一枚板テーブルにはどのような椅子が合うか
2022.6.2
一枚板テーブルだからこそ椅子にこだわる
自宅で過ごす時間が増えてきたことで、自宅にいながらでも自然を味わい、寛ぎや癒しを得たいと考える人も増え、一枚板テーブルの人気はこのところ、特に上がってきています。
念願の一枚板テーブルを購入したまでは良いですが、合わせる椅子の座り心地が悪ければ、そのテーブルで長く過ごすことは出来ません。
見て、触れて心地のよいテーブルを手に入れたからこそ、座り心地の良い椅子を選び、長くその空間に居たいものです。
座る時間や過ごす時間で椅子を選ぶ
皆さんは椅子を選ぶ際にどのように椅子選びを行うでしょうか?
「テーブルと雰囲気が合っている」
「デザインが美しい」
「有名なブランドやデザイナーのものだから」
いわゆる「見た目」や「雰囲気」で選ぶ人も多いのではないでしょうか。
家具は毎日触れ、長く使うものです。
インテリアである以上、「見た目が好き」というのも、もちろん選び方のひとつではあります。
しかし、一枚板テーブルを購入したのであればそこで寛ぎや団欒を心地よく、また、勉強や仕事などもそこで行うなど様々な状況で使用できたら良いはずです。
仮にそこが一日の大半を過ごす場所になるのであれば、もっとも重要視してほしいのは「座り心地」です。
座り心地の良さというのは、「そこでどのように過ごすか」に深く関わってきます。
例えば背もたれに背中を預け、いわゆる「だらっ」とした姿勢で勉強や食事をする人はあまりいないはずです。
その場合は良い姿勢を保ってくれる椅子が座り心地の良い椅子だと言えます。
背もたれが高く、腰や背をしっかり支えてくれる形状や、良い姿勢を支える座面形状の椅子を選ぶと快適に作業を行うことができ、長時間座っていても疲れません。
食後や寛ぎに使う場合はどうでしょうか。
人間は寛ぎの体制となる際には、自ずとお尻が前方に出て背がのけぞるようなリクライニングの姿勢となります。
その姿勢を自然と支えてくれるような形状の背もたれを選ぶと良いでしょう。
例えば先の背もたれの高い椅子は、背中を起こした良い姿勢を支えるには向いていますが、背中が後方に抜けない為、リクライニングの姿勢がうまく取れません。
その為、寛ぎ用の椅子は肩甲骨より背もたれの高さが低い椅子が適していると言えます。
また、人の腕の重さは体重の約10%前後と言われています。
そこから考えられる数kgの「荷物」を両手に抱えたまま座っても本当の意味で寛いでいる、とはいえません。
寛ぎを目的とするのであれば肘掛のついたアームチェアを選びましょう。
腕をアームに置くことで体重が分散し、より寛ぐことができます。
一枚板テーブルにアームチェアを合わせる際の注意点
寛ぎを目的としたアームチェアを選ぶ際に1点注意したいこと。
それは「テーブルの下にアームが収納できるか」という点です。
一枚板テーブルは樹種やメーカーによって厚みは様々です。
購入したら肘掛け部分がテーブルの下に入らず、動線の邪魔になってしまうという事態は避けたいものです。
広大なスペースがあるならともかく、こうした事態で椅子を邪魔に感じることは、せっかくのお気に入りの空間がストレスを感じる場所ともなってしまいます。
テーブルを購入した後での椅子の選択であれば、そのテーブルの床~天板下の高さを予め測り、アームの一番高い位置がどこまで収納できるか確認しましょう。
また、お気に入りのアームチェアを見つけたのにテーブルの下に納まらず、椅子を妥協しなくてはいけなくなってしまった、という失敗も。
まずはお気に入りの椅子が収納できるような高さ設定が可能な天板厚の一枚板テーブルを選ぶのもひとつです。
高さの相性を確認する
もう1点、気をつけたいのはテーブルの高さと椅子の高さの相性です。
テーブル天板上と椅子座面の高さの差を「差尺」といい、日本人にとって暮らしやすい差尺は28~30cm前後と言われています。
どちらかが高い、あるいは低いものであった場合、食事や勉強などの作業がしづらくなる場合もあります。
適切な高さの関係となるテーブルと椅子を使う為には予め天板の床から一枚板テーブル天板の上までの高さを測った上で椅子選びを行いましょう。
一枚板テーブルの厚みはものによってまちまちです。
オーダー家具であれば、テーブルに合わせた椅子の高さ調整が可能です。
私ども家具蔵ではスタッフが丁寧にヒアリングを行い、テーブルや身長にベストな椅子の高さの調整を無料で行っています。
自分に合った高さ、椅子とのバランスがぴったり合えば居心地がグッとよくなります。
お迷いの際は店舗スタッフへ相談してみてください。
樹種は揃えるべき?
よくご相談をいただくのは
「購入した一枚板テーブルと同じ樹種の椅子が売られていないけど他の樹種と合わせても良いのか?」
というご質問です。
答えは「イエス」です。
日本には「ダイニングセット」の文化が根付いており、統一されたダイニングでないと違和感を感じるのではないか、と心配する人も多々います。
しかしながら、元々森はたくさんの異なる樹種で形成されています。
花壇にしても葉の形、花の色、など色合いも形状も様々です。
そういったものに違和感がないのと同様に、自然のものであれば異なる樹種を合わせてもすんなりと馴染んでくれます。
また、無着色の家具は「経年変化」といい、紫外線の影響などによって使うごとに色合いも変化していきます。
私たち人間も個性のある一人ひとりが一緒に暮らし一つのテーブルを囲むように、テーブルと椅子の樹種が異なるものであっても違和感なくお互い馴染み、時には異なるものを合わせることでより互いの魅力が発揮されたりもします。
統一感にこだわるよりも、家族が好きと思えるもの、座り心地が良いと思える椅子を選ぶことでさらに心地の良い空間となります。
家具蔵では座る時間の長さやそこで過ごす時間に合わせた椅子をお選びいただけるように、様々なデザイン・樹種で揃えています。
お気に入りの一脚と出会っていただけるよう、まずは座り心地を試しにいらしてください。
各店スタッフが一枚板テーブルを活かし、より心地よい時間を過ごせるようサポートいたします。
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