無垢材テーブルを購入する際に「裏」を見る理由とは
2022.6.29
目次
テーブルを新しく購入する際、ずっと長く使えるものにしたいと考える人も多いのではないでしょうか。
ダイニングテーブルは家族が集まるコミュニケーションの場でもあり、その為に長く使うことができるものが良いテーブルという観点から無垢材を使ったテーブルは特に人気があります。
無垢材で作るテーブルは生活の中でついてしまう傷も馴染んで見え、また表面を削ることで新品の頃の様な状態に戻す事も出来ます。
この、修繕しながらも長く使うことが出来るという点は無垢材テーブルを使う醍醐味の一つです。
しかし無垢材で作られるテーブルであれば、どれを選んでも失敗しないという事はありません。
今回は質の高い無垢材テーブルを見極めるポイントについてお話していきます。
木製のテーブルは全て無垢材ではない
まずここで無垢材テーブルとはどのように作られているのかを知ることが大切です。
無垢材とは何も混じるものが無い材の事。
つまり表面材と内部材が別の物とは違い、中まで同じ木である状態の事を指します。
ごく当たり前のようなことではありますが、数ある木製家具の中には無垢材ではなく内部にベニヤ材を使い、表面に突板と呼ばれる薄くスライスした材を貼り付けたものが多く存在します。
いわゆる「木質系加工材」と呼ばれるものです。
その理由の一つにコストの問題があります。
内部のベニヤ材は新品の状態では人の目に触れるものではありませんので、仮に質が劣るものだとしても製作が可能です。
また表面の突板は原木を大根の「かつらむき」の様に薄くスライスした(厚み0.2~0.3mm)ものを用いますので、一つの原木から数多くの枚数を取ることが出来ます。
無垢材テーブルを製作するためには十分な乾燥が欠かせない
対して無垢材の場合は一つの原木から製材した板を用います。
突板の様に何枚も材を取り出すことは出来ません。
この材料費に関わるコストの違いは大きなウェイトを占めます。
また無垢材を扱うことは簡単ではありません。
自然界で育つ生き物ですから、材として生まれ変わらせるために十分に乾燥を施す必要があります。
この乾燥期間が不十分になると、温度や湿度の変化から木は反りや割れなどを起こしてしまいます。
乾燥に掛かる期間は樹種によっても異なりますが1年以上は最低でも必要な為、無垢材の家具は大量生産をすることが非常に難しいのです。
対して内部にベニヤ材などを用いて表面に化粧材を貼る作り方は、無垢材を扱う作り方に比べ大量生産に向いています。
この製作期間に関わるコストの違いも大きくかかわってくるのです。
それでも無垢材テーブルが選ばれるのは、本物の質感と耐久性を求める方が多いことを表しているのかもしれません。
作りの良し悪しはテーブルの「裏」に現れる
せっかく無垢材テーブルを選ぶのであれば、しっかりとその無垢材の適正を見極めた作りのものを選びたいものです。
先にも述べたように、無垢材を使った家具作りはその材の乾燥が非常に重要なポイントになります。
乾燥というものはただ乾かせば良いというものではなく、樹種による適正も考えながら乾燥の期間や工程を踏まえる必要があります。
そのノウハウが結果としてテーブルの裏側に現れてきます。
もしテーブルを検討する際に、そのテーブルの裏側を覗ける機会があれば、ぜひ覗いてみてください。
注視すべきポイントは裏面に補強材が付いているかどうかです。
一般的には幕板(天板下側にテーブルの脚と脚を橋渡しするように取り付けられた横板)や反り止め(天板裏に木目方向と直角に取り付けられた板、或いは金属のこと)と呼ばれる部材が天板裏面に見えるかもしれません。
これらの部材は全て天板の反りやねじれを抑える為の補強材です。
材の乾燥が不十分な場合、室温・湿度の変化から反りや割れが起こる可能性があります。
この動きを抑える役割を果たす部材として、裏面に補強材が装備されるのです。
テーブル裏に補強材が無いことで「わかること」と「感じることのできる利点」
テーブルの反りを抑えてくれるのであればこの補強材が必ず必要なのでは、と思う方もいることでしょう。
しかし木の動きをしっかりと見極め十分な乾燥の期間を持たせて作られた天板は、裏面をすっきりと何も無く作ることが出来ます。
つまり製作者側の自信とそのテーブルが世に出るまでに掛けた時間の長さが天板裏に表現されているのです。
勿論、天板裏面に出っ張るものが無ければ、アーム付きの椅子を合わせてもアームが補強材にぶつかって入らないという心配もいりませんし、テーブルに向き合って座った際にも足や腿がぶつかることもありません。
もう一つ裏面で確認したいポイントが仕上げの処理がきっちり施されているかという点です。
家具販売店でテーブルを見た時に、基本的に上側から商品を見るはずです。
天板の形状や木目の色合い、大きさなどからそのテーブルの雰囲気を感じ取ることでしょう。
しかし裏側は人目に触れる事も少ないことから、仕上げ塗装を施していない無垢材テーブルも存在します。
表と裏の仕上げが異なると木の動きが片側面に引っ張られてしまう可能性があり、反りやねじれに結びついてしまいます。
そのため、裏面側の仕上げがしっかりと施されているかどうかも確認が必要です。
見えないところにこそ、そのモノの本質が表れてくるのです。
質の高い無垢材テーブルを選ぶ際には、裏面がどのようになっているのかも見てみるようにしましょう。
家具蔵の無垢材テーブルはすべて長い時間を掛けて乾燥させて、熟練の職人が木の特性も見極めながら製作を行います。
当然、テーブル下には補強は無くスッキリとした見た目で仕上げも完璧に施されています。
ぜひ一度、ご自宅あるいは他のテーブルと見比べてみてください。
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