オーダーメイドキッチンの価格帯とは?相談するには?
2022.4.6
目次
システムキッチンとオーダーメイドキッチンの違い
いわゆる「システムキッチン」は一般的に規格に基づいたサイズや仕様でメーカーが生産するものです。
戸建などの建売住宅やマンションなどの集合住宅だけではなく、自由設計で建てた建築家住宅でも採用することも多い、スタンダードなキッチンの選び方と言えます。
そのバリエーションや多彩で選択できる部分も少なくはないこと、そして基本的に専門のメーカーが多くの声を集めながら世に出しているものなので機能面を含め、ある程度は十分に満足できるものとなるはずです。
対してオーダーメイドキッチン、あるいはオーダーキッチンはサイズや素材、機器を自由に一から設定できる、いわゆる「自分仕様」のものとなります。
システムキッチンのような「規格もの」では叶えることのできない機器の組み合わせや、素材の使用、無駄のないサイズでの設計など、まさに世界に一つのキッチンを作り上げることができます。
システムキッチンとオーダーメイドキッチンの価格帯はどれだけ違う?
両者にはそのような違いがありますが、やはりその価格帯には違いがあります。
オーソドックスなストレート形状の「I型」、その一般的なサイズであるW2550×D650×H850(mm)で比較してみましょう。
ともに施工費等を除いた場合の価格帯はシステムキッチンの場合は「約80万円から150万円」というところです。
対してオーダーメイドキッチンはおおよそ「150万から300万円」程が目安となります。
価格の上では圧倒的にシステムキッチンの方が有利です。
しかしそれでも、オーダーメイドキッチンを新築やリノベーション、リフォームに採用する人が増えています。
では、オーダーメイドキッチンが注目され、求める人が多い理由とは何でしょう。
キッチンは以前は「皆がいる空間」から独立したものだった
そのヒントは現代の暮らしのスタイルと間取りの変化にあります。
戦前より、いわゆる「台所」は居間などの居住空間とは独立した存在であり、それは戦後の住まいの変化においても不変でした。
ダイニングキッチンというスタイルは、キッチンスペースとダイニングスペースを一緒の空間として考えるものであり、それは居住空間と台所の分断という時代とは一線を画したものではありました。
ただ、そこはあくまで調理をし、食事をとるだけの場所としての役割に過ぎなかったともいえます。
食事が終われば居間(的なスペース)に移ったり、大勢で食事をとる際には別室で行うなど、常にキッチンは「通常いる空間」「皆が集まる空間」とは独立された場所であったのです。
LDKスタイルの浸透がキッチンへの考えを変えた
やがて、リビングダイニング(LD)が一体となった空間が徐々に浸透し始めると、同時にキッチンはLD側に向いた設計も多くなってきます。
LDKの考えの始まりです。
当初はLD側とキッチンを隔てる壁の間にカウンターと開口があるようなものが多くありました。
その壁を取り払い、キッチンそのものがLDと完全に一体となるようなスタイルも多くなり、現代に至ります。
壁の撤去はそのままキッチン部全体がLDから見て露出されることを意味します。
別室となっていた、あるいは壁で隠されていたキッチンに対しても空間全体の「質」を高めるためにLD部と同じようなコンセプトや素材感、あるいはLD部の雰囲気を高める、もしくは壊さないようなものが求められるようになったのです。
これがオーダーメイドキッチンの隆盛の一因と言えます。
SNS社会もオーダーメイドキッチンの人気の理由
また、現代の情報の多様化もオーダーメイドキッチンの人気に一役買っていると言えるでしょう。
インテリアに限らず、何かを検討する際には雑誌を含めたマスメディア、あるいは専門的な知識を持つプロからしか知識を得ることはできませんでした。
その情報にも限りがあり、ある意味では一方通行のものであったことも事実です。
SNS社会となった現代では、実に多くの情報を、スマホ一台で確認できることができます。
そのソースもプロやマスコミ、近所にいそうな一般の人まで多様です。
そうした情報の中で得ることのできるキッチンや住まいにまつわる情報の数々は、新築やリフォームを考える人にとっては「理想」となって積み重なります。
それを叶えるためにオーダーメイドキッチンを真剣に検討し、導入する人もまた増えているのです。
オーダーメイドキッチンはどのようなところに相談するのが正解か
そんなオーダーメイドキッチン選び、一生に一度の買い物となる可能性も高く、やはり失敗したくはありません。
そうなるとその「パートナー選び」、つまり「どこに相談するのか」という話になります。
これには「○○社に依頼すれば間違いない」という、いわゆる「正解」はありません。
何故なら人それぞれにインテリアに求めるテイストの好みは異なり、それによっても相談するメーカー、ブランドも変わってくるからです。
ただ、その中でも重視すべきは「対話ができるか」という点ではないでしょうか。
そして、その対話の中で出てきた予算などを含めたニーズを正確に汲み取り、一番良い答えを出してくれる、そんな出会いが理想です。
家具蔵のオーダーメイドキッチンは
例えば私ども家具蔵は無垢材家具を自社生産で取り扱っており、LDを含め「本物の木の家具」の雰囲気をキッチンにも同様に家具の一種として求めています。
また、キッチンは湿気などの環境を含め、LD等の居室空間と比較しても家具としてはハードな環境となる場所です。
毎日使用するものだからこそ、そのデザインには普遍性を、そして耐久性にも十分に配慮したもの作りを行っています。
つまり、木材・無垢材の優しい、温かみのある、ぬくもりにあふれた空間を住まいに持ち込みたい人、そしてキッチンも家具のように考えたい人にはうってつけのキッチンをご案内できるというわけです。
フルオーダーメイドはもちろんのこと、既成スペックに一部カスタムを加えることのできるセミオーダーや、システムキッチンを活かしながらLD部に接する面だけをオーダーで製作するようなご提案も可能です。
様々な事例を知る専属の有資格者が常に店舗に在店しているので相談も安心できるというものです。
オーダーキッチンは早い段階からの打ち合わせが必要で、製作期間も約4カ月から5カ月を要します。
システムキッチンに比べると時間が掛かるスケジュール管理も含め、しっかりとサポートしていきます。
既成のものに合わせるのではなく、暮らしに合うキッチンを作りたい。
LDK 空間を豊かな木の暮らしにしたいというご要望は、最寄りの家具蔵各店まで、お気軽にお問い合わせ下さい。
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