ダイニングテーブルの「高さ」はこう決める ~高さの設定で失敗しない為には~
2022.4.28
目次
調べ物はインターネットで検索する時代
現代では、不明なことや思い出せないこと、これから何か知識を得ようとする際にはインターネットで検索を行うことが当たり前の世の中となっています。
人が興味を持ったり、分からない、知りたい、と思うことは本当に様々です。
GoogleやYahoo!といったポータルサイトの検索スペースでも予測変換から他の人がどんなものを検索しているか、というものが分かって自身の検索がスムーズになったり、そのような検索の傾向をマーケティングに活かすことも多く行われています。
テーブル関連の検索で多いのはサイズ、そして高さ
家具についても同様です。
購入の検討やメンテナンス、コーディネートなど、家具関連の検索のきっかけは人それぞれであって、その内容も実に様々ですが、ある程度の「傾向」は確実に存在します。
ダイニングテーブルの場合、多いのはサイズについてです。
幅、奥行きはもちろんのこと、高さ設定についても「どのような高さが最適なのか」という疑問を解消するための検索は多く行われています。
丁度良い高さのテーブルは快適な暮らしに直結する
「このテーブルの高さは我が家で使用している椅子に合うのか」
「椅子を買い替えたいのだけれど我が家のテーブルとの高さのバランスはどうなのか」
これらは私ども家具蔵の店舗において、多くのお客様からお受けする質問です。
ダイニングチェアに座って食事や作業を行う際に、着座姿勢に無理が無く、肩の位置も高すぎることなく、また低くなりすぎることもない「丁度良い高さ」のダイニングテーブルでそれを行うことは、疲れを軽減させる意味で非常に重要です。
在宅時間も長くなり、椅子に座る時間も長くなっている今、疲れにくい高さのダイニングテーブルで食事や作業を行うことは、ストレスを軽減し、快適で健康的な日々を送ることに直結します。
ダイニングテーブルの高さの決め手は「合わせるダイニングチェアの座面高」
ダイニングテーブルを新しく購入する際には不自然な姿勢にならないような適切な高さのものを選ばなければいけません。
そして、その決め手となるのは「合わせるダイニングチェアの座面高」となります。
その座面高の高さが基準となり、ダイニングテーブルの適切な高さは決定されます。
その座面高からダイニングテーブルの天板上までの高さが「28~30cm」であることが、自然な姿勢で食事や作業を行うことができる数値となります。
この数値が保たれているダイニングテーブルとダイニングチェアの関係が、いわゆる「疲れにくい」ものであり、適切なテーブルの高さを導く回答となります。
海外のダイニングテーブルが高い設定の理由
ネットや雑誌、カタログなどでダイニングテーブルを検討していると、そのテーブルの高さの数値はブランドやメーカー、あるいは商品によってまちまちです。
しかしよく見ているとある傾向に気付きます。
それは「海外メーカーのテーブル高は高く、日本のメーカーのものはそれより低めのものが多い」ということです。
これはやはり合わせるダイニングチェアの座面高が影響しています。
海外メーカーのダイニングチェアは、日本のメーカーのそれと比較した際には総じて座面高が高めです。
それは体型の違いもさることながら「室内でも靴を履いて暮らす」文化があるからです。
靴を履くと裸足でいる時よりも、足裏が床に届くまでの距離は幾分小さくなります。
つまり、足裏が床に付きやすくなるのです。
快適な座り心地、疲れにくい着座体勢の条件の一つして「足裏が床に付くこと」というものがあります。
そのようにすることで体圧分散がより効率的になり、身体全体への負荷が減って、座面と接する太もも裏が不自然に圧迫されることを避けることができます。
靴を履いた状態でそれができるような座面高になっているので、海外メーカーのダイニングチェアは総じて座面高が高いのです。
一方、日本は屋内では靴を脱いで暮らす人が殆どですので、自然に足裏が床に付く座面高は変わり、必然的に椅子の座面高は低くなります。
それに合わせるダイニングテーブルも先程の「28~30cm」の基準に照らし合わせれば海外と日本のもので違いが出てくるというわけです。
ダイニングチェアを決めてからダイニングテーブルを選ぶ
ダイニングテーブルの適切な高さを導くのは、合わせるダイニングチェアの座面高から「28~30cm」の差尺を基準にすることです。
そのうえで、ダイニングチェアは足裏が床にきちんと接地していないと長い時間の着座の中で疲れやすくなってしまいます。
そのようなことから、ダイニングチェアは自身に適した、足裏が床に付く座面高のものを選ぶべきです。
そしてそのダイニングチェアが決定してからダイニングテーブルを決定していけば、快適な座面高と作業姿勢を確保できるテーブルの高さとなります。
ダイニングテーブルとダイニングチェアがセットになっているものに関しては、この座面高とテーブルの差尺の関係は大体の場合保たれているので、足裏が付くかどうか、だけを基準にしておけば問題ありません。
足裏が付かない場合は脚をカットできるものもあります。
一方で失敗が多いのはどちらか片方だけを買い替える場合。
しかし、この「28~30cm」の法則を覚えておけば大丈夫です。
ダイニングテーブルもダイニングチェアもそうそう頻繁に購入するものではなく、失敗は避けたいもの。
そのような失敗を避けるためにも、知識の蓄積、あるいは家具販売店でしっかりと確認を行うようにしましょう。
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