「使いやすい」腰高収納とは
2022.7.14
目次
収納家具には様々なものがありますが、そのうちの一つ、腰の高さ程度の総高となる「腰高収納」は定番的な支持があります。
いわゆるリビングボードの類はこの腰高収納であり、ほかにもチェストやデスク兼用など多様なバリエーションがあり、リビングダイニングを含めた住まいにおける各所での活躍度は言うまでもありません。
例えば、家族皆で使用するダイニングテーブルの周りでは、日常的に使用する文房具やリモコン、温度計や爪切りなどの細々とした日用品を収める収納があるとダイニング周りそのものが片付きやすくなり、たいへん重宝します。
あるいは対面式のキッチンが主流の現代では、カウンター下の空間を活かすような腰高収納もスペースの有効活用に繋がります。
デッドスペースとなりがちな部分を有効に活用することができ、こちらも非常に人気が高いものです。
今回はこの腰高収納を検討する際、腰高収納にはどのような活用方法や長所があるのか、またどのような基準で選ぶといいのかお話ししていきます。
腰高収納は部屋を広く見せることができる
腰高収納は目線に入る高さそのものが低い位置となるものとなるため、空間全体の圧迫感を軽減してくれるとともに、空間全体を広く感じさせることができます。
これは背高の収納との大きな違いであり、さらに言うならば両方を並べてその高低差をつくることも空間を広く見せるテクニックの一つです。
腰高収納は移動が可能で模様替えもしやすい
腰高収納のような高さを抑えた収納家具は、大型の収納家具のように天井高を気にしたり、位置を変えても転倒の心配の必要はありません。
サイズがあまりに長尺なものでなければ、気軽に模様替えを行うこともでき、引越しをする場合でも対応力が高いものとなります。
腰高収納は飾り棚として活用できる
腰高収納の一番上の部分=天板部の高さは特にテーブルに着座した際には丁度目線が合う高さとなります。
家族の写真や季節に応じた飾りを楽しむには丁度いいスペースです。
特に小さいお子様がいるご家庭では、ひな祭りやクリスマスなど装飾を施す機会が多く、幼稚園・保育園、そして学校での製作物を飾ったりするようになるかもしれません。
籐のカゴなどを置いて鍵などの細かなものを一時保管する場所づくりもできます。
観葉植物を置いてフォーカルポイントを作るのも良いでしょう。
目線に入るところだからこそ、綺麗に飾ることで空間全体のインテリア性も高まります。
腰高収納を選ぶポイント
腰高収納には様々な長所があり、どの家庭においても有効に活用することができます。
そのような万能な腰高収納にも商品を選ぶ際のポイントがあります。
どういった点に気をつけて検討すればよいのか見ていきましょう。
腰高収納はサイズオーダーが可能なものを選ぶ
どのような住まいでも、リビングダイニングにおける収納家具の設置場所にはいわゆる「制約」が出てくるものです。
窓枠の下までの高さにしたい、カウンター下に置くのでカウンターより出っ張らないようにしたい、また柱と柱の間に置きたい、壁の際(きわ)と揃えて配置したい…。
テーブルの後方にこのような腰高収納を置くことも多く、その場合、奥行きを狭くして椅子の出し引き、あるいは回遊のスペースを広くとりたい、という意見も多く耳にします。
そのような様々な要望に応えてくれるのがオーダー収納です。
また、サイズだけではなく、コンセント箇所、あるいは通線用の開口を用意する、家具の天板の上にコンセントを増設するなど、各家庭の要望に応じた家具をオーダーすることにより、収納家具として機能性の高い家具に仕上げることも可能です。
腰高収納はしっかりとプランニングしてくれる家具販売店で選ぶ
サイズさえ合わせられれば収納家具選びは大丈夫、このように考えていませんか?
しかし日々使用する収納家具は、使い勝手の良さも大事なポイントです。
ちゃんと収納物に応じた収納になっているか、この部分をしっかり理解し、提案してくれる優秀なアドバイザーがいる家具販売店での検討をお勧めします。
引き出しの数や位置、木製扉かガラス扉か、開き扉か引き戸か、オープン棚でも良いのか。
そのような仕様の特徴と使い勝手を全体の外観も含め、収納物に応じた内寸の確保、余剰分の見込みと実に様々なことを想定した提案を行ってくれる場所での提案であれば安心です。
腰高収納は他のインテリアによく馴染むものを
腰高の収納家具は天井まで壁面全体を占めるような大型収納とは異なり、空間における余白も多く生まれることで適度な存在感で暮らしを彩ってくれます。
周りの家具との協調性のある素材、華美という訳ではなくシンプルなデザインを選ぶことが腰高の収納家具に求められます。
主張が強すぎるデザインや色の家具では、その家具ばかりが空間で「浮いて」見えてしまうのです。
無垢材で製作されるものを選ぶ
無垢材は耐久性に優れ、強度も高いので長期間にわたって使用することができます。
また、無着色で製作するものであれば時間と共に変わっていく色合いが、長い年月を使用していく中での喜びや楽しみにもなります。
いわゆる木の家具でも合板などに代表される「木質系加工材」は着色やプリントによってその外装が保たれています。このような家具では傷が生じた際には傷口が目立ち、家具の劣化そのものを感じさせてしまいます。
しかし、無垢材であればそれらの傷も目立つことはなく、傷が増えていく様でさえ味わいになり、使い込むほどに風合いが増していきます。
さらに修復も可能です。
無垢材の収納家具であれば、毎日使用していく中で少しずつ変化が訪れ家具への深い愛情が生まれるといっても過言ではありません。
腰高の収納家具は人気が高く、様々なバリエーションがあり、本当に多くの家具の選択肢が存在します。
自宅に最適な腰高収納をご検討の際は、上記のポイントを網羅している家具販売店で検討するのがお薦めです。
私ども家具蔵各店でも収納家具についてのご相談は、有資格者のスタッフが対応します。
収納家具を検討される時にはお気軽にご相談下さい。
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