キッチントレンド ~ダイニングと繋がるデザイン~
2022.7.13
目次
暮らしのスタイルの変化とキッチンから考える空間づくり
ここ数年で広まった新しい生活様式を取り入れたライフスタイルの変化により、LDKは以前にもまして家族や暮らし方を色濃く映し出す空間となりました。
LDKで過ごす時間が長くなった分、様々な機能やシーンを受容する為の機能と心地よく過ごす為の仕様、つまり素材感やインテリア性を備えたキッチンが求められています。
設備として考えられていたキッチンはLDKの「核」となり、キッチンから暮らしを考えることは個々のライフスタイルを反映した空間づくりの基本となってきています。
キッチンとLD部における素材の統一感が空間の雰囲気を高める
キッチンからダイニングとの繋がりを考え、それをリビングへと延長し、一つの空間を作り上げること。
それはリビングやダイニングのインテリアを構成する家具同様、キッチンも設備ではなく「家具」として空間全体のエレメントとして考えることに繋がります。
例えばキッチンを無垢材で製作するのであれば、繋がりの強いダイニングテーブルやダイニングチェアも無垢材で選ぶのと同じように。
LD部に木をはじめとする自然素材をふんだんに取り入れることは高い人気を誇りますが、それであればキッチンにも木の温もりや表情を活かし、空間全体に自然を招き入れるような、落ち着きのあるLDK空間を目指すべきです。
トレンドを体現するスタイル「ポポラートタイプ」
キッチンにおける最近のトレンドのひとつに「キッチンとダイニングのつながり方の多様性」が挙げられます。
これまでのスタイルにひと工夫加えることで、それぞれの空間や暮らし方はグレードアップします。
グレードアップというのは豪華に、あるいは派手にするということではありません。
より暮らしやすく、使いやすく、寛ぐことができるような空間にするということです。
例えばキッチンのカウンターの横にダイニングカウンター、或いはテーブルを設けてきちんとダイニングの機能を付加した「ポポラートタイプ」があります。
キッチンやダイニングの正面から庭やバルコニーの緑や空が見えると気持ちも安らぎます。
またカウンターとテーブルを繋げることにより平行移動で下ごしらえや調理や配膳ができるので、家族がお手伝いをする場が設けやすく、子供への「食育」にもつながります。
このポポラートタイプのキッチンは、誰もが気軽にキッチンに接することができるのもポイントです。
テーブルを横づけしたキッチンは、横長の間取りに多いプランですが、この場合テーブルとキッチンカウンターの素材の組み合わせに注意が必要です。
キッチンのカウンターにはメンテナンス性を重視したステンレスや人大(人工大理石)、あるいはセラミックのカウンター材を。
テーブルとキッチンの引き出しや扉、また背面のキッチンボードには使い心地や耐久性を重視して無垢材を用いながら、キッチン本体も同じ無垢材、あるいは木製とすると、木の温もりで包み込まれた、寛ぎと心地良さがある空間となります。
更には窓からの借景が内と外を繋げて空間以上の広がりを感じさせてくれるはずです。
対面式キッチンにも収納性を加え一工夫を
また、日本の住宅やマンションなどのオープンキッチンで採用されることが多い対面式。
このタイプではキッチンの向かいにダイニングテーブルを配します。
その中間にあるキッチンから伸びたカウンターにもいわゆる「多様性」が見られるようになっています。
最も多いのはカウンターの下に収納を設けるパターンです。
デッドスペースを上手く生かす、以前からポピュラーな収納術ですが、ここにも一工夫を加えるとダイニングエリアそのものの快適性の「グレードアップ」に繋がります。
ダイニングテーブルは食事や来客の対応だけでなく、在宅勤務を含めた仕事の場でもあり、家族それぞれが思い思いの作業を行う万能的な場所となっています。
そのことは可能な限り大きなサイズのテーブルや座り心地の良いチェアを求めることにもつながりますが、それと並行して使い勝手の良い収納がテーブルの近くにあることで、テーブルの上をすっきりと片づけることが可能になります。
それがカウンター下収納です。
この素材をテーブルと合わせてコーディネートすると全体の雰囲気も高まります。
つまりカウンター下収納をグレードアップすることはお気に入りのテーブルを最大限活かすことができるということになるのです。
カウンター下収納でつくる暮らしやすさとコミュニケーション性
現在、我が家にもカウンター下収納はあるけれど、思い通りに収納できない、サイズを見直したいという人も少なくありません。
その解決方法についてはプロに依頼することが一番です。
横幅については全体を収納にするのか、或いはカウンターの半分を収納にして残りはカウンターテーブルとして使うのか。
後者を選べば、例えば本が好きな人は本棚が近くにあるカウンターテーブルでお気に入りのコーヒーやアルコールと読書を楽しむことができます。
ダイニングテーブルと用途を分け、それぞれの楽しみ方をする場所としてオリジナリティを持たせることにもなり、これこそがひと工夫、カスタマイズの体現です。
特別な場所を他に設けるのではなく、キッチンとテーブルの中間にある場所となるカウンター部に、こうしたスペースを設けることで、個々に好きなことをしていてもコミュニケーション性が損なわれることはありません。
今ある場所を活かしひと工夫することで、オリジナリティが生まれコミュニケーションも深まります。
現代のキッチントレンドの主流は空間全体からの俯瞰でテーブルとの繋がりを踏まえ、多様化するライフスタイルを反映したカスタマイズ可能なキッチンです。
キッチンから暮らし方を考えてダイニングやリビングと一体で考えるということ。
それぞれの暮らしを自分らしく、より楽しく豊かにすることが求められているのです。
規格のものに合わせるのではなく、少しのカスタマイズから大胆なカスタマイズまでも可能にする木のキッチン。
キッチン、ボード、ダイニングテーブル、チェア等を一つの場所で体感し、じっくりと計画しましょう。
キッチンスタジオ併設の家具蔵各店でご相談をお待ちしています。
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