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収納目的別のリビングボードの選び方

2023.3.16

 

 

リビングは来客をもてなす場であり、家族にとっては日々の疲れを癒す寛ぎのスペースです。

当然のことながらそこは居心地の良い空間にしたいもの。

モノが散らかっていてはなかなかリラックスできません。

暮らしに必要なものを「しまう」「隠す」「見せる」ためのリビング収納は必須のアイテムと言えるでしょう。

リビングに置く収納を検討する際にまず考えたいことのひとつは「何を収納するのか」です。

そして「どのように収納するのか」

何を、どこに、どのように収納するかを考えることでスムーズ且つ美しい収納計画が叶います。

今回は収納目的別にどのような収納を選べばよいかをお話ししていきましょう。

 

 

 

「飾る」収納とリビングボードの選び方


 

 

●コレクションしているものを飾る

「寛ぎの時間に自分のお気に入りのものを眺めながら過ごしたい」

そのように考える人は多くみられます。

ワインが好きな方ならワインとグラス、旅行で行った思い出の品、集めているカップ、中には自作のプラモデルや人形、ガラス細工…。

人それぞれの思い入れのあるものが存在します。

来客とのコミュニケーションのきっかけとなることもままあると思います。

このようなコレクション品を飾るにはやはり中が見えるオープン棚かガラスの扉のある収納がおすすめです。

手入れが頻繁であったり、手に触れることが多いものであれば、出し入れのしやすいオープン棚が適しています。

鑑賞がメインであまり出し入れせず、より良く見せたいものならガラス扉が良いでしょう。

ガラス自体が装飾性を高めてくれるのはもちろんのこと、ガラスを通し光が取りこまれると中のものがより美しく見えます。

更に平面なガラスではなく、ガラスにカットを施してあるものなら、光の屈折により差し込む光が反射して、中のものをより一層輝かせて見せてくれる効果があります。

側板もガラスであればその効果はさらに高まり、ホテルの装飾品や美術館のような高級感を出すことができます。

このようなリビング収納なら自宅のリビングが高級ホテルのように様変わりし、コレクションしている大切なものたちも誇らしく並ぶことでしょう。

●季節の花や飾りを飾る

「コレクションというようなほどではないがもっと気軽に季節の花や飾り、家族の写真などを少し飾りたい」という人もまた多いことでしょう。

いわゆる生活感の薄いシンプルで片付いた部屋も良いですが、花や雑貨を少量でも飾ることで空間のインテリア性もぐっと高めることができます。

その場合は装飾性を重視した繊細なガラスケース収納よりも気軽なオープン棚やオープンシェルフ、また収納性も高い引出しや扉付のリビングボードが適しています。

あまり華美になりすぎず、良い意味で主張しすぎないものを選ぶことが飾るもの・収納するものを選ばず、どんな組み合わせもバランスよく見せてくれるものとなります。

無着色でつくられた無垢材リビングボードであればどんな空間にも馴染み、飾るものも和テイストのものから洋風のものまで、どんなアイテムでも良い「受け皿」となってくれます。

さらに無垢材は光の反射を調整してくれます。

真っ白で何もない壁を背景にものを飾るときよりも、そのもの自体を引き立て、壁からの光の反射も和らげる、目に優しい存在となってくれるでしょう。

たとえ「飾る」をメインにしたものでも雑貨などを収納しておける引出しや扉が兼備されているとモノとしての便利度は上がります。

例えば花を飾るなら生花用のはさみを収納する、霧吹きやじょうろを収納できる扉付の収納を選べばスムーズに作業できます。

 

「仕舞う」収納リビングボードの選び方


 

 

●家族の共有物

家族の共有物、例えばペンやハサミなどの文具、体温計や電池などの細々とした生活必需品などは収納場所を明確にしておきたいもの。

そのままテーブルに出しっぱなしになり散らかってしまったり、いざ使うときになかなか見つからないということもままあり、お互いのストレスになりかねません。

このような共有物はまず「細かいもの」と「大きなもの」に分類したうえで考えていきましょう。

まず細かいものは引出収納が便利です。

一度に中を見渡すことができ、どこに何があるか一目で見つけることができます。

カトラリーボックスなどを使用して、引き出し内でさらに細かく仕分けするとより使い勝手がよくなります。

大きなものは扉収納が便利です。

そのまま仕舞うこともでき、可動式の棚板を使えば縦のスペースを有効に使い収納力が上がります。

●見せたくない雑多なもの

リビングはお子様がいるご家庭であれば、ついおもちゃなどが散らかりがちです。

おむつやウェットティッシュなど使用頻度が高いものの、人の目には触れたくないものもありますよね。

他にも読みかけの雑誌やティッシュケースなども、仕舞う場所があればリビングの印象が劇的に変わると言えます。

このような雑多で頻繁に出し入れするものは整理整頓し、きちんと毎日仕舞おうとすると疲弊し、それが続かない可能性があります。

仕舞う際のアクションはなるべく少なく、短時間でできるように。

大きめのBOXにさっと仕舞い、指定の位置に戻し、中身の見えない木製扉で蓋をすることが一番の解決策です。

まだ小さいお子様がいるならお子様の就寝後手早く片付けられます。

お子様が少し大きくなれば、自分で片付けることもできるでしょう。

 

 

短時間で部屋が片付くマルチな収納は現代の私たちの日々の生活に必須であると言えます。

収納は安価なカラーボックスでもその役割を果たすことができますが、安価な分だけそこに「仕舞う」行為も雑多になってきてしまう恐れがあります。

それよりも長く使える良いものを選ぶことで、収納という行為にも「丁寧さ」が加わってくるでしょう。

安価なカラーボックスで

「傷がついても捨てれば良い」

と思いながら片付けをするのと、使うごとに味が出て愛着の沸く収納に丁寧に片付けるのとでは気分が変わります。

片付けを苦手に思っている人はそんな愛着を持てる収納家具を所有することから考えるのも一つの手段かもしれません。

サイズはもちろん大切ですが、リビング収納は仕舞うものやどう使いたいかという目的をまずは考えていただくのがベストです。

本当に自分に必要な暮らし方やものを見つめ直すきっかけにもなります。

お読みいただいたこれを機に、ご自宅の収納を見直してみるのはいかがでしょうか。

 

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