夏場と冬場で異なるソファ生地の選び方とは
2022.7.4
目次
ソファはその張地に使われている生地にもさまざまな素材があり、それぞれに特徴が異なります。
その特徴によって座り心地や見た目の雰囲気、日常におけるケアの方法もまた変わってきます。
ソファの張地を布にするか革にするか、あるいはまた別のものとするかで大袈裟に言えば暮らしも大きく変わるのです。
ペットや小さなお子さんの有無なども、その選定の際には気にする人も多いでしょう。
季節によって暮らしに適したソファ生地は異なる
そのため、ソファの生地の選定について、悩む人も多くいます。
自分の好みや暮らしに合ったソファを見つけるためには、ソファの張地に使用する生地の素材が持つ特徴を知ることも大切です。
日本には四季があり、例えば夏や冬ではどのような素材のものを使用するかで快適度も変わってきます。
今回は季節に応じた、特に夏場と冬場の違いで、それぞれに適した素材を紹介していきます。
ソファで良く使用される生地は「ファブリック(布)」「合皮」「本革」
ソファで使われる生地の代表的な素材は大きく分けて3つです。
主に「ファブリック(布)」「合皮」「本革」が使用されます。
それぞれの生地の特徴を詳しくみていきます。
ソファによく使用される生地「ファブリック(布)」
ファブリックとは、いわゆる布製の生地のことです。
コットンなどの天然素材からポリエステル混などの化繊まで幅広いバリエーションが存在します。
布は私たちが日常的に着用している衣服をはじめ、カーテンや布団などさまざまな場面で用いられています。
そのため、ソファの生地のなかでも特に馴染みが深く、特有の温かみを感じられるという点が大きな特徴です。
また、ソファに使用するものであればフルカバーリング、いわゆる自身で着せ替えができるものであれば洗濯やクリーニングもしやすく、衛生面でも安心です。
ソファによく使用される生地「合皮」
ビニールなどの人工の素材を用いて本革の質感を再現している生地を合成皮革と呼びます。
これを略して合皮と一般的に呼称されるのです。
本革と比較して、合皮はあまりコストをかけずに本革のような質感を楽しむことができるという点が大きな特徴です。
しかし、あくまでも本革に似せて作った人工の生地であり、その質感は本革と比べた際には劣ります。
ただ、液体による汚れなどは比較的容易に拭き取ることができ、その点では毎日の使用も安心です。
また、経年による状態の変化は、つまるところ「劣化」であり、生地が崩れることであまり長持ちしないという点はデメリットと言えるでしょう。
ソファによく使用される生地「本革」
本革は、ソファの張地に使用されるなかではもっとも高級な生地と言えるでしょう。
ソファに使用される生地で「本革」と表記がある場合、基本的には牛革を指します。
ご存知のように、手触りや質感には独特の高級感が出る点はやはり大きな魅力です。
また、長く使い続けるほど味わいが増していくという特徴もあります。
今回紹介する3つのなかでは一番高価となる点がネックとなることと、ファブリックの張地で製作したソファと比べて「固い」座り心地となる点の違いを知っておくと良いでしょう。
フルカバーリングソファであれば季節に応じて着せ替えができる
ファブリック・合皮・本革。
それぞれ異なる特徴があり、それぞれ異なった張地を持つソファを季節ごとに入れ替えるのは少々無理があります。
いわゆる「フルカバーリング」のものであれば、同じファブリックの張地でも夏は素材感が爽やかなものや毛足の短いもの、冬場は暖かみを感じやすいようなものや毛足の長いものなど季節ごとに着せ替えることができます。
バリエーションとして合皮や本革のものがあるのであれば、そういったものと併用しても良いでしょう。
夏場に適したソファ生地は
夏場に心地よく使用できるソファの張地としては本革、あるいはファブリック(布)がおすすめです。
本革であれば表面に毛穴がありますので、通気性が良く、座ってもべとつきにくいのが特徴である為、夏場に最適です。
反対に合皮は毛穴が無く、そのため夏場はベタっとした質感を感じやすくなります。
ファブリック(布)の場合、代表的な夏場の素材としてコットンとリネンがあります。
コットンは綿素材とも呼ばれ、皆さんもよく耳にしたことのある素材ではないでしょうか?
植物を原料にした天然素材であり、見た目・質感ともにナチュラルな場面で多く取り入れられています。
また、丈夫で肌触りもよく、安価で手に入るところも、さまざまな物に使用される理由と言えます。
吸湿性が高い生地で、湿気が多い夏場には最適です。
ただ湿気を発散する機能が弱い為、フルカバーリングのタイプであれば定期的に天日干しにするのがお薦めです。
一方でリネンは麻とも呼ばれ、コットンと同様にご存知の人も多いことでしょう。
亜麻という植物を原料として作られている、天然素材の1つであり、世界中で親しまれています。
質感は、軽くて柔らかく、丈夫で長持ちし、肌触りがさらっとしている為、夏場には最適です。
コットンよりも湿気を発散する機能が高い為、干さなくても快適に過ごすことができる生地です。
冬場に適したソファ生地
冬場はウール混のファブリック(布)がお勧めです。
当然のことながら冬場は暖かく、耐久性や保温性など優れた素材です。
機能面だけでなく,肌触りも気持ち良い素材の一つです。
ホコリなどが付着しやすく、その点で日々の掃除などが気になる人は比較的毛足の短いものを選択するのも一手です。
また、夏場同様に本革を使用するというのもおすすめではあります。
ソファは身体を密着させて使うものです。
そのため、張地は見た目も重要ですが、それ以上に肌触りや使用感も重要なポイントとなります。
私ども家具蔵でも、常時100を超える張地のバリエーションをご用意し、皆様の暮らしに最適なソファ生地をご案内しています。
お気軽にご相談ください。
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