家具はインテリアか?はたまた「道具」か?
2022.9.2
目次
家具はインテリアでもあり道具でもある
家具とインテリア、正しくは別のものですが、どちらも室内を飾るという部分では同様の役割を持っており、似た(あるいは同じ)意味合いで使用することも多々あります。
家具を「インテリア」と表していることや、「インテリア家具」といった記述もあるなど、とても曖昧で区別がつきにくいことは事実です。
家具は、室内を飾るという意味では正しくインテリアと言ってよいでしょう。
これは後述する内容からも間違ってはいない解釈のはずです。
一方で家具は日々の暮らしにおける行動を補助する「道具」でもあります。
道具というからには使いやすいものでなくてはならず、耐久性なども兼ね備えていればベストです。
家具は空間を飾るものであると同時に、暮らしをよくするための道具でもあり、その優先順位をどちらに持ってくるか、という点が家具選びの本質の一部にあるのではないでしょうか。
家具の定義とは
家具とは「家屋・室内で使用するための生活用品のなかのひとつのジャンルであり、おおよそ毎日の暮らしにおける行動・動作を補助するためのものの総称です。
例えば、チェアやソファは座る(あるいは座って何かを行う)ためのものであり、テーブルは食事をする(あるいは作業する)ため、というのがその存在意義です。
キャビネットを使用するのは収納を行うためであり、ベッドは就寝するためのものです。
それらはすべて「それを使用して何かを行うもの」というのが、第一の目的であり、その目的に対してより良い環境を与えることができるものは「道具」としても優秀なものであると言えます。
インテリアの定義とその中での家具の立ち位置
一方、「インテリア」とは「内面」を意味します。
それが語源となって、日本では室内を彩る装飾品や室内の調度品を意味するようになりました。
その成り立ちからも非常に広く曖昧な定義であり、インテリアを「室内を装飾するもの」と定義すると、床材や建具、壁紙、キッチン、そして家具もそれに含まれてきます。
日本で言うインテリアは「数多くの種類の室内装飾品の総称」を指しているのが現状です。
家具は室内においては大きな面積を持つものであり、そのルックスは空間との適性、その空間が美しく見えるか否かに大きく影響します。
そこで道具としての有用性よりもデザインや見た目を優先することは決して間違ってはいません。
見た目が良いもの、自身が気に入っているもの、人から褒められるものを日々の暮らしで使用することはやはり気持ちの良いものです。
しかし、そこに使い勝手が伴っていないと、つまり道具としての有用性が無いと、日常の行動においてストレスを感じるようになり、いわゆる「見た目も使い勝手も心地よい暮らし」を叶えるのは難しくなります。
家具というものはインテリアであり、道具です。
そのどちらも高いレベルで兼ね備えているものが「良い家具」と言えるのではないでしょうか。
少し目を違うところに向けると近年では、家電やOA機器といったまさしく「道具」であったものも、その機能面だけではなくデザイン性のあるものが増えてきており、家電も空間を美しく彩る、あるいは全体の雰囲気を作る大きな要素であり、ここでも実際の機能とデザインの美しさの共存が求められています。
余談ですがインテリアの反対語にあたるのは「エクステリア」です。
インテリアのインは「内」であり、エクステリアのエクスは「外」を意味しています。
家の外から見える範囲の装飾、いわゆる外壁や屋根、花壇や植木、庭池や鐘楼など家の外を飾るものを指します。
家具に求められるものとインテリアとの両立に必要なものは
家具を道具として定義するなら、そこには使いやすさや耐久性が求められます。
毎日使用し、そのことがストレスにならないことは日常使いのものを語る上ではマストな条件とも言えます。
インテリアとして家具を見るならどうでしょうか。
インテリアには多様なスタイルが存在し、そのスタイルによって「映える家具」というものも変わることもあるでしょう。
その観点で見た際にはどのような家具が一番素晴らしい、と完全に定義づけるのは少々難しい問題です。
また、人には嗜好というものがあり、それもまた多様であることから、どのデザインが良くて、どのデザインがダメ、と決めるのもまた難しい話です。
あえてインテリアとして家具を見た際に求めるものがあるとすれば「長く使っていてもそれが味わいになっている」ことではないでしょうか。
あえて古ぼけた質感を持つものを多用するインテリアスタイルもありますが、それにしても「みずぼらしい」と感じさせるものではその狙いも台無しです。
また、どのようなスタイルにおいても一目でわかるような家具の状態の劣化はせっかく作り上げた美しい空間の出来上がりを損ねてしまいます。
それを見る人の印象もあまり良いものではないでしょう。
「無垢材」「無着色」のオーダー家具はひとつの回答
そのような観点で見た際に「無垢材」「無着色」のオーダー家具はひとつの回答となりえます。
オーダー家具はその名の通り、自身の希望に応じてサイズや仕様を変えて製作されますので、自身が一番使い勝手の良いものが手に入ります。
自身の求める空間の雰囲気にそのデザインや色合いが合うかという点においてもオーダー家具ならば自由度が高く、市販品ではなかなかみつからなったものも手に入りやすくなるでしょう。
そのうえで無垢材は基本的に分厚い木の塊りともいえるものですから耐久性も抜群です。
特に広葉樹(幅の広い葉を持つ木)材で作られた家具は耐重量性があり揺れにも強いので家具としての剛性に優れます。
そのうえで無着色で製作されたものは長年使用していくうちに徐々にその色合いを美しく変えていき、決して色褪せていくようなことはありません。
また、日常の使用では避けることのできない傷やへこみなども修復可能であり、美しい状態で長い期間使用することができます。
家具はインテリアであり道具でもあります。
家具とは毎日使用するものですが、ただ単に道具として使うだけではなく、見た目も使い心地も良いものであれば、毎日の暮らしもより豊かになっていきます。
無垢材オーダー家具のように自分好みの要素をふんだんに取り入れることのできる家具を選ぶことで、皆さんの日々の暮らしもより快適になっていくはずです。
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