家具選び「失敗しないソファ選びとは」
2022.1.19
目次
住み替えは家具購入の大きな理由
引越しや新築・リフォームといった住み替えなどの際には必ず考えると言っても良いのが既存の家具の買い替え、あるいは新規の導入です。
長く使用していて少々傷みが見えているものを良い機会なので取り換える。
新居に合うサイズ、雰囲気のものに買い替える。
今まで使用していなかった種類の家具を新しい住まいに合わせて新しく導入する。
収納などは住まいの事情を考慮して、その機能の補完の為に購入することもあります。
こういった理由が住み替えの際に新しく家具を購入する理由の大きなものとなります。
買い物で失敗をしてしまう理由は「経験不足」
家具に限らず、新しくものを買い揃えるのは楽しいものです。
どんなものにしようか、どのような暮らしになるか、とあれこれ迷いながら買い物の予定を考えるのはいつもワクワクします。
買い物という行動に対して、まったく失敗したことが無い、という人はあまりいないのではないでしょうか。
多くの人が買い物で失敗した経験を持っています。
安いと思って購入したがあまり長持ちしなかった、サイズを間違えてしまった、結果的に好みと合うものではなかった…、など、その買い物を「失敗した」と感じてしまう例は多々あります。
じつは家具も購入の際に「失敗した」と感じることが多い分野のひとつです。
その理由の一つに「経験値の少なさ」があげられます。
家具は洋服や日用雑貨と比較して、購入の頻度自体が著しく少なく、それ故に買い物の経験そのものが少なくなります。
そこに起因する経験=知識不足がいわゆる「失敗」を招きやすくなるのです。
失敗しないためには事前に知識を付けておく
家具は一度購入すると、基本的に長い期間使用するものであり、仮に失敗したと感じてしまったとしてもおいそれとすぐに「次」とはなりにくく、場合によって失敗=不便や不満を感じながら長い期間をそれと過ごすことになります。
それは人生という大枠の中では大袈裟に聞こえるかもしれませんが損失と言えるものと言ってよいでしょう。
そんなことにならないためには、家具選びにおいては「十分な知識を事前に身に付けておく」「十分な知識と経験がある人にアドバイスをもらう」このどちらかが重要です。
今回は現代の住まいに欠かせない家具の一つとも言えるソファの選び方について「十分な知識を事前に身に付けておく」ことで失敗しないようにするポイントをお話ししていきます。
ソファは座り心地「だけ」に満足してはいけない
ソファは言うまでもなく「座るための家具」です。
もちろん寝姿勢などもとることができるので、そういった意味では「座るため」と限定することはできないのですが、座面があって背もたれがあるのは座ることが前提となっているからです。
ですからソファについては、その選ぶポイントに「座り心地の良さ」がくるのは当然とも言えます。
ただ、ここに落とし穴があります。
座り心地「だけ」に満足をしてはいけないのです。
その座り心地が一体どのくらいまで続くのか?という点まで見極めて購入することで、そのソファの購入の成功度合いはさらに高まります。
いわゆるクッションの「へたり」や型崩れが早く出てしまうものでは、その座り心地は長くは続きません。
ソファのクッションの内部構造、つまりどういったつくりでそのクッションが作られているかを確認し、長い寿命を楽しむことが前提で、且つ交換ができるものを選ぶことで、そのお気に入りの座り心地は長持ちします。
それでは、ソファのクッション部の内部構造はどこを見れば良いのでしょう。
そのクッションは高密度ウレタンを使っているか?
ウレタンの密度とは、いわゆる「気泡の大きさ」で変わってきます。
それが「高密度」「低密度」の違いです。
高密度ウレタンはひとつひとつの気泡が小さく、そして密集しています。
そのため、体重が掛かることによって1つ1つの気泡がつぶれても大きな影響は出ません。
イメージしやすいのは、食器洗い用のスポンジです。
1か月持たずにくたくたになってしまった経験はありませんか?
スポンジの場合は気泡が大きい為にすぐにくたくたになってしまいます。
ソファのクッションのウレタンはできるだけ密度の高いものを選ぶことで気持ちのいい座り心地が長期間持続するものとなるのです。
クッションのウレタンは何層構造になっているか
高密度のウレタンを使用していることも長期間の使用には大切なことですが、1枚のウレタンだけでできているクッションと数枚のウレタンを重ねているクッションとでは、数枚のウレタンを重ねているものの方が寿命は長くなります。
理由は上からの加重に対して分散できる負荷の範囲の違いです。
数枚のウレタンを重ねることで、1枚目で受けた負荷を2枚目で分散し、3枚目でさらに分散、というように負荷の分散を繰り返すことができます。
そうすることで、それぞれのウレタンにかかる負荷を軽減し、クッション全体が長持ちするつくりとなるのです。
こうした「複層ウレタン」をフェザーなどで包んでいるクッションを採用しているソファを選ぶことで、座った際の肌馴染もよく、フェザーがさらに加重を分散してくれるため、ウレタンがより長持ちします。
しかし、層が多い=枚数が多いほど良い、というものでもありません。
1枚1枚がしっかりした厚みを持っていることを前提として、ウレタンが3枚程度のものを選ぶと良いでしょう。
このように中に何の材がどのようなもので、どのように使っているかを見なくては、いい買い物にはつながりません。
張地やクッションが自宅で交換可能なロングセラー商品を選ぶ
ソファの生地は「ファブリック(布地)」「本革」「合皮(PUレザー/PVCレザー)」「スウェード」と様々な種類がありますが、どの素材を選ぶとしてもいつか必ず寿命が来ます。
その時に、そのカバーをどれだけ簡単に交換できるか、はたいへん重要なポイントです。
張地の交換のために製作元や修理業者へ移動させる手間や、実際に掛かるコストはソファの買い替えの大きな理由の一つです。
つまり「これだけ労力やお金がかかるなら新しく買った方が良い」となるわけです。
仮に今まで使用していたソファを処分するとしても大型家具の為にその移動もまた大変です。
ソファ本体はそのままに、カバーやあるいは内部のクッションのみを現場で交換できるようなものがコストの面でも手間の面でも有益と言えます。
ですので、ソファを選ぶ際には自身で着せ替えが可能な「フルカバーリング」のもの、そしてクッションも取替用として別途に追加で新規購入できるものを選ぶと良いでしょう。
そのうえで、購入したソファのモデルが長く販売されている、つまりロングセラーとなっているかどうかを確認しておきます。
ロングセラーのソファであれば、取替交換が必要な際に廃盤になっていてカバーやクッションを購入できない、といったことは起こりにくくなります。
長く使う家具だからこそ、妥協なくいいものを選ぶ。
それは毎日の暮らしを今よりもっと豊かにします。
家具蔵では、6種類・4サイズのバリエーションで無垢材無着色のフレームと高密度のウレタンを使用したクッションを備えたソファをご案内しています。
家具選びのプロが丁寧に選び方をお伝えしますので、ソファ選びの際にはぜひご参考ください。
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