ウォールナット材の無垢材家具で最初に選ぶなら?
2022.12.12
ウォールナット材の無垢材家具は、中世の時代から現在に至るまで変わらぬ不動の人気を誇っています。
インテリアや家具に詳しくない人でも、「ウォールナット材」という言葉は、耳にしたことがあるのではないでしょうか。
本題に入る前に、まずこのウォールナットの説明をしていきましょう。
世界三大銘木の中の1つ「ウォールナット材」
チーク、マホガニーとともに世界三大銘木の1つとしてウォールナット材があります。
やや紫色を帯びた深い暗褐色の美しい木目は世界的に評価が高く、今も昔も高級材の代名詞になっています。
主な産地は、北米産が主で、この地域で生育するブラックウォールナットがいわゆる「ウォールナット材」と呼ばれています。
穏やかで流れるような木目を持ち、美しい見た目とすぐれた性質を兼ね備えている、古くから高い人気を誇る銘木です。
北米産ウォールナットの中でも代表的なブラックウォールナットは、真正のウォールナット種のひとつで、主にアメリカ北東部(北米東海岸北部から五大湖周辺)に分布し、イースタン・ブラックウォールナットや、アメリカンウォールナットと呼ばれることもあります。
ウォールナット材の最大の魅力は、なんといっても紫色がかった暗褐色の深い色合いと、その美しい木肌です。
製材直後の木肌は明るい色をしていますが、辺材と心材の境にあるフェノール酸化酵素が空気に触れることによって、数時間で濃い鮮やかな紫を帯びた暗褐色へと変化します。
ウォールナット材の色合いは年月とともにエイジングされていく
深い暗褐色のウォールナット材は、光に当たることで徐々に黒味、紫味が抜けていきます。
これは紫外線による影響が大きく、紫外線を吸収することでウォールナット材に含まれるタンニンが酸化し、赤褐色を経由して黄味がかった明るい茶褐色へ変化します。
太陽光が降り注ぐ場所では、その変化が大きく現れます。
色だけでなく、木肌も使い込むことにより変化します。
初めはラフな手触りですが次第になめらかになっていきます。
ウォールナット材家具のコーディネート
ウォールナット材の色調は、他の樹種に比べると「濃い」色調であるのは間違いないところです。
当然ながら色合いとしては主張しますので、インテリアコーディネートにおけるウォールナット材家具の活用方法はしっかり考えなければなりません。
そのために、まずは「どのような空間にしていきたいか」を明確にしていきしょう。
例えば、ウォールナット材をベース色と使うのか、もしくはアクセント色で使っていくのかで大きな違いがあります。
前者であれば、ウォールナット材をベースにすることで、落ち着いたトーンで構成することになり「高級感」「ホテルライク」「シック」「大人の」「都会的な」なというような言葉が良く似合う空間になります。
一方、後者のアクセント色として用いる場合は、ベース色は、ナチュラルなどの明るい色調の中に、ポイントとして濃い色合いのウォールナットを入れることで、程良いアクセントになり、それが空間のリズム感に繋がります。
最初に選ぶウォールナット材の家具は?
家具選びの「トライアングル」として、ダイニングテーブル・ソファ・TVボードは部屋の規模によりますがLDKを構成する大切な要素です。
この3つの家具の特徴に一定の大きさがあることが挙げられますが、そのことは当然ながら空間全体に大きく影響します。
考え方は色々とありますが、この3つの家具種の色合いや雰囲気を統一することで、空間がグッと締まった印象になります。
ではウォールナット材の家具を選ぶなら、この3つを先にウォールナット材で統一すべきなのでしょうか。
それは一つの正解です。
ここで違った手法を掲げるならば「ダイニングチェアはウォールナット材にすることを最初に決めておく」ことです。
ダイニングテーブルにはダイニングチェアが付き物であり、両者は揃いのデザインあるいはテイストであることも多いのですが、実はテーブルとチェアを分けて考えておくのも「有り」な考え方なのです。
ダイニングテーブルとダイニングチェアは必ずしも同じ素材・色合い・デザインでなくても問題ありません。
この場合ダイニングチェアをウォールナット材に決めておくことでその後の家具の樹種や色合い選びが容易になります。
ダイニングチェアという家具は、単体で見れば決して大きなサイズではありません。
そのため、空間の中でアクセント色としての位置づけを持たせやすいものでもあります。
つまり、ウォールナット材の持つ落ち着いた色合いを明るい基調の空間でアクセントして使用することもでき、ウォールナット材、あるいはそれに近い落ち着いた色合いの素材で空間全体をまとめることも可能であることはコーディネートの幅の広がりを意味します。
ひと昔前とは異なり、インテリアのテイストやトレンドも多岐に渡り、セオリーも大きく様変わりしてきました。
様々な要素をひとまとめにするミックステイストもあまり良いものと見られていませんでしたが現代では違います。
好みや趣向、居心地の良い空間は百人いれば百通りです。
自分が気持ち良い、心地よいと感じたものを選ぶことが一番です。
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