夏の季節に無垢材ベッドフレームがお勧めである理由は?
2022.7.1
目次
日本人は古来より涼気をとる工夫を行ってきた
冷房がない時代、日本人は厳しい暑さをしのぐため、住居、衣服、食事に様々な工夫を凝らしてきました。
例えば、伝統的な日本家屋では、軒(のき)を深くし、日差しが室内の奥に入らないようにする工夫を。
あるいは縁側で反射を防ぎ、室内の温度が上がりにくくする。
細く割った竹や葦(ヨシ)の茎を編んで作る「簾」(すだれ)を軒に吊るし、風通しを保ちながら日除けにするなどを行ってきました。
また、家を作る建材にも土壁や無垢材などの自然素材を使うことで湿度をコントロールしていました。
土壁や無垢材には調湿作用があり、湿度の高い時には吸湿し、乾燥時には放出するという性質があります。
そうして家の中の湿度を適度な状態に保つことができるのです。
しかし、昨今では鉄筋コンクリート造りの家屋が多くなってきました。
この素材による涼気の確保という意味合いも兼ねて家具を無垢材のもので検討する人も増えてきました。
睡眠と寝室の居心地を快適にするベッドフレームとマットレス
人は一生の3分の1を睡眠に費やすといわれていますが、その睡眠をとる寝室は実に多くの時間を過ごす場所になります。
毎日の疲れを癒し、明日への活力を生むための睡眠を取る場である寝室に置かれるベッドですが、その睡眠を快適なものとするのはベッドフレームとマットレスです。
そしてそのような場所だからこそ夏場でも「居心地の良さ」が重要になります。
居心地が良ければ安眠に繋がり、体と心の状態も整います。
寝室の居心地の良さを生み出す要因は多岐にわたります。
例えば、自分に合った布団やマットレスを使用する、大きなベッドを使う、カーテンやブラインド、照明で好みの明るさに調節する、空間を落ち着いた色合いにするなどなど。
そのような様々な要因の中でも、今回は無垢材ベッドフレームを使用することで得ることのできる、快適な睡眠との関係をお話ししていきましょう。
自然素材の力が快適な睡眠へ導く
無垢材のベッドフレームは、眠っている空間の環境の湿度を適度にコントロールしてくれます。
このような点も、天然素材ならではの利点と言えるでしょう。
無垢の木材はその内部に、たくさんの小さな空洞(細胞)がある多孔質という構造を持っています。
この空洞が、空気中の湿度が高い時は湿度を吸い、空気が乾燥してくると水分を吐き出す働きをするのです。
木材が「呼吸している」といわれるのは、こうした調湿のメカニズムがあるからです。
高温多湿の夏や乾燥する冬でもその力を発揮し、快適な睡眠をサポートしてくれるでしょう。
コップ数杯分の汗をかくと言われる睡眠時の時間は、マットレスで「蓋」をしたベッドの周辺も湿気が多くなりがちです。
木組みの無垢材ベッドフレームを使っていることで快適に過ごすことが可能になります。
ベッド周りの環境は、毎日の眠りの質も左右します。
実際、寝心地が良いかどうかで、翌朝の健康状態や気分が変わるケースは少なくありません。
睡眠には室内の温度や湿度などが大きく影響します。
睡眠の質を上げるためには、室内の空調をコントロールすることが必要になってきます。
ちなみに、眠る際の室内温度は、寝具の量が多い冬は19℃前後、タオルケットなどを使用する夏は26℃前後が適当と言われています。
また、自然素材ならではの調湿性は、ベッド周りの湿度をコントロールするのに役立ちます。
また、湿度は季節を問わず50%から60%前後に維持するのが安眠しやすい環境を作る条件なのです。
素材に湿度をコントロールする性能があれば、エアコンなどを稼働させなくても快適に眠れるかもしれません。
無垢材ベッドは質の良い眠りを生み出す
無垢材を使った部屋は殺菌作用のあるニオイ成分のフィトンチッドが出て、室内にいて森林浴ができるといわれます。
健康に良い気持ちの良い空間になるといわれていますが、それを科学的に実証しようという試みがなされています。
無垢材を多く使用した棟と合版材など新建材を多く使用した棟を比較すると、無垢材を多く使用した棟のほうが睡眠の質が上がるという結果になりました。
深い睡眠のノンレム睡眠の時間が無垢材を多く使用した棟では130~220分、新建材を多く使用した棟では110~180分。
覚醒に近い状態のレム睡眠の時間が無垢材を多く使用した棟では10~30分、新建材を多く使用した棟では25~80分となりました。
深いノンレム睡眠は無垢材を多く使用した棟が長く、覚醒に近い状態のレム睡眠は無垢材を多く使用した棟のほうが短かったのです。
室温変化は特に差はなかったのですが、人体から発する水蒸気で上昇する湿度は新建材棟が就寝前より10%超上がって80%を上回りました。
一方、無垢材棟は3%程度の上昇にとどまったことから、無垢材の調湿作用が睡眠の質に影響したと考えられるようです。
その他にもリラックスの度合いや集中力なども調査され、アルファー波や心電図、交感神経、副交感神経も測定も行われ、無垢材を使用した部屋はリラックスしやすいことも実証されました。
部屋の床や壁、天井全てを無垢材にすることは容易ではないかもしれません。
ですが、ベッドやチェスト、ナイトテーブル等を無垢材家具にすることで安眠効果が得られるのであれば取り入れやすい方法といえるでしょう。
丈夫な構造が良い眠りを助ける
ベッドフレームは当然、睡眠をとる際に使用する家具です。
そこで使われる素材には強度と「揺れに強い」ことが求められます。
寝返りをしても安定した寝心地を得ることができれば、リラックスした状態で眠りにつけるでしょう。
無垢材、それも広葉樹でできたそれは素材そのものが丈夫です。
広葉樹とはわかりやすく言うと「平たくて幅の広い葉を持つ木」のことで、街中でよく見ることができるのはケヤキ、ポプラ、サクラ、ブナ、カシなどがそれにあたります。
中身の組織の密度が濃い広葉樹は揺れにも強いので、ベッドフレームには最適なのです。
職人が伝統的な木組みの工法で仕上げる家具蔵のベッドフレームは、作りがしっかりとしており、寝返りを打った際などに気になるベッドの軋みとは無縁です。
家具蔵では床板となる部分にもスノコ状に左右に渡した40ミリ厚の無垢材を使用するなど、自然素材にこだわってベッドフレームを製作しています。
ベッドに入る際・起きる際はもちろん、睡眠中に寝返りを打っても煩わしい音鳴りはしません。
この環境がより良い睡眠を生み出します。
このように無垢材を日常に取り入れることで生じる作用はさまざまなことがあります。
人生の1/3を費やす睡眠で使用するベッド。
睡眠の質を高めたいとお考えの方は、お近くの家具蔵へお気軽にお声がけください。
家具蔵の無垢材ベッドフレームのラインナップはこちらから
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