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日本人には国産のダイニングチェアが一番合う理由とは

2023.3.17

 

 

ダイニングとはどんな場所か


 

 

ダイニングは、家族が集まって食事をし、語らいを楽しみ、時にはお客様をもてなす空間です。

趣味や仕事をこなす場面もあるでしょう。

そう考えると、かなり多くの時間をこの「ダイニング」という空間で過ごすことになります。

そこでダイニングチェアを選ぶ際には見た目や座り心地はもちろん、家族構成やダイニングの雰囲気、テーブルとの相性なども考えなければなりません。

多種多様なダイニングチェア。

どのようなものを選ぶのがベストなのか悩ましいところです。

 

座面高の違いで生まれる快適さの差


 

 

欧米でデザインされたインポートもののチェアの中は、デザインの歴史においてエポックメイキングとなったような名作や装飾が美しいものなどがたくさんあり、どれも目を惹かれます。

ひとつひとつを見ると、どれも素晴らしいものですが、肝心の座り心地はどうでしょうか?

一般的に日本人と欧米の人たちは骨格と体格が異なります。

また、家の中で靴を脱ぐ文化と、そうではなく靴を履いたまま過ごすことの多い文化の違いもあります。

体の大きさも違い、家のなかでも靴を履くそのスタイルに合わせた欧米からのインポートものは座面高が高いものがほとんどです。

そうすると、多くの日本人の体型では「足裏が床に付かない」事態が生まれます。

着座の際に荷重がかかるのは背中・お尻・太股(の裏)・足裏です。

そこに均等に荷重が掛かってはじめて、偏った位置への荷重を避け、疲れにくい座り心地が生まれます。

そこで足裏が床に付かないと、荷重できない=他の箇所に荷重が掛かる=疲れやすくなるのです。

また座り方によっては太股裏にしびれを感じるような事態もあるでしょう。

「足の裏が床に付かない」ことに対して、人によっては「そういうもの」と考えている方もあるかもしれません。

しかし、そのことで「ゆっくり快適に過ごす」という点においては大きな「損」をしているかもしれないということを覚えておくことが「快適なチェア選び」の一歩です。

家具蔵ではダイニングチェアをはじめ、すべての家具がご注文を頂いてからの製作です。

その工程でお好みの脚の長さにカットして、足裏が床に付くようにできるので体圧分散も均等な、快適な座り心地になるのです。

 

テーブルの高さとの関係


 

 

また、日本のメーカーがつくるダイニングテーブルは基本的に総高70㎝前後のものが多く、海外メーカーのものは総高72㎝から75㎝程度のものが殆どです。

これにはやはり椅子の座面高が大きく影響しています。

座面高の高い海外メーカーのチェアに合わせるテーブルの天板高・総高は当然のことながら高くなります。

国産メーカーの場合は「靴を脱いで」使うことを想定しているので(身体の大きさもふまえて)、座面高は海外ものよりも低くなり、それに応じてテーブルも低くなるのです。

よくあるのが「インポートもののテーブルを買ったがチェアは国産のもので高さが合わない(またはその逆)」というものですが、それぞれ相性があり、座面高とテーブルの総高は密接な関係を持ちます。

家具蔵のダイニングチェアの基本的な座面高は41~42㎝。

脚のカットに応じて、テーブルの高さを1㎝刻みで変更することも可能です。

 

家具蔵の板座チェア


 

 

家具蔵ではダイニングチェアも無垢材で製作しますが、大きく分けて「板座」(木の座面の椅子)と「張座」(クッションのあるタイプ)の2種類があります。

「板座」のチェアは世界的にも圧倒的に少なく、それは「製作が難しいから」に他なりません。

板座チェアはそもそも張地の張替えなども不要で、ランニングコストの面でも非常に有益です。

では何故そのような椅子が少ないのでしょうか?

実際に高耐久で長期の使用に耐えるものをつくろうとするとき、乾燥の工程を含め、高い技術とノウハウが必要になるからです。

家具蔵の無垢材チェアはパーツの切り出し、大まかな面取りなどの部分には機械加工も取り入れ加工効率をアップさせながら日本が誇る伝統の木造建築の工法を家具作りに活かしています。

「機械のスピードに頼るところ」と「手間をかけるところ」をバランス良く振り分けることで長く使うことのできる高品質な製品のコストダウンを図っているのです。

木目の流れを活かしながら各パーツを木取りし、それぞれのパーツは絶妙で滑らかなラインへと削り込んでいきます。

曲木では実現できない個性豊か年輪の表情が美しく現れ、彫刻のような複雑な造形を可能にします。

木目もデザイン、と考えるが故の製法です。

そして日本が誇る伝統の「木は木で締める」木造建築技術を応用した木組みにより接合していきます。

安易に釘などの金物に頼らないことが強度を確保し、何世代にも渡って使い込むことのできる丈夫さに繋がるのです。

そのうえで、パーツ同士の接合に強度が必要な部分は材を厚くした「持ち出し」を用いて、そのお互いの接合部は手仕事による「さすり仕上げ」で有機的なアートラインを描きます。

また、何といっても大きな特徴はその座面の削り込みの深さ。

圧倒的に「深い」それは、臀部から太股にかけて着座時の体圧が分散されるようになっており、板の座面とは思えないほどの優しい座り心地です

それを含めた人間の体型を考えた曲線の数々は美しさを持って「座り心地の究極」を表現しています。

昔ながらの製法へのこだわり。

いくつもの道具を細かく使い分けること。

生産性の向上を理由に機械化が進む中、あえて手仕事を残そうとするのは機械では出せない滑らかで絶妙なラインや接合技術、また、木が本来持っている美しさを引き出せるからです。

原木仕入れを行うことから始まり、ひとつひとつが丁寧な作業でつくられる家具蔵の無垢材チェア。

木目もデザインとするようなこだわりの製法と手間を持って長く使用することのできる無垢材チェアづくりを行っているのです。

また、家具蔵の無垢材チェアは「無着色」で仕上げます。

無着色、つまり素材の色そのままでつくられるチェアは傷が目立ちません。

いわゆる「着色もの」は傷がつくと下地が露出し、その風合いを損ないます。

木目の美しさを活かし、傷も目立たなくすることでインテリアとしても道具としても長く愛してもらうことのできる無垢材チェアとなるのです。

 

 

家具蔵の無垢材チェアは種類も豊富


 

これは多様化する日本の住まいと暮らしのスタイルに合わせて選んでいただけるように、ということと選ぶ視点が多様化していることに適合した結果です。

これだけのタイプの異なるチェアがあれば家族それぞれの好みをひとつのダイニングに反映させることもできれば、シーンによって使い分けることも可能です。

そうして生まれた椅子はデザイン性も兼ね備えた優美な曲線がありながら、長く使用することのできる耐久性と、ずっと愛用したいと思わせる使い心地を持ったものとなります。

家具蔵の店舗でも一堂に会した無垢材チェアたちを実際に見て触れることが出来ます。

厚みのある無垢材と技術でつくられた、日本人の体格に合った形状や長時間座っても疲れにくいなどの機能性など、そのクオリティの高さを実感できます。

毎日使うダイニングチェアだからこそ、納得してしっかりとしたものを選びたいものです。

オーダーの無垢材で唯一無二のチェアに出会えると毎日に彩りが添えられるでしょう。

 

家具蔵の無垢材チェアのラインナップはこちらから

 

 

 

 

 

 

 


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