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「ゾーニング」のコツとは

2023.4.12

 

 

「ゾーニング」という手法を知る


 

最近の住宅ではメイン空間となるLDに仕切りを設けないLDKスタイルが主流であり、そこがオープンな空間となることでさまざまな役割を持つ場所として利用しています。

一つの空間であるがゆえに生じる悩みのひとつに

「ダイニングスペースとリビングスペースのインテリアテイストや配色は揃えるかどうか」

というものがあります。

結論から言うと、絶対に一緒にしなければいけない、ということはありません。

双方のテイストを揃えることで統一感が出ることは間違いありませんが、家具の配置や色味を分けることでどちらかのスペースで過ごす際に気分を変えることができるような効果も期待できます。

近年はリモートワークの増加もあり、リビングダイニングを仕事場として使う人も多く、オンオフを切り替える意味でこれは意外と重要です。

重要なのはただ適当に置いたのではなく、計算されたものであることがきちんとわかること。

今回は空間における「ゾーニング」という手法についてお話ししていきます。

 

 

ゾーニングとは何か


 

 

ゾーニングは「区分けする」という意味で、都市計画などによく用いられる言葉です。

いわゆる「目的や用途を踏まえ配置すること」を指す言葉と言ってよいでしょう。

住空間におけるゾーニングは、家具や内装、インテリアなどで部屋の中で空間を分けることを指します。

住空間のゾーニングにおいては壁や仕切りのない同じ空間で何らかの方法をもって可視化できる、つまりパーテーションなどを使用して明確な仕切りを作り上げる方法と、家具の配置・素材の変更などで明確に仕切りを作り上げなくても「見えない壁」をつくることで空間を「緩やかに区分化する」方法があります。

パーテーションなどで仕切りを作るのは手っ取り早く、簡単です。

ただ、これは空間における「向こう側」の視界を妨げることになり、圧迫感にも繋がります。

要は空間が狭く見える、あるいは感じるようになるので、完全に「向こう側」を隠しておきたい事情があるなら別ですが、安易に頼ることはインテリアテクニックとしてはお薦めしにくいものとなります。

では家具やインテリア、内装を利用し、明確な仕切りを使用しないゾーニングはどのような手法があるのでしょうか。

 

ゾーニングの手法.1 ~背が高く、背板が無い家具で仕切る~


 

空間の中央、あるいは任意の場所に背の高い家具を置いて互いの空間の独立性を図るのはよくある手法ですが、これではやはり視界の抜けがなく、パーテーションなどを置くことと同じ結果になってしまいます。

もしこの手法でゾーニングを行うなら背板の無く「向こう側が見える」ものを選ぶことが重要です。

視界の抜けがあることで圧迫感の軽減に繋がります。

この場合扉なども無いようなシンプルなオープンシェルフスタイルのものを選ぶのがお勧めです。

 

ゾーニングの手法.2 ~腰高の家具で仕切りをつくる~


 

ひとつの同じ空間に家具を置いてゾーニングを図るのは同じですが、こちらは腰高、つまり背の低い家具を利用する方法で、こちらの方は取り入れやすく、スマートにまとまるものでもあります。

例えばダイニング側の空間に背を向けてソファを置けばゆるやかに空間やその役割を仕切ることが可能です。

あるいは腰高の収納家具でも良いでしょう。

背面部分を見せて配置するなら背面部もしっかりと仕上げが施されていると見栄えも良いでしょう。

あるいは背面部も開閉可能にするような工夫があっても使い易いかもしれません。

空間の中でのサイズによる見え方のバランス、周囲の回遊性なども考慮してレイアウトを決定したいものです。

 

 

ゾーニングの手法.3 ~家具の素材や色味を変える~


 

これは明確な仕切りや壁を作らず、また、家具に仕切りの役割を持たせることもない手法であり、空間の広がりや全体の明るさなどを確保するうえではもってこいの手法です。

ただ、LDの場合は「ダイニングスペースはこの素材(色)」「リビングスペースはこの素材(色)」と事前にしっかりとプランして行う必要があり、場合によってはちぐはぐな印象だけを残すものとなってしまいます。

着色されたものは同時に同じメーカーの同じシリーズを購入しないと一見同じに見えても微妙に色合いが異なり、やはり違和感が出る場合もあります。

無着色仕上げの無垢材家具なら、自然の色合いをそのまま生かしたものであり、購入時期が違っても次第に色合いもそろってきます。

また、自然の色味は様々な色素の集合体でもあるので、多少の違いはあまり気にならないものともなります。

 

ゾーニングの手法.4 ~空間ごとにラグを敷く~


 

ダイニングスペース、リビングスペースのそれぞれの空間ごとにラグを敷くことで、そこには独立性がもたらされます。

ラグを敷くことによるゾーニングです。

ラグは色や柄のアクセントも空間にプラスしてくれるので、季節に合わせ模様替えをするのも楽しいものとなります。

ラグを敷くことは床や家具の傷を防ぐ効果や足音などの生活音を減らすことやホコリや花粉を吸着し拡散防止=ハウスダストなどのアレルギー対策にも効果的です。

 

 

普段行っている行動というものは、本来それに合った場所が必要で快適に過ごすためのサポートの一つとして、意識的にゾーンを分けることが暮らしやすさの第一歩なのです。

自分の部屋にあったゾーニングの仕方やその家具やインテリア選びでお困りのことがございましたら、お近くの家具蔵店舗までご相談ください。

 

家具蔵の各種インテリアプランご相談会はこちらから

 

 

 

 


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