KAGURA OFFICIAL BLOG

一枚板テーブルに必要な厚みとは?

2023.2.27

 

 

天板の厚みがテーブルの印象を変える


 

 

テーブルとは、天板と脚から成る家具です。

つまり天板とは「板」であり、それには当然ながら「厚み」が伴います。

この厚みがテーブルの印象を大きく変えるということは皆さんもよくおわかりのはずです。

分厚い天板からは重厚さや頑丈さ、迫力というものから実際の重さを含めた重量感などを感じることができます。

薄い天板ならスタイリッシュさの他に、実際の重量と見た目を含めた「軽さ」を感じることができるでしょう。

 

 

一枚板テーブルもその厚みで雰囲気は変わる


 

 

ダイニングテーブルやリビングテーブルは世の中に様々な種類がありますが、無垢材を使用した「無垢材テーブル」は、この天板の厚みによって大きく印象が変わります。

それは高樹齢の原木から採った一枚板でできたテーブルであればなおさらです。

同じ木目や形状は2つとないものではありますが、同じ樹種で表情が似ているような一枚板テーブルでもその厚みによって雰囲気は大きく変わってきます。

 

一枚板天板が希少である理由とは


 

原木 ウォールナット 製材 丸太 無垢材

 

一枚板テーブルの価格帯は一般のテーブルより総じて高めとなります。

それは100年、あるいは200年を超えるような高樹齢の原木からしか、十分な奥行と長さが確保された一枚板を採ることができず、そのような原木自体が非常に希少というのが理由のひとつです。

そして、製材の段階ですでに使用できないような部分も多いこと。

さらには乾燥の工程を経た後、テーブルとして使用できる大きさが残らないこともあるためです。

そのような希少なものであれば、一本の原木からできるだけ薄く製材して天板とすることでより多くの一枚板天板を世に出すことができるのではないか、とも考えるところですが、それもまた様々な問題が発生します。

 

薄い」一枚板が無い理由


 

無垢材家具 ウォールナット 一枚板

 

無垢材はいわゆる「木の動き」が起こりうる素材です。

それによって生じる「反り」、あるいはヒビや割れが100%起きない、ということは事実上ありえません。

例えば私ども家具蔵では家具になる前の段階で、樹種ごとに合わせた非常に長い期間の乾燥を行います。

木の「含水率」をギリギリのところまで下げ、その「木の動き」を出し切ったもので家具を製作することで、家具として使用する際に不具合が生じないようにしています。

ただ、あまりに板材が薄いとその乾燥の工程の中で製材したものが使用できない場合もあります。

また、製材・乾燥を終えて家具材、あるいは天板とする際にはカンナで削りをかけ表面を仕上げるため、あまりに薄い天板は強度を保てなくなってしまいます。

 

分厚い一枚板の良い点と気を付けるべきポイントは?


 

 

家具材に使用する無垢材、そして一枚板天板は一定の厚みが必要です。

そのうえで分厚いものは反りや歪みといった木の動きを抑制するものであることは確かです。

木の動きが起きにくいものということでできるだけ分厚いものを選ぶ、ということは一枚板天板の選び方の一つと言えるでしょう。

実際に一枚板天板というものの性格上、その見た目に迫力を求める、力強さを感じたい、と考えるニーズは少なからずあり、その傾向は少し前までは今よりも強いものでした。

厚みがある方が「削り直し」などのメンテナンスを行う際にも、より深い傷なども修復しやすくなるという意味で良いという考え方もあります。

しかし、テーブルは椅子に座って使用するものです。

あまりに分厚すぎると、椅子に座った際に天板下と椅子の座面の差尺が近すぎて自身の足が入りにくくなる、足を組みにくくなるといったことも考えられます。

また、最近はダイニングスペースにもアーム付きのゆったりした寛ぐことのできるチェアを置いて、食事だけでなく何でもできる・行う場所とする暮らし方を行う人も増えています。

そのようになるとお気に入りの椅子のアームがテーブル下に入らず、本当に欲しい椅子を選択できなかったり、座り心地の良いリラックスできる空間とはならないこともありえます。

厚みが大きい一枚板天板を選ぶ際にはそのようなことも視野に入れておかなければなりません。

 

厚みは4cm程あれば強度と見た目のバランスは十分に保つことができる


 

 

一枚板天板の厚みについては、見た目で感じる印象は人それぞれです。

そこに良し悪しは無く、感性に委ねられる部分が多くなります。

ものとして希少、という点から言えば分厚いものの方が一枚板としての価値はあるかもしれません。

ただ、反りや歪みを事前に出し切った変形が起こりにくいものであることを前提にしたうえでは、むしろ重要なのは

「強度」です。

強度が無いとやはり日々の使用に不具合が出やすくなってしまうことは否めません。

この強度も厚みがあるほど強くなる、ということは間違いなくあります。

しかし、通常で使用するような幅210cm程度のものであれば天板の厚みは4cm前後あれば十分でしょう。

仮に幅180cm程のものであれば3cmくらいのものでもよいかもしれません。

厚みが4cm程度であれば見た目としても重厚感が出すぎず、薄すぎて強度を保つことができなくなる、ということもありません。

また、削り直しに対しても問題なく対応できるサイズであり、天板下も広く保つことができる厚みと言えます。

私ども家具蔵では、世界各国から集めた常時30を超える樹種の一枚板やテーブル天板を各店で多数ストックしています。

その多くは4cm前後の厚みで使い勝手と美しさを両立させたものとなっています。

当然一点物ばかりですので、中には「極厚」のものなどもあり、様々なお客様のニーズに応えることができるようにしています。

 

 

専門のスタッフがお客様のご要望を聞きながら、一生ものとしての耐久性と日々の使い勝手を考えながら一枚板天板をお薦めしています。

一枚板天板をお探しであれば、ぜひ一度お立ち寄りください。

 

家具蔵の無垢材一枚板天板の詳細についてはこちらから

 

 

 

 

 


最近の投稿

カテゴリー

月別アーカイブ

  • [—]2024 (173)
  • [+]2023 (358)
  • [+]2022 (364)
  • [+]2021 (365)
  • [+]2020 (368)
  • [+]2019 (366)
  • [+]2018 (85)
  • [+]2017 (65)
  • [+]2016 (69)
  • [+]2015 (44)
  • [+]2014 (32)
  • [+]2013 (62)
  • [+]2012 (130)
  • [+]204 (1)
copyright AIDA Co,.Ltd. All Rights Reserved.