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家具選び・椅子は実際に座って選ぶべき、その理由とは

2022.4.20

 

 

座ってい時こそが「体を休ませている状態」


 

 

どこの家庭でも当たり前のように置いてあるチェア、椅子。

その目的は言うまでもなく「座る」ためのものです。

この「座る」という行為は、非常に単純な動作でありながら、日々快適に過ごすため、疲れを軽減しながら生きていくため、人にとっては欠かせない大事なことです。

基本的に人の姿勢は立っているか、寝ているか(眠っているか)、座っているか、に大別されます。

立っているときには、絶えず身体は緊張を強いられています。

寝ている時・眠っている時には、身体は休まっていますが意識がありません。

座っている時には椅子や床、壁などに身体を預けていますが、その時こそが有意識下で且つ身体を休ませている状態、と言えるでしょう。

この状態でいかに「寛ぐことができるか」が身体に負担の少ない暮らしに繋がります。

 

 

「座りやすさ」は「座り心地の良さ」


 

 

寛ぐことのできる椅子、とは座っている状態でリラックスすることができる椅子です。

リラックスできる椅子とは、着座した際に身体にストレスのない、いわゆる「座りやすい」椅子です。

インテリアですので、デザインは非常に重要です。

ただ、いくら見た目が良い椅子でも座りやすくなければ、極端に言えば椅子としての価値は半減します。

では価格が高価なものであれば座りやすい椅子なのか、というとそれもまた違います。

安価なものであっても座りやすいものはあり、反対に非常に高額でも座りにくい椅子もあります。

この「座りやすさ」は「座り心地」と言い換えることもできます。

この「座り心地の良さ(悪さ)」の基準はどこにあるのでしょうか。

 

座り心地の基準は人それぞれ


 

 

結論から言ってしまうと、答えは「人それぞれ」です。

身も蓋もない、と思われるかもしれませんが、人には性別や体格の違いがあります。

あるいは室内で靴を履く・履かないという文化の違いや日常の過ごし方による「椅子に求めるもの」は違うはずです。

千差万別ともいえる人それぞれの違いに応じて「座り心地の良い」椅子の定義は異なります。

そのような理由から、椅子はデザインだけを見て選ぶのではなく、実際に座って選ぶべきなのです。

ネット社会である現代では、どのようなものでもワンクリックで購入ができます。

靴は必ず試着を行ってから購入するように、とよく言われますが、椅子もまたそうあるべきです。

何故なら、その椅子によって感じる座り心地は異なり、しかもそれは人によっても変わるものだからです。

 

椅子は毎日使うものだから座り心地にこだわることが日常を良くする


 

 

椅子は毎日使用する家具であり、身体に触れる部分がもっとも多く、使用する時間が長い家具のひとつです。

意識がある中で身体を休ませる場所が快適であることは、生活の中で快適な時間を長く確保することに繋がり、日常のクオリティを高めることに繋がります。

それはいわゆる「幸せな日々」に繋がることにもなるのではないでしょうか。

 

家族同士でも椅子選びはバラバラでよい


 

 

ダイニングテーブルに合わせる椅子を選ぶ際に、2つ以上(4つ程度がもっとも多い)の場合は、それらが揃いのデザインであるケースをよく見かけます。

これ自体は非常にポピュラーな家具の選び方で、決しておかしなものではありません。

見た目にも統一感があり、その椅子が著名なものやデザイン性の高いものであれば高級感を演出することにも繋がるでしょう。

しかし、これを「座り心地重視」で考えた場合、その選択は決して正解とは言えない場合もあります。

さきにもお話ししたように、人が感じる「座り心地の良さ」はそれぞれ異なります。

それは家族であっても同様です。

 

一人ひとり異なる椅子選びがもたらす好影響


 

 

座り心地というものは、家族一人一人好みが分かれますので、椅子のチョイスもばらばらになってしかるべきです。

結果としてそのデザインが揃うのであれば、それはそれで良いことです。

ただ、デザインを揃えることを前提にした椅子選びは必ずしも「座り心地重視」とはなりえず、誰かにとって座り心地が良くても、他の誰かにとって座り心地が良くないものになりかねません。

椅子がばらばらのデザインで違和感が出ないか、という意見もありますが、素材や色合いが揃っている、あるいは計算されたものであればそのようなことはありません。

むしろ、それぞれにお気に入りの椅子があることで、誰もがその場で本当に寛いで過ごすことができます。

そこがダイニングテーブルであれば、その場にリラックスした状態で長く留まることができるため、家族の会話やコミュニケーションの機会も増えるというものです。

住まいの中での同居する人たちの円滑なコミュニケーションや、長い時間を共にすることは少なからず精神衛生上に良い結果をもたらします。

家の中での「良い時間」が、勤め先や学校などの外の場でも好影響をもたらしてくれるはずです。

デザインの統一性にとらわれすぎることなく、それぞれに合った椅子を選ぶことが、自身の暮らしをより良くすることにつながる、と覚えておいてください。

 

足の裏が床に付くことが椅子選びでは最重要事項


 

 

座り心地を左右する要素は多々あります。

曲面性のある座面(お尻や太ももが当たる範囲が大きいことで効果的な体圧分散が可能になる)や肘掛の有無(肘掛に腕を預けることで姿勢も安定し背中や腰の負担も減る)などもありますが、一番忘れてはならないのは「自身の足裏が床に付くか」どうかです。

足裏が床に付かない状態で着座することは、いわゆる「体圧の逃げ道」が2か所無くなることを意味します。

それは椅子に預けている身体の他の部分、つまりお尻や背中により負担が掛かっていることを意味し、座面と接している太ももの裏が余計に圧迫された状態でもあります。

そのようになると、やはり長い時間着座していると疲れを感じやすくなってしまいます。

これはまさしく、試しに座ってみないとわからない部分でもあり、やはり椅子は座って選ぶべき、という根拠のひとつです。

椅子の試座の際には靴を脱いだ状態できちんと足裏が床に付くかどうか、ここをしっかりと確認しましょう。

世の中には様々な椅子があり、そのどれもが魅力的です。

しかしどの椅子が自分に合っているかを判断するには、実際に座ってみるしかありません。

こればかりは、いくら机上の情報を集めても同じことです。

私ども家具蔵でも長年の歴史の中で培ったノウハウを生かした、木組みでつくった丈夫な無垢材チェアを40以上のデザインでご用意しています。

皆さんでばらばらのものを選ぶケースも多々見られます。

まずは見て、そして座って。

知識豊富なスタッフが、そこからしっかりと人それぞれに合った椅子選びをサポートさせていただきます。

 

家具蔵の無垢材チェアのラインナップはこちらから

 

 

 

 


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