「使いやすい」一枚板テーブルとは
2022.6.22
そこかしこでデジタル化が進み、便利な世の中になってきた現代。
その中でふとした時に自然を目にすると、とても気分が癒されます。
日常において、自然にいつも触れることのできる一枚板テーブルは自宅用としても年々人気が高まっています。
一枚板テーブルが選ばれる理由
一枚板テーブルは木を伐り出したままの自然な形を活かしたテーブルです。
木には針葉樹と広葉樹がありますが、一枚板テーブルにはゆっくり育つことで硬い木になる広葉樹が用いられることが多く、強度の上でもお勧めです。
広葉樹は非常に成長がゆっくりで、家具材として使用できるようになるまでにとても長い時間を要します。
まして、木の大きさそのものが直接サイズに関係する一枚板テーブルは、立ち木の状態で言えば我々の生まれるはるか前から存在しているような、とても希少なものなのです。
では、一枚板テーブルを購入する際にサイズはどのように選べば良いのでしょうか。
食事用テーブルとして使用する
1人が食事をする為に必要なスペースは幅600ミリ×奥行400ミリと言われています。
そのため、横並びに2人座りたい場合は最低でも1200ミリが必要になります。
また、対面で食事をしたい場合は800ミリあればお互いのスペースが確保され、快適な時間を過ごすことができます。
カウンターテーブルであれば奥行きは450ミリ程度あれば十分ですが、ダイニングテーブルとして使用する場合はあまり奥行が狭いと食事がしづらい場合があります。
形状の独特さに惹かれ、アートのように眺めて過ごすだけであれば良いですが、食事をするテーブルとして考え、一生ものとして購入したのにも関わらず、そのサイズや形状によって家族やゲストのストレスとなってしまうのは悲しいことです。
普段から使用する人数に応じて目安のサイズを決めましょう。
デスクとして使用する
デスクとして使用する場合は奥行がポイントになってきます。
書き物やノート型パソコン用として使う場合は食事と同じく腕の可動域に合わせて400ミリ、余裕を持って450ミリあれば十分です。
デスクトップ型のパソコンを使用する場合は少なくとも600ミリ程度を確保すると作業を快適に進めることができます。
横幅は700ミリ〜1200ミリ程度が一般的です。
作業量や間取りに合わせて選びましょう。
どのような形状がおすすめか
人間には作ることのできない独特の表情、木の皮を落としただけの自然な揺らぎを持った形状は、一枚板テーブルならではの醍醐味と言えます。
周りの家具との調和性で選ぶことも勿論ですが「触り心地が好き」「揺らぎの形状が好き」といった五感で感じる「好き」の積み重ねから選ぶことで、末永く愛着を持って使うことができます。
ただし、ダイニングテーブルで毎日使用する場合、揺らぎが大きい形状のものでは複数の人が横並びに座ると肘がぶつかってしまうなど、コミュニケーションが取りづらくなってしまう場合もあります。
また、節などの大きな「穴」が空いたものをデザインとする一枚板テーブルもひとつの醍醐味と言えます。
しかし、現実として毎日食事を摂る場所に穴が開いていたら食器の配置に気を遣ったり、小さなお子様がいる家庭では食べかすが床に落ちてしまうことも考えられます。
このようなテーブルをダイニングテーブルとして使うのであれば、同じく非日常的な空間、別荘などで使うことをおすすめします。
脚の取り付け位置や形状について
唯一無二の一枚板を選んだら最後に忘れてはいけないのは「脚」です。
例えば脚の位置。
さきの話のように2人が横並びに座る場合、あまり太すぎることのない脚ができる限り外側に取り付けてあるテーブルであれば椅子を2脚並べることができます。
一枚板テーブルの魅力のひとつであるその独特の形状ですが、その形によっては脚と脚の距離が十分に取れない場合もあります。
また、一辺に対し内側に入り過ぎている場合や太さのある脚形状の場合は椅子が脚と脚の間に納まらない、ということも考えられます。
脚位置を選ぶ時はまずは置きたいチェアはどういったデザインやサイズか、そして何人座りたいか、ということを考えてから選びましょう。
次に脚の形状。
重量のある一枚板は四隅でしっかり支える脚をつけることで安心して使用することができます。
脚を固定すれば万が一小さなお子様がぶつかったり、地震が起きた時にも安心です。
ベンチやソファを使用する人もいることでしょう。
その場合は脚を四隅ではなく、内側に入るデザインを選ぶことで出入りがスムーズに行えます。
最後に脚の素材について。
一枚板テーブルを選ぶ際には、脚もデザインの一部としてその選択肢も多岐に及んでいます。
現在のトレンドでもあるグレーやブラックを基調としたキッチンなどがあるモダンな空間であれば、周りのインテリアに合わせてスチール製や木製でも黒塗り塗装のものを選ぶと良いでしょう。
とはいえ、やはり自然の良さを味わうための一枚板テーブルです。
あくまで主役はテーブルとして捉える方にはテーブルと同じ材を用いることがおすすめです。
同材の脚なら床から木が生えているように自然に溶け込み、違和感なく空間に馴染みます。
そうすることでお気に入りの一枚板テーブルも引き立たせることできます。
一枚板テーブルを選ぶ際には樹種選びはもちろんのこと、サイズや脚、形状といった視点からも考えると自ずと我が家にぴったりの一枚と出会えるはずです。
家具蔵各店では随時新しい一枚板天板が入荷しております。
豊富な種類、サイズからぜひお気に入りの一枚を見つけてください。
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