方に合ったチェアを選ぶことも大事です。
出たり入ったりが多い人はスツールやアーム無しのチェアを選ぶと出入りが容易です。
ゆっくり寛ぐこともある、あるいはそこで中・長時間の作業を行うというならばアーム付きのチェアがお勧めです。
あるいはキッチンに近い方はアーム無しのチェアを置いて出入りしやすく、遠い方にアームチェアを配置してゆっくり過ごす、というようにレイアウトしても良いでしょう。
空間の格上げや気分転換にも
カフェやインテリア雑誌、ウェブサイトなどでも「チェアがお揃いではない」ダイニングセットを見かけることがあります。
インテリア性の側面から見ると、色や形などを意図的に不揃いにすることで他とは異なる、洗礼された印象のワンランク上の空間を演出する効果があります。
また、例えば4人家族で4種類のダイニングチェアがある場合、たまに交換して座る、といった楽しみ方もあるでしょう。
「今日はゆっくりテレビを観るから、お父さんのゆったりチェアを借りよう!」
というように座るチェアによって気分を上げることもできます。
様々なチェアがあり、その都度交換して使用することは気分転換にもなり、ちょっとした贅沢気分にも繋がるのではないでしょうか。
試し座りをしっかりと行って、結果同じものとなっても良い
チェア選びの最優先は、何といっても座り心地です。
それは人それぞれに感じ方が異なります。
ですからチェア選びはまず試座が重要です。
それぞれが「これが良い」と決めていくのが理想です。
これがチェア選びの本質を楽しむことにも繋がります。
結果として、家族皆やパートナーが同じダイニングチェアを選んだ、ということならそれで良いでしょう。
冒頭お話ししたように、まとまりのあるコーディネート、統一感は見る人を安心させてくれます。
そして、その結果、例えば4脚バラバラになった、とします。
それでも「揃えないと不安…」ということならば次のことをポイントにしてみましょう。
「調和」をつくる無着色の無垢材家具
お揃いではないダイニングチェアで空間をコーディネートする際に注意するべきポイントは、「調和」です。
決して同じ色、同じ素材でなくてもそこに「調和」があれば不思議と空間はまとまります。
無着色で仕上げる無垢材の家具であれば、自然の色味があり、樹種さえ揃えてあげれば形状は異なっても周囲としっくり馴染みます。
自然素材には「馴染む力」が強く備わっています。
観葉植物を想像してみてください。
リビングでもダイニングでも、和室にあっても馴染み、その魅力を発揮してくれます。
無垢材無着色のチェアにも同じような力があるのです。
インテリアに自信がない人でも、空間全体の雰囲気を損ない空間づくりが可能になるのです。
どのような空間にも馴染み、その椅子が無垢材無着色同士であればデザインが違っていようとどんなにバラバラであっても違和感なく共存するのです。
繰り返しになりますが、家族それぞれが心地よく過ごすためにはそれぞれに合ったチェア選びを行うことをお勧めします。
家具蔵でも無着色で仕上げた無垢材チェアを、50を超えるレパートリーでご用意しています。
それぞれの「自分の体にあった椅子選び」を専門のスタッフがご提案させて頂きますのでぜひお気軽にご来店ください。
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