KAGURA OFFICIAL BLOG

なぜ一枚板テーブルは希少なのか

2023.5.13

 

 

高樹齢の大きな一本の木から採り出される一枚の大きな板、それが一枚板です。

その一枚の板からつくられる天板を利用したテーブルには、人の心を引き付ける不思議な魅力があります。

高級家具の代名詞とも言える存在ですが、決して特別な人が使うものではなく、認知度と人気は高まる一方です。

専門のサイトなども活況となっています。

 

なぜ一枚板テーブルは人気なのか


 

 

一枚板天板は100年、200年、あるいはそれ以上という途方もなく長い時間を過ごしてきた巨木から採られるものもあります。

その圧倒的なエネルギーと、天然素材が持つ独特の深みや質感が感じられる一枚板を使用した家具は、使うほどに味わいが増し、その温もりはテーブルを囲む人の心を穏やかに、また誇らしくさせ、安心感と満足感をも与えてくれます。

そして「世界に一つ」「唯一無二」という特別感も併せ持ち、そうしたものにこそ生まれるストーリーや、独特の形状・表情から生まれる「シンボル感」が人気の秘密と言えるでしょう。

一枚板天板ですが、多くの家具販売店を巡ってみても、そう頻繁に見かけるものではありません。

それは一枚板の「希少性」にあります。

一枚板の希少性の要因とはどのようなところにあるのでしょうか。

 

一枚板は大木からしか採ることができない


 

 

無垢材一枚板とは、薄く切った板を張り重ねたり、こまかい木を組み合わせたりしてしない「木そのもののかたまり」とも言い換えられます。

たとえば、6人掛けのダイニングテーブルは、標準的なもので180センチ×90センチほど。

厚みも相当なものとなります。

この直方体を、一枚の板として木から切り出すわけですから、木はそれよりもさらに大きくなければなりません。

木は急に大きくなるわけではなく、少しずつ時間を掛けて大きくなっていきます。

比較的成長の早い針葉樹ならともかく、固さや強度の面から家具材に向いているとされる広葉樹なら尚更です。

 

一枚板は高樹齢のものからしか採ることができない


 

 

つまり、一枚板を採ることができる大きな木になるには時間・年月が必要ということです。

10年や20年ではありません。

数十年、あるいは100や200年を超えるような高樹齢のものではないと、一般的な奥行や長さを擁する一枚板を採ることはできないのです。

人は世界中で木を原材料としたものを使用しています。

様々なものが大量に生産され消費されていく中で、木の伐採後に苗木を植えることは今や当然のように行われていますが、そこからさらに長い時間が経過しないと一枚板に出来るような大木は育ちません。

この「高樹齢の大木のみが一枚板となる」という点で、希少性が高いものとなるのです。

 

一枚板は「採ることのできる量」が少ない


 

 

製材という作業は、一部の例外を除き、木を縦方向にスライスして行います。

基本的には輪切りにしたものは使いません。

それは中心部分が割れやすい部位であるためです。

木の中心を避けて製材するということは、木の直径が一番大きい中心部分では一枚板を採ることができないということです。

それだけで幅が広い一枚板の希少性が上がります。

また、製材してみると中が空洞で使いものにならない場合もあります。

木は中心部から成長が止まりますが、水や養分を通しながら外側のみ「生きて」いれば朽ちることはありません。

外見は元気でも中は空洞の場合が多々あるのです。

そのような場合は一枚板にするのが難しくなります。

 

工程に技術と時間を要する


 

 

家具蔵では世界各地の主要となる原木市場、または林業家から直接自らの目で確かめた良質の原木を仕入れ、 国産材・輸入材を含め全てを自社管理のもとで製材・乾燥を行います。

大木ですから、伐採や輸送にも特別な機材が必要となり、費用もかかります。

そのような原木を、製材を経てそれぞれ一本ずつ天日の下で自然乾燥させながら海外のものでも日本の気候に馴染むようにじっくりと水分を抜いていく乾燥の工程も必要です。

約1年(場合によってはそれ以上)をかけて、含水率(木の中の水分の保有量)を12~13%までになるまで天日の下で自然乾燥させ、積み重ねた状態で保管します。

また、現代の住まいは気密性の高い空間が多く、その中で冷暖房の影響を最小限にとどめるよう、含水率をさらに6~7%になるまで機械乾燥及び養生を行うのです。

広い場所と長い時間、コストもかかるたいへんな前段階を経てはじめて生まれる一枚板。

だからこそ、希少なのです。

 

家具蔵の一枚板テーブル


 

 

さきに出てきたように、家具蔵では目利きの専門家が現地まで赴き、厳しい審美眼で原木を仕入れます。

加工した板を仕入れるものと違い、製材にも専門の者が立会い、原木が持つ最高の木目を引き立たせるように見極めていきます。

そして日本の風土・気候に合った安定した木材となるよう手間を惜しまない工程を組んでいるのが、家具蔵なのです。

各店及び一枚板ギャラリーでは、専門の販売員が丁寧にご案内しながら、その人にとっての「最高の」一枚をご案内します。

お問い合わせから、販売、アフターフォローまで、お客様の一枚板選びをサポートします。

オーダーメイドのお見積りやご相談等ももちろん無料ですので、お気軽にお問い合わせ下さい。

 

家具蔵の一枚板天板の詳細はこちらから

 

 

 

 

 

 

 

 


最近の投稿

カテゴリー

月別アーカイブ

  • [—]2024 (173)
  • [+]2023 (358)
  • [+]2022 (364)
  • [+]2021 (365)
  • [+]2020 (368)
  • [+]2019 (366)
  • [+]2018 (85)
  • [+]2017 (65)
  • [+]2016 (69)
  • [+]2015 (44)
  • [+]2014 (32)
  • [+]2013 (62)
  • [+]2012 (130)
  • [+]204 (1)
copyright AIDA Co,.Ltd. All Rights Reserved.