家具選び テーブルをメインにするか?ソファをメインにするか?
2022.7.15
目次
リビングダイニングは住まいの顔
新築や引っ越しにおける家具の買い替えや新規購入。
その際にメインとなるのがいわゆる「リビングダイニング」の家具になるのではないでしょうか。
リビングダイニングは家族皆が滞留する時間も長い、住まいの中でも中心となる場所です。
また、来客の対応場所ともなり、いわば「住まいの顔」とも言える場所でもあります。
そこに住まう人のセンスが問われ、それを表現する場所でもあり、家の居心地をも左右します。
優先順位で上に来るのはソファかダイニングセットか
「過ごす時間」と「過ごす人数」が多いこともあり、リビングダイニングにレイアウトする家具選びについては他の場所のそれと比べて数段真剣味を増します。
デザイン、サイズ、価格。
どれも大事な要素ですが、許される予算内で必要なものを揃え、納得のいくものとする場合、優先順位をつけなくてはいけない場合もあります。
リビングにおいてはソファ、ダイニングにおいてはダイニングテーブルとダイニングチェアが代表的な家具ですが、どちらの家具選びを優先すべきなのでしょうか。
今回はそれぞれをメインとした空間づくりの暮らしの違いも含め、みてみましょう。
ソファとダイニングセットが主役的存在となる理由
リビングダイニングにおいて主役(的な存在)となるのはソファとダイニングテーブルとダイニングチェアで構成される「ダイニングセット」です。
その理由としては、
・サイズが大きな家具であり、空間の雰囲気を決定づけるアイテムである
・家族などが「一緒に」使用する機会の多いアイテムである
・身体に触れる家具であり、その感触や大きさなどが空間の居心地そのものを左右するアイテムである
といった点が挙げられます。
身体を優しく包んでくれるソファがあれば、帰宅後や余暇の時間に姿勢を崩しながらリラックスして過ごすことができます。
広いテーブルと長く座っていても疲れにくい、座り心地の良いチェアがあれば、食後もゆったりと過ごすことができ、食事以外の用途でも快適性は増すでしょう。
ソファがあることでできること、得られるもの
ソファという家具の存在は、部屋の中でゆったりと落ち着く場所を確保できることに繋がります。
読書やテレビ・映画の類の視聴、仮眠など、様々なことをこの場所で行うことができます。
しかもそこには「寛げる」という要素も加わります。
オットマン付きのソファやカウチソファであれば、足を伸ばして座ることもできるので、ついつい長い時間ソファの上で過ごしてしまうかもしれません。
そして、ソファはインテリアとしての要素も高い家具です。
フレームデザインや張地の素材・色柄など多様なので、インテリアとして楽しむことができ、また、自身の好みやセンスを表現しやすくもあります。
ダイニングエリア中心の空間づくり
かつてはキッチン空間の一部として設けられることが多かったダイニングスペースは、決して広いスペースではないことから、いわば「食事だけ」の場所となっていました。
しかし今、リビングダイニングというオープンな空間構成の広がりとともに家族の団らんの場所となってきています。
ダイニングを暮らしの真ん中に配置する新しいスタイルの住まいのかたちを選択する方が増えてきています。
その理由は空間構成の変化だけではありません。
暮らし方、働き方、家族の関係性など様々な要因でリビングよりもダイニングを中心になってきています。
暮しのスタイルの変化とコミュニケーション
現代はいわゆる「忙しい時代」です。
外で(あるいは自宅で)働き、「家でゆっくりしている時間はない」という人も多いでしょう。
長時間労働の是正や子育て支援などが話題に上ることも多いなか、「家の中の時間」とりわけ「家族との時間を大切にしよう」という傾向が強くなってきています。
親と子の関係にも変化が生まれつつあり、親子が共に過ごす時間も確実に増えています。
テレワークの広がりはさらに家の中の時間を増やす要因になりました。
共に過ごす時間が増えることはコミュニケーションの時間が増えるということです。
家族の関係性が高まると自然と会話が増えていきます。
リビングダイニングにおいて、ダイニングセットを中心とする家具選び=ソファよりも優先度を高くすることはそうした家族の関係性を高める効果があります。
ダイニングセットを中心にした家具選びと暮らし方で得られるものは高いコミュニケーション性
暮し方の変化と共にダイニング中心の空間づくりが加速しています。
ソファは空間の広さや間取り的な理由もあって、対面に設置することはなかなか難しいことが多いですが、そうすると複数名で顔を「向かい合せる」コミュニケーションは取れません。
そうなるとソファの役割は各々がゆったりとテレビや映画を観る、読書を楽しむもの、というものになることが多くなり、個別の時間を楽しむものとなりえます。
一方、ダイニングセットではそれぞれが着座すると自然と互いが相対する位置関係になります。
つまり、自然と顔が向かい合い、視線が通います。
コミュニケーションに於いて「視線」は非常に重要なものです。
会話の中で目を見て話すと、相手に興味や好意があることを示すことができます。
そのことで自然と会話がはずみ、スムーズなコミュニケーションを取れる効果が生まれます。
ダイニング中心の空間づくりは人と人の関わりを大切にするという時代の流れといってもいいかもしれません。
家具選びにどちらを優先しなければいけない、というルールはありません。
ただ、何を重視するかで決められることや予算やスペースの配分を決めやすくなることも多く、私ども家具蔵ではそういった点も伺いながら家具選びをサポートします。
受注製作で無垢材家具を展開する家具蔵各店には無垢材テーブル、無垢材チェア、そして無垢材ソファも数多く展示しています。
家族の時間、自分の時間、そして暮らし方。
そして暮しに何を求めるか、何を大切にするか。
そのバランスをとりながらそれぞれのお客様に最適な空間づくりをアドバイスします。
そこを見定めることから家具選びを始めてはいかがでしょうか。
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