リビングの収納性向上はソファの背面を有効に使う!
2023.6.5
目次
リビングには収納家具が必要だが…
リビングは滞留時間が長いスペースであり、その時間を快適にするために大小さまざまな家具やエレメントを配置します。
一頃に比べるとテレビを見なくなったと言われて久しいですが、インターネットでの配信動画などもテレビで手軽に見ることのできる時代であり、リビングライフにテレビは欠かせません。
壁掛けでなくテレビボードにテレビを設置するならある程度のスペースは必要です。
テレビを視聴する際にはやはり寛いで見たいものです。
となると、ソファは欠かせません。
こちらも想定の着座人数やデザイン・スタイルによって多様な選択が可能ですが、総じて一定のスペースを擁します。
そして、住まいの空間を快適に保つには適切な収納も欠かせません。
滞留時間が長いことはそこでさまざまな行動をすることと同義であり、そこではそれに応じた道具や用具が必要となることからそれを仕舞っておく場所が必要です。
また、書籍や雑誌の類が手元にあった方が良いという人も多いでしょうし、お気に入りのものやコレクションを飾るスペースを確保したい人もいます。
腰高の収納家具を「リビングボード」と称するくらいですから、リビングには収納家具は必須ともいえるのです。
しかし、ここで問題が生じるとすれば「テレビボードもソファも置くと収納家具を置く場所がない」という点かもしれません。
壁面やテレビボードの収納活用でも足りない場合は…
必要な大きさのテレビボードやソファを配したうえで、適切なリビングボードを適切な位置に置くことができれば問題はありません。
仮にそれが叶わない場合、壁面を使用するという手段もあります。
ただしそれは壁面収納の取り付けになんらかの制限が無い場合です。
戸建ての場合はともかく、マンションなどの集合住宅や賃貸の場合は壁面収納の類を設置できないケースもあります。
往々にしてあるのがテレビボードを集中収納として使用するケースです。
テレビボード本体の収納性を高め、そこにリビング(及びダイニング)で使用するものを一括して収納する手法は割とポピュラーです。
テレビボードの台部左右にタワー型の収納を配す、その上部も使い片仮名の「ロ」の字型にする(あるいはコの字型にする)、テレビボード自体に高さを出し収納力を高める…。
様々な方法が考えられます。
しかし、それでも収納が足りないとなった時に活用できる場所は「ソファの背面」です。
ソファのレイアウト次第でソファ後方に収納スペースは作れる
ここでソファのレイアウトを考えてみます。
多くの場合、ソファはテレビに正対した状態で配置されるか、あるいはテレビから見て垂直の状態でレイアウトされることがほとんどです。
空間、つまり部屋の形状や間取りにも影響されますし、テレビが見やすいかどうかという点も考慮しなければいけません。
仮に縦長のリビングダイニングで図1のようにテーブルとテレビボードの間にソファが配置される場合、ソファ後方にはある程度のスペースが生まれます。
図1
あるいは図2のような配置でもソファ後方にはスペースが生まれることになります。
図2
図2では壁や窓に寄せても良いですが、テレビには適切な視聴距離というものがあり、それを考慮するとあまり離れすぎていても良くないのです。
もしくはエアコンからの送風を直撃しない・窓からの出入りを妨げないためというケースもありえます。
いずれにしてもこのようなレイアウトではソファ後方にスペースが生まれ、そこを収納スペースとすることで収納不足問題が解決するかもしれないのです。
ソファ背面に収納を置く際のポイントは
この場合、ソファ背面を収納スペースに使用するということはソファ背面に寄せて置くかたちで収納家具を配することになります。
できればソファの横幅と同程度、少なくとも大きくないもの且つ、高さもソファの総高、つまり背もたれ部を超えないものとすることがベストです。
特に高さはソファよりもある程度低くしておく方が収納側から見て見栄えがします。
逆に高いとソファ側から見た時に少々野暮ったく感じるはずです。
また、図1のようなレイアウトの場合、テレビの視聴を妨げる可能性もあるため、ソファより高いものは避けましょう。
ソファの背もたれと同程度(か少し低いもの)とすることで、ソファで寛ぎながら後方にリモコンやモバイル、書籍などを手軽に置くこともできます。
奥行については収納対象次第ですが、あまり奥行きがありすぎてもスペースを占めすぎることになり、存在感も出すぎてしまうので300mm~400mm程度とします。
収納家具は扉・引き出し・棚で構成され、棚だけのシンプルなものもあれば、引出しがたくさんあるもの、扉だけのもの、そのいずれかに組み合わせなど仕様は多々あります。
利用目的次第ですが、書籍や家族の外出時のカバン、よく使う小物などが考えられますので「棚のみ」か、そこに引出しを数個といったようなごくシンプルなものが良いでしょう。
棚のみの仕様でも市販のカゴなどを上手く利用して細かいものを仕分けることは可能です。
オーダー家具でソファ背面の収納家具を手に入れる
そして、ここが一番の難関かもしれません。
果たして自宅のソファのサイズに丁度合う収納家具などあるのだろうか?という点です。
いわゆる量販家具などではなかなか難しいこともあるでしょう。
その場合は「オーダー家具」の出番です。
私ども家具蔵でも、熟練の職人が一から自由設計で収納家具を受注製作しています。
ミリ単位でのサイズオーダーも、引出し・扉・棚の組み合わせも自由自在です。
4種類の樹種を選択できるので、空間全体のコーディネート性を考えた世界で一台のオーダー収納が出来上がります。
ソファの背面を有効に使用するレイアウトとそれを可能にするオーダー収納。
お気軽にお問い合わせください。
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