疲れにくい椅子とは?
2023.1.5
目次
最近は働き方も大きく変わり「テレワーク」「在宅勤務」も、もはや当たり前のことになってきました。
国の政策でも働き方改革のひとつとしてテレワークは推進されています。
そのため、自宅で仕事を行う機会が増え、必然的に長時間椅子に座ることも増えてきました。
そういった時に腰や肩が疲れたり、痛みを感じたり、ずっと同じ姿勢でいることで仕事や普段の暮らしにも支障がでてしまうことがあります。
何か改善する方法はないかと日頃から感じている方もいるでしょう。
今回は、そういった「座ること」で生じる疲れの原因や対策、また疲れにくい椅子について考えてみましょう。
椅子に座っていると疲れる原因
椅子に座っていることは基本的に椅子に身体を預け、休めている状態ともいえます。
ですが、どうしても疲れは生じるものです。
そこには個人差があり、あまり疲れを感じない人もいれば、おおいに疲れてしまう人や、あるいはどこかが痛くなる人もいます。
何故このような違いがうまれるのでしょうか?
座り方に問題があるのでしょうか?
この点を考えてみましょう。
背骨のS字形状が曲がっている
人の背骨は、2本脚でバランスをしっかり保つことができるように緩やかなS字の形状になっています。
自然な姿勢で立ち、背筋を伸ばすことでこのS字形状は綺麗に保たれます。
しかし、座ることでこのS字形状が崩れてしまい、三日月のような緩やかなアーチ状になることがあります。
このように本来はS字形状である背骨が崩れることで、内蔵を圧迫しやすい姿勢になってしまいます。
また頭を支えるために背中や肩周辺の筋肉が強張ってしまう、あるいは背骨が圧迫されることで腰や椎間板へ負担がかかってしまうこともあります。
これらの結果として、上半身にさまざまな疲れを感じるようになるのです。
体圧分散のバランスが悪い
例えば、硬すぎる椅子に座ると自身の身体の重みからくる体圧が狭い範囲に集中し、痛みや身体のゆがみを引き起こす原因となってしまいます。
反対に柔らかすぎる椅子に座ると、骨盤が不安定になるため姿勢が崩れやすくなり、疲れの原因になることもあります。
上記のS字形状が崩れてしまうことの原因としてこういったこともあるのかもしれません。
座った際に疲れを感じにくくするには、適正に体圧の分散が成されている椅子を選ぶことが大切です。
椅子のサイズが自分に合っていない
椅子の幅や高さ、座面の奥行など体に合っていないと、着座姿勢を正しくキープするのは難しいものです。
また、仮に互いの体格が似ていたとしても、背骨のS字形状には個人差があります。
それぞれの人に姿勢や体格差に合わせて、適正な椅子を選ぶ必要があります。
椅子のサイズが自分に合っているものか、今一度見直してみることが大切です。
同時に椅子を選ぶのであれば、自分の身長・座高に合った座面の高さにオーダーできる椅子がいいでしょう。
疲れにくい椅子の選び方1. 背骨のS字形状に近づけてくれる
椅子に座っていると疲れてしまう原因がわかったところで、これらの問題点を解消してくれる椅子はどのようなものでしょうか?
疲れにくい椅子を選ぶためのポイントをご紹介します。
まずは背骨を自然なS字形状に近づけてくれるものかどうか、この点は疲れにくい椅子を選ぶ際のポイントになります。
人の姿勢は、座っている間に自然と崩れていってしまうものです。
そのため、S字形状を保持しやすい形状を持つ椅子であればと背筋が伸びたような綺麗な姿勢が保持され、疲れを軽減してくれます。
疲れにくい椅子の選び方2.体圧分散を適正に行うことができる
椅子の座面の大きさや形状、硬さなどに応じて、体圧の分散性は異なるものです。
身体への設置面積が広い形状、適度な硬さのある椅子であれば、姿勢保持と体圧分散の両立が可能です。
椅子を選ぶ際は必ず実際の椅子に座り、座面全体で体重を支える広さがあるか、背当たりはしっかりとフィットするか、足はしっかりと床に着くか、こういった点を確認することが大切です。
疲れにくい椅子の選び方3.ひじ掛け(アーム)が付いている
ひじ掛け、つまりアーム付きの椅子は、必ずではないものの長時間座ることを考えた際に有効な選択肢です。
両腕をひじ掛けに置くことは、「腕」という重さのあるものを預けておけることと同意で、それは肩への負担を軽減させ、体圧を効果的に分散させることができます。
新幹線や映画館など1~2時間はゆうに座り続けることを想定している椅子にはほとんどひじ掛けが付いていることも頷けます。
日頃何気なく使用している椅子でも、疲れを感じやすいものもあれば、ずっと快適に座り続けられる椅子もあります。
せっかくならば、自分の身体に合った快適な椅子を使って、身体への負担を少なくしたいものです。
家具蔵はかつて椅子職人が立ち上げたことが起源となる、無垢材家具メーカーです。
家具蔵各店では、経験豊富なスタッフが個々の事情を伺いながら、それぞれの身体に合った適切な椅子をご案内しています。
椅子をご検討する際は、家具蔵各店にて実際に椅子を体感しながら、お気軽にご相談下さい。
関連する記事
最近の投稿
- 姿勢の改善にはチェア選びから 2024年11月22日
- チェリー材の家具を選ぶ際には“ここ”を見る 2024年11月20日
- “重たく見えない”無垢材家具の取り入れかたとは? 2024年11月18日
- “サステナブルな”家具選びとは? 2024年11月16日
- 年末年始営業と価格改定のお知らせ 2024年11月14日
- ダイニングテーブルの高さの「標準」と「適切な高さ」は違う? 2024年11月12日
- リビングテーブルは使い方や空間に合わせて選ぶ 2024年11月10日
- “一脚あると便利”なスツールはこう使う! 2024年11月8日
- ダイニングセットを購入するなら“椅子から選ぶ”その理由とは? 2024年11月6日
- キッチン収納 “スライドレール“の違いや構造とは? 2024年11月4日
カテゴリー
- 家具の選び方・置き方 (1,574)
- インテリア&住宅情報 (639)
- 人と木と文化 (397)
- ニュース&インフォメーション (440)
- オーダーキッチン関連 (406)
- 一枚板関連 (635)
- オーダー収納関連 (617)