新居の家具選び、予算とサイズの優先順位は?
2023.5.29
目次
LDの主役はダイニングセットとソファ
新居への引越しの際には付き物と言っても良い「新たな家具の購入」。
新しい暮らしが始まるのですから、それに相応しい理想の住まいとなるように家具を選びたいものです。
その際の「予算」と「スペース」が無尽蔵にある、という人は決して多くは無いでしょう。
そのいずれか、あるいは両方に必ずといって良いほど制限はあり、そうなると「何を優先順位とすべきか」が課題となります。
ここで優先順位を決めるならば、自身が何を重要視するかという点は重要です。
最大限快適な睡眠を求めるのであれば寝室、特にベッドやマットレスのサイズを大きく、枕を含めた寝具にも潤沢な予算を注ぐべきです。
ただ、眠っている時間は長くともその時間は「意識が無い時間」でもあります。
一方で有意識下にある時間で長く過ごす時間は多くの人がリビングダイニングと答えるでしょう。
見て、使って「快適だ」と実感できること、そしてその時間が長いことは心身ともに有益です。
それならばリビングダイニングの家具に予算やサイズの優先順位を当てるべきですが、ではその空間の主役となることも多い「テーブルやチェア」と「ソファ」はどちらに予算を割き、スペースを大きくすればよいのでしょうか。
優先順位は事前の「生活想像」で決める
テーブルとチェア、つまりダイニングセットもソファもある程度のボリュームがある、空間の中でスペースを占めやすい家具になります。
そこで過ごすにあたり、テーブルやソファは心身のゆとりを感じるという意味では、狭いより広い方が良いのは明白です。
ただ、その両方を大きくしてしまうことで空間が狭く感じるようになる、あるいは回遊しづらく生活動線が乱れるということは充分にありえます。
広々としたテーブルで、食後もゆっくりダイニングで過ごしたいという理想があったとして、一方で大きなソファで存分に身体を伸ばしながら寛ぎたい、という希望が同時にあってもその両方をバランスよく置くことは難しいケースもあります。
大事なのは事前の「生活想像」による「家での過ごし方とその時間」を考えた選定です。
家の中での過ごし方やその時間量を考え、テーブルを大きくするか、ソファを大きくするか、あるいはどちらに予算を割くか優先順位を決めることが大事です。
家具の配置やインテリアの決定は何かひとつ基準になるものがあることでその他の決定もスムーズになっていくことがよくあります。
バランスの良い家具の配置には家具と家具の間の適切な余白は欠かせません。
テーブルを大きめにする、もしくはソファを大きめにする、というサイズの決定とそれに伴うレイアウトが決まれば、他の家具の配置やサイズ決定もスムーズになります。
ソファで過ごす時間が長いならソファを優先に
例えばあなたがソファでテレビや読書、あるいは寝転がって長時間過ごす時間が長い、もしくはそうなるようにしていきたいのであれば、ソファはできる限り大きなものとし、予算も無理のない範囲で潤沢に投入しましょう。
高額品であれば満足いくものになるわけではありませんが、自身が求める機能やデザイン、素材も納得いくものが選びやすくはなります。
そこから残った空間がダイニングスペースであり、ダイニングセットの置き場所です。
場合によってはあまり大きなものが置けないかもしれませんが、ソファで長時間過ごすのであれば、食事をする「だけ」の場所と割り切って、バランスの良いレイアウトと見合った予算を投入します。
極論ですが、あまり長く居ない場所よりも長く居続ける場所の快適性を求めるわけです。
これで理想のリビングライフに近づきます。
ダイニングで長く過ごすなら椅子選びも重要
一方で「家族皆で広々としたスペースで食事をしたい」「食前食後もゆったりテーブルを囲みながら過ごしたい」ということならダイニングセットを優先させると良いでしょう。
近年は在宅勤務の場であったり、お子様の勉強の場であったり、あるいは来客に対応する場ともなるダイニングスペースは「大きめのテーブルを置きたい」と考え、そのように家具選びを行う人も多くいます。
想定人数が余裕を持って使用することのできるサイズのダイニングテーブルを選び、そのレイアウトを決定することでソファのサイズも決定していくはずであり、場合によってはソファが不要ということがあるかもしれません。
そのうえでテーブルの形状とサイズがある程度決定したら、次はダイニングチェアを選んでいきます。
テーブルはその大きさから空間の顔となるものであり、多くの場合、椅子1脚よりも高額なので予算もそこに割り振っていきたいところですが、座り心地の良い椅子はその場の快適さをもたらします。
座り心地の良い椅子があることでダイニングテーブルを囲む時間も増え、そのテーブル自体のコストパフォーマンスも上がると考えれば椅子から決定していくのも論理的に思えるはずです。
その際、デザインの選定はバラバラでも良く、個々に異なる座り心地の感じ方や滞留時間の長さなどで決定することが真の居心地の良さに繋がると考えておくと良いでしょう。
インテリアプランニングの重要性
こうした優先順位の決定やサイズの決定、それに伴う予算の割り振りには「インテリアプランニング」は欠かせません。
いわば事前のシミュレーションですが、家具が空間に対して大き過ぎたり小さすぎたりしないように、そして空間と整合性のあるものになるようにしていく大事な作業です。
「家具に合わせて暮らす」ということにならないように、確認をしながら選定を進めていきます。
私ども家具蔵でも、経験豊富なスタッフが的確なインテリアプランニングを行います。
インテリアプランニングにはセオリーこそあれルールはなく、その人それぞれに適した回答があります。
快適な暮らしのかたちは人それぞれ、インテリアプランニングも無限です。
時間をかけ、しっかりと要望や事情をヒアリングしながら提案しますのでお気軽にお声がけください。
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