ペットとの暮らしと無垢材家具が好相性な理由とは
2023.4.26
人と動物の暮らしの歴史と現在
人と動物は太古の昔から様々なかたちで共存して暮らしを営んでいます。
ペットの暮らしもそのひとつです。
人間と犬がともに埋葬された最古の遺跡は1万2000年前のものであり、1万5千年前にはすでに人との暮らしの痕跡があったようです。
エジプトの紀元前4000年の遺跡で猫の骨が見つかっていることからその頃にはすでに人との関係性があったものと思われます(神様として崇められていたことも)。
このように、はるか昔からペットとの暮らしは世界中で営まれてきました。
日本においても明治期にウサギの飼育が流行するなど、時代によってどのような動物が人気かというのは異なり、また、人によっては変わった種類の動物の飼育を行っている人もいます。
現代に続く傾向、例えば犬の室内飼育が一般的になったのは90年代後から2000年代前半からでミニチュアダックスフントやチワワといった小型犬の人気上昇とペットが飼うことのできるマンションの急増が契機といえるでしょう。
このような環境整備やライフスタイルの多様化により、子供を持たない人などが犬や猫を飼育するケースも多くみられ、
「住まいの中で動物と暮らす」ということはごくありふれた風景となっています。
無垢材家具を使えば人も動物も心地よく暮らすことができる
そこで考えなければいけないのは「人も動物も心地よく暮らすことのできる住まいづくり」です。
家族でもある犬や猫の快適性を十二分に考えた住まいづくりは重要ですが、そこに暮らす人の快適性が損なわれるような状況は好ましくありません。
住まいにはその種類や数、大きさはともかくとして家具は必携なものであり、その家具のサイズや使い勝手、見た目の美しさなどが住まいという人が恐らくは世界で一番安らぐ場所を形作ります。
しかしながら、ペットと暮らす人から耳にする言葉に「ウチの子が家具を傷めてしまうから…」というものがあります。
そこでお勧めしたいのが無垢材で製作された「無垢材家具」です。
木質系加工材料家具を使用して起こること
いわゆる「木の家具」には「木質系加工材料」と呼ばれる、合板に化粧シートや、突板を圧着し加工した工業製品があります。
世に出ている木製家具の多くはこの類のものが多く、これ自体は決して悪いものではないのですが、あくまで芯材の表面に上からシートや薄板を張り付けたものなので、傷が生じた際には中身(表面とは色合いが違うことがほとんど)が露出し、それがその家具自体の「劣化」としてとらえられてしまいます。
あるいは張り付けたシートのめくれなどもあるでしょう。
それを元通りに綺麗に修繕することは個人ではやはり限界があります。
お気に入りのものであれば大事に長く使用したいと思うのは当然のことですが、ペットが噛んだり引掻いたりという理由で傷みが生じるのはある意味仕方ないとはいえ、そこで厳しくしつけたり、あるいは自身がイライラしてしまうのもやはり避けたいものです。
無垢材家具なら傷みが出ても修復できる
無垢材家具であれば、家にいる犬や猫が多少わんぱくで家具に噛みつきや引掻きを行うことがあっても大丈夫です。
なぜ無垢材家具はペットを飼う人、特に屋内飼育を行う人にお勧めしやすいのか。
それは無垢材が「木そのもの」であるからに他なりません。
無垢材は原木から切り出したものの総称であり、それを削り出しや蒸し曲げなどで成形し、パーツとして組み上げて出来上がった家具を無垢材家具と呼称します。
木そのものであることは上から何かを張り付けたりするような加工は行わずに、木の風合いや表情をそのまま、しかも本物の木であることからより奥行きの深い質感を楽しむことに直結します。
同時に引掻き傷や噛み付き傷、へこみなどが生じても中身も同じ「木」であり、色の違う芯材が露出して目立つようなこともなく、傷を放置していても決してそれが嫌なものとはならず、むしろ味わいにすらなっていきます。
また、無着色仕上げのものであれば経年変化で色合いが変わり、それが傷を目立たなくするような副作用にも繋がります。
仮にペットを飼っていなくても、どれだけ大事に使用していても必ずどこかに傷みは生じます。
そうした知らず知らずのうちについた傷みはすべて「削り直して」修復することもできるのです。
それによって、噛み付き傷も引掻き傷も綺麗に元通りになります。
生じた傷みはいずれも何かの理由で起きたものであり、ともすればそれは思い出の傷かもしれません。
それ自体が美しく味わいになるのが無垢材家具でもあり、修復できるとはいえ、私ども家具蔵でメンテナンスを行う際にも「この部分は残しておいて」と言われることもしばしばあります。
ペットを室内で飼育する際に起きうる家具にまつわるトラブルも、無垢材家具なら比較的遠ざけることが可能です。
当然、家具というのはソファやベッドなどでファブリックや本革などを使用するものもあります。
ソファについては、本革の方が強度も強く臭いも付きにくいことや何かこぼしてしまっても拭き取れば良いというメリットもありお勧めです。
仮にファブリック使用にこだわる場合でも、現代では引掻きに強い生地や抜け毛が目立ちにくいものあるので様々なものを見てみるのが良いでしょう。
ペットのいる暮らしは癒され、楽しいものです。
その暮らしをより快適にするために家具蔵では最適な家具選びをご提案いたします。
関連する記事
最近の投稿
- 作業しやすい無垢材デスクのサイズとは? 2024年12月2日
- 現代のキッチン事情はどう変わった? 2024年11月30日
- ソファ選びはクッションの内部材を知ることから始める 2024年11月28日
- 後悔しないオーダー家具の選び方 2024年11月26日
- ダイニングテーブルを選ぶ際の「5つ」のポイント 2024年11月24日
- 姿勢の改善にはチェア選びから 2024年11月22日
- チェリー材の家具を選ぶ際には“ここ”を見る 2024年11月20日
- “重たく見えない”無垢材家具の取り入れかたとは? 2024年11月18日
- “サステナブルな”家具選びとは? 2024年11月16日
- 年末年始営業と価格改定のお知らせ 2024年11月14日
カテゴリー
- 家具の選び方・置き方 (1,572)
- インテリア&住宅情報 (638)
- 人と木と文化 (396)
- ニュース&インフォメーション (440)
- オーダーキッチン関連 (406)
- 一枚板関連 (634)
- オーダー収納関連 (616)