一枚板天板はどのような家具に対応するのか

一枚板天板というと、やはり一番に想起されるのは「一枚板テーブル」です。

最近では、「一枚板を探しています」と聞くと「（ダイニング仕様かリビング仕様は別として）テーブルを探しているのだな」と察することができるほど、その存在感や世間への認知度は高まりつつあります。

しかしながら、一枚板天板の活用方法はダイニングテーブルのそれとしての利用だけに止まりません。

元来、「天板」とは辞書によると、箪笥などの最上部に取り付けられた板のことを指し示すものです。

ダイニングテーブルや箪笥だけでなく、デスク（机）やカウンター、ベンチ、テレビボードにサイドボードなどにもその最上部の板、つまり天板に一枚板を使用している例が多々あります。

では、実際にどのような空間で家具となって、私たちの空間に一枚板天板が取り入れられているでしょうか。

デスクに一枚板を使う

職場や自宅で仕事や勉強をするためのデスク、書斎机や事務机、勉強机にパソコンデスク。

その置き場所や用途によって、様々な呼び名を持つデスク（机）ですが、その天板に一枚板が使われている「一枚板デスク」を求める人が増えています。

集中力を高め、ストレスを和らげ、能率を上げたい。

在宅ワークが増える中で、最高の作業環境を手にしたい。

そのように考える人が増えたことで、一枚板デスクを選ぶ方が増えているのです。

一枚板デスクの片面を壁面に着けて使用する場合などは、人が座る側は自然形状を残しつつ、壁側を直線的に加工するなどカスタマイズしてより使いやすいデスクにすることも出来るでしょう。

そして、一枚板天板デスクはけっして大人だけのものではありません。

小さいころから、無垢材に触れることが出来る。

一枚板の壮大な木目や杢目から元気や穏やかな優しさを感じることが出来る。

これらのことは、人が成長する上では、とても大切な経験となるのです。

お子様がたとえキズをつけてしまったとしても、ご安心ください。

厚みのある一枚板は、表面を薄く削ることで、また新品のような美しさを取り戻してくれます。

一枚板天板デスクは、子供のころから使い続け、学生や社会人になっても使い続けることができ、次の世代にも受け継ぐことが出来ます。

一枚板カウンターを設える

カウンターとは、元来、飲食店や銀行などのような場所で店舗（の作業）側と客側を仕切る細長いテーブルという意味合いを持ちます。

そのテーブルは、いわば大切なお客様へのおもてなしを行うテーブルと言えます。

カウンターの天板に使うためには、デスクに使われる一枚板よりも、長く真っ直ぐな天板が求められます。

それは、長い年月生長する課程で、何の迷いもなく素直に真っ直ぐ空に向かって生きてきた良質な材に限られます。

無着色の一枚板カウンターには、明るい色味の素材があったり、青系や赤系の色味を持つ素材があったりします。

適材適所で一枚板の素材を選ぶことで、その場所でのより良いおもてなしをすることが可能になるでしょう。

照明を落とし気味にして、雰囲気を楽しむバーのカウンターにはウォールナット材やサペリ材といった落ち着いた雰囲気の一枚板を設えて、陰影を楽しんでみる。

和食を提供する店舗では、明るく清潔に見えるタモ材やケヤキ材、ヒノキ材などで食材を引き立たせ食を楽しむ。

シチュエーションは違っても、最高のおもてなしをするために、一枚板はとても大切な役割を担っています。

一枚板テレビボードでリビングを彩る

テレビボードの天板に一枚板を誂えたオリジナルテレビボードは、まさに世界でたった一台しかない特別な存在です。

なぜ、私たちはそこまでテレビボードにこだわりたくなってしまうのでしょうか。

家電販売店のテレビコーナーに行ってみると、一番目立つポジションには６５インチを超える大型画面のものがずらっと並んでいます。

売れ筋サイズも時代とともに大画面が選ばれるようになっています。

家電販売店で美しい映像が流されている間は華やかなテレビも電源を切ってしまうと、ブラックまたはダークグレーの大きな壁のようなモノです。

それは、大画面になればなるほど、テレビがあるリビング空間に与える影響は大きく、無機質な印象の硬い空間になってしまいます。

そのような無機質に偏り気味ともなる空間をあたたかみのあるナチュラルな空間に引き戻してくれるのが無垢材無着色のテレビボードの効果です。

さらに天板が高樹齢の存在感ある一枚板のものであれば、その効果はより高く、リビングを家族が集まる団欒の場としてぬくもりのある空間に近づいていきます。

一枚板天板収納家具

一枚板天板は、一枚板テーブルや一枚板デスク、一枚板カウンター、あるいは一枚板テレビボードなどの他にも、私たちの身近な収納家具にも使われています。

一枚板を天板として使用するリビングボードは、用途によって様々なスタイルで作ることが出来るアイテムです。

飾り棚としての用途であれば、一枚板天板の下は、クリアカットガラスの扉でコレクションが見栄えするように。

一枚板カウンターは、人が向き合って使いますが、片側を壁に付けるような用途では、一枚板天板と引き出し収納や扉収納を加えて収納兼カウンターデスクとして多目的に使うことが出来ます。

一枚板コンソールテーブルは、絵画や写真などと一緒に壁面をさりげなく飾ることが可能です。

下駄箱に一枚板天板を使えば、来客の目を楽しませ、おもてなしの気持ちを表すこともできるでしょう。

様々な場所やアイテムで一枚板天板は使われているのです。

これまで見たように、アイデア次第でどんな家具にでも応用できるのが一枚板天板です。

家具蔵では、これまで製作してお届けしてきた一枚板天板の家具作りのノウハウを活かし、これからも世界に一つのオーダー無垢材家具をご案内し続けていきます。

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