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地震への備えも考慮した家具とは

2022.10.14

 

 

地震大国での家具の選び方


 

 

地震大国である日本。

これまでも数々の大地震が各地を襲い、今後30年の間に高確率で大きな規模の地震が発生することが予測されています。

これまでの経緯・数々の情報も参考にしながら、しっかりと準備と対策を講じることが重要です。

その中のひとつに、家具や家電など屋内における設置物の転倒防止対策があります。

2000年代にある地域で発生した大型地震では、家具類の転倒や落下による負傷は全体の負傷者の約4割にのぼりました。

同時に、それによって起こった室内での物の散乱が避難や救助の妨げ、そしてそこからの復興の足かせになったと言われます。

地震の際の家族の安全や室内破損の被害を最小限に食い止めるための家具の選び方とはどのようなものなのでしょうか。

 

地震対策を講じるべき収納家具はダイニングボード・ブックボード・キッチンボード


 

 

実際に自身の際の転倒のリスクが高く、その場合の危険度が高いのはいわゆる「背の高い収納家具」です。

ダイニングボード(食器棚)やブックボード(本棚)などがすぐに思い当たります。

あるいはキッチンの背面収納(キッチンボード)なども固定式でない場合はそのリスクはあります。

このような家具を「地震が怖いから」という理由で設置するのを断念することは普段の暮らしのクオリティを下げることにもなりかねません。

これらを腰高程度の「背の低いもの」で揃えることで転倒対策(仮に転倒しても被害や危険が少ない)にはなりますが、肝心の収納スペースが減少するなどデメリットも発生する可能性があります。

高さを抑えた家具で室内を揃えることは空間を広く見せるなどのメリットもあるのですが、その結果、モノが片付きにくいなどの不利益があっては本末転倒ともいえます。

高さのある家具を置く際に地震を想定するなら「設置場所の工夫」「家具の固定」「転倒が起きた際の対策」が必要です。

 

 

収納家具の設置場所の工夫


 

 

収納家具というものは日々の動線やそのほかの家具との余白を考慮して配置を行いますが、同時に万が一転倒した際に避難経路を妨げないようなレイアウトが必要です。

家具の転倒や落下によってドアの開閉や出入りができなくなると、避難の遅れ、あるいは部屋に閉じ込められてしまうようなことも起こりえます。

寝室の場合は、寝ている間に倒れてきた家具の下敷きになる危険も捨てきれません。

次の項でも触れていますが、家具そのものに転倒防止などの対策を施すことは重要です。

そして、仮に転倒や落下があった場合でも被害を受けにくいような家具の設置場所や設置の向きを確保することもまた非常に重要と言えます。

地震対策の一手として、あるいは住み替えや改装などで生じる家具レイアウトの決定などでは収納家具の設置場所や設置方向も十分に考慮することがその第一歩となります。

 

収納家具の固定と作り付け家具という選択肢


 

 

安全な家具の設置場所を確保したうえで、次に行うことは正しく家具を固定することです。

代表格である突っ張り棒などは見栄えがしないということであれば、家具や壁を傷つけずに、そして目立たずに、誰でも簡単に取り付けることができるような転倒防止器具等も多様な種類が世に出ています。

粘着マット・粘着シート・粘着ベルトの類もそのひとつで、キャスター付き家具は専用の受け皿でロックすることもでき、それらを使用して地震対策を施すことは一番手軽に安心を得ることができます。

あるいは家具そのものを壁に固定して設置する「作り付け家具」という選択肢もあります。

造作家具とも言われ、吊戸棚など、床に接地していない収納家具はこの類です。

壁面に直接ビスやねじ、コースレットなどで固定して動かないようになっています。

デッドスペースとなるような壁面部分を有効に活用でき、床に置く通常の家具では難しいようなレイアウトも可能になるのでデザインの自由度も増すことは使い勝手の面でも有効です。

当然、地震による転倒は無いので地震対策としても有益ですが、作り付けは壁面に固定することが大前提であり、住み替えの際の移動、あるいは模様替えなどには対応しにくい面は否めません。

そのことも含めて賃貸住宅などでは採用しづらいものでもあります。

 

 

固定しない壁面収納をオーダーする


 

 

天井いっぱいまでの高さがあるような壁面収納やダイニングボード・ブックボード・キッチンボードなどを希望する理由には収納場所の拡大が第一にあり、そこに地震対策という理由が付随します。

つまり、壁面に固定しなくとも収納場所が大きく確保できたうえで転倒の不安が無くなればよいとも言えます。

賃貸に限らず、分譲のマンションなども含め、いずれ住み替えが想定され、作り付けが難しい場合、そのような人に提案するのが「天井ギリギリまでの高さに寸法をとったもの」となります。

仮に240cmの天井高のスペースであればそこから数cm低い程度の高さに設定した収納を置くことで、仮に地震が起きても天井に家具の後方部分が引っ掛かり、転倒することは無くなります。

そのうえで固定はしていないので住み替えの際に持ち出すことも可能です。

私ども家具蔵はオーダー収納家具をご案内しており、1cm刻みでのサイズ設定が可能です。

住宅の事情に応じた「固定しない壁面収納」も自在にご提案できます。

 

転倒が起きた際の対策には耐震ラッチやガラスフィルム


 

そのうえで扉への耐震ラッチ(地震による扉の開放を防ぐ)の設置やガラスの飛散防止フィルムの貼り付けを行えば対策は万全です。

地震の振動だけでガラスが割れるケースは少ないので、ガラス周りの家具の配置を変えるだけでも地震対策になります。

地震が起きた際、建物が無事でも家具の転倒や家電の横滑りなどによって、実際の被害が大きくなってしまいます。

そして大きな地震は遠からず発生してしまうだろうと言うこともわかっているなか、各家庭で行うべき対策をしっかりととり、被害を最小に留めることが求められています。

大型の家具やガラスの入ったショーケースなど、家具をご検討の際は防災の観点を踏まえて検討してみることも今後大切なことになりそうです。

収納家具を検討する際にはそのような観点からも相談に乗ってもらえるよう、家具蔵各店でも専門のプロスタッフが常に学びを続けていますので、お気軽にご相談ください。

 

お部屋改善!整理収納無料相談会のご案内はこちらから

 

 

 

 


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