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ソファは内部構造で差が出る ~その確認方法とは?~

2023.4.4

 

 

家の中で座ってテレビを観たり、横になって寛いだり、ダイニングと組み合わせて食事をしたりと様々なシーンで活躍するソファ。

そんなソファ探しにおいて検討比較する際のポイントは多々あります。

「どれがいいのか分からない」「柔らかいのは腰に良くないと聞く」「へたりや型崩れしないものがいい」等々…。

皆さんにも経験があるかもしれません。

最終的にある程度の妥協もふまえ「これでいいか」と決める人も多いのではないでしょうか。

今回のコラムではソファの検討の際に役立つポイントでありながら、意外と比較しにくい(する機会がない)「内部構造」について解説していきます。

 

 

ソファの見極めは「内部構造」をチェックする


 

 

ソファ選びには多様な検討比較のポイントがありますが、最も大切なポイントのひとつが内部構造の確認です。

ソファの購入を決定する際に座り心地を確認するのは当然です。

しかしこの時、ただ座って試すだけでは不十分と言えます。

座って心地よく感じるソファを見つけたら「その座り心地はどのくらいの期間続くのか」という点を内部材で判断するのです。

しかし、内部材とただ言われても比較方法が分からない人も多いのではないでしょうか。

チェックポイントはずばり3つあります。

 

内部材の確認は「高密度かどうか」「+αがあるか」「ピュアウレタンか


 

 

内部材の確認において必要なポイントは「高密度かどうか否か」「+αがあるか」「ピュアウレタンか否か」の3つです。

内部材に高密度ウレタンを使用している場合は、しっとり吸い付くような触り心地のスポンジが入っています。

低密度のウレタンの場合は、スカスカな触感の食器用スポンジのような触り心地です。

まずは、そのウレタンの触り心地を試してみて下さい。

またソファ製造においてはウレタンクッションを使っているメーカーが殆どではありますが、ウレタンだけを使用しているソファよりもウレタンの上に綿やフェザーを使っている方が体圧の分散性が高まる為へたりにくく持ちが良いとされています。

ウレタンの上部にフェザーや綿を被せているものは座った際に体圧を一度分散させることでウレタン単体に体重が載らずに結果としてウレタン本体の劣化の進度も鈍り、へたりにくく持ちが良い、長く使うことのできるソファとなります。

そして、ウレタンにはピュアウレタンという一枚のシートになっているウレタンと、チップウレタンと呼ばれるウレタンの端材を接着で固めてシート状にしたウレタンが存在します。

近年では、このチップウレタンを使用してソファを作るメーカーが増えてきていますが、チップウレタンは元々細かなものを接着させている為、圧力や熱と言った外的要因でぽろぽろと割れてきたり、崩れてしまうリスクがあります。

ピュアウレタンならそのようなことは起こりにくく、ピュアウレタンを使用しているものを選ぶことで長期にわたり、初期の座り心地を長期間楽しむことができます。

 

ソファ本体の内部構造も確認する


 

 

これまでのお話はソファのクッションにまつわるもの。

次に、ソファそのものに組み込まれる内部構造には何が使用されているかの比較ポイントをお伝えしていきましょう。

ソファにおけるスプリング材の代表的なものは大きく分けて3つです。

「ポケットコイル」は弾力性に優れたらせん状のスプリング=コイルスプリングがひとつひとつ袋に入り、荷重に対して、独立したひとつひとつのスプリングが荷重を支えるものです。

比較的柔らかな弾力性があり、ベッドのマットレスにも多く使われています。

コイルが独立しているため、人の身体の形状に合わせて「点」で支えてくれるため、弾力性が良い点が特徴です

内部にたくさんのコイルが内蔵されるため重さが出ること=メンテナンス性に劣る、コイルの厚みの分だけクッションの厚みが必要でデザインの制約がある点はややデメリットになるかもしれません。

「Sバネ」はいわゆる「S字型」のバネです。

バネの構造上反発力が生まれにくいため、コイルスプリングと比較すると弾力性に劣る場合が多々あります。

座面中央と両端で弾力の差を感じることもある素材です。

特性上厚みが少ないため、座面の薄いデザインのソファにも向いているといえます

「ウェービングテープ」は金属ではなく布製のクッション材です。

糸に巻いた細いゴムを編んだ強靭なベルトにテンション(張力)をかけ、交互に編みこみながらフレームに固定することでスプリングの役割を果たします。

コイルスプリングやSバネと異なり金属を使用しないため、軽い・音がしない・かさばらないなどの利点があります。耐久性も他のスプリングに決してヒケをとりません。

家具蔵ではフェザーとウレタンで構成されたクッションの特性を生かすため、強度が担保されたウェービングテープを座面クッション下に使用しています。

 

メンテナンスについても確認をする


 

 

ソファのクッションや内部のバネはある意味で消耗品であり、メンテナンスは長期間愛用していくためには必須です。

それが容易か否かは同じソファを愛用するための大きなポイントと言えます。

まずは交換用カバーや内部材クッションの交換等、将来的に替えなくてはならないパーツの発注が常時可能かどうかを確認しておくことは非常に重要です。

ここでよくあるのが、購入当時は交換可能でもそれが必要になる頃には廃盤となっていること。

数年後・十数年後でもなっても替えが効くのかどうかの確認をする、もしくは廃盤になりにくいロングセラー商品を選ぶことが重要です。

もし迷ったらいわゆる「ロングセラー」を選びましょう。

人気がある、もしくは信頼できるからロングセラーな訳であって今後も廃盤になるリスクは低いはずです。

そして、自身でカバーを交換できる=内部材も交換できるようなフルカバーリングのものを選ぶことも重要です。

長く使う家具だからこそ、フルカバーリングのソファであればもしものときに取り外して洗濯や干すこともでき、自宅で交換する事も出来ることは大きなメリットとなります。

 

 

私ども家具蔵は元々椅子職人から始まっている家具メーカーであり、特に座り心地には高いプライドを持っています。

ソファについても同様で、ソファ前方のクッションは中央に比べて固くなっており、前方に掛かりやすい体重をしっかり支えています。

また、前方部分が高く後方に行くにつれて低くなっている為、重心が安定し、ずるずると体制が崩れてしまうのを抑える構造です。

前方部分の作りをしっかりするだけでも、フェザーが寄りにくく長期使用していても型崩れがしにくいようになっています。

また、背面クッションは肩部分まではフェザーがたっぷりと入っており肩甲骨よりも下には一部ウレタンを使用することで理想的な姿勢を崩さず、寛ぐ事ができる作りになっています。

ソファ選びは難しいように思えますが、ここまでの話を理解してから見ると意外と簡単に決められるかもしれません。

ソファ選びに困った際には、お近くの家具蔵スタッフまでご相談下さい。

作りや選ぶコツなど分かりやすくお伝えいたします。

家具蔵の無垢材ソファのラインナップはこちらから

 

 

 

 

 

 


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