テーブル選びは「今」と「将来」を考えて選ぶ
2023.6.17
ダイニングテーブルを選ぶ際には、現在のニーズだけでなく将来のニーズも考慮することが重要です。
現在の部屋の広さや使う人数に合わせることは最優先ですが、今後の住まいや暮らし方、家族構成の変化なども考慮に入れておくことでコストパフォーマンスにも優れたテーブル選びとなります。
テーブルと他の家具が異なる点
テーブルと他の家具と異なる部分があるとすれば、「より長寿命」という点でしょう。
つまり「長く使うことができる」ということであり、その理由は「動かす」ことが他の家具に比べて極めて少ない家具ということです。
椅子のように出し引きを行い、別の場所に移動させることはあまりありません。
収納家具の引き出しや扉のように一部を稼働させることも(エクステンションテーブルなどは別として)少ないので、いわゆる「故障」が起きる要因があまり無いのです。
長く使えるからこそ、「今」だけではなく「将来」見据えながら選ばなければならない家具であるといえるでしょう。
木製のものを選ぶなら無垢材がお勧め
テーブルは故障しづらく長く使用できる家具ですが、素材とつくりに由来する耐久性には差があります。
テーブルには様々な素材のものが存在し、なかでも木製のものは定番的で選択肢も豊富です。
同じ木製でも「無垢材」と「木質系の加工材料」の2種類があり、耐久性のうえでは無垢材を選ぶ方がお勧めです。
無垢材とはつまるところ、「木そのまま、木そのもの」です。
一方で「木質系の加工材料」は合板(ベニヤ=木材から薄く剥かれた単板のこと)を何枚か積層して接着したもののことであり、その表面に化粧シートや、突板を圧着し加工した工業製品が「木質系加工材のテーブル」です。
無垢材はその厚みに由来する頑強性には定評があり、傷なども味わいになる、あるいは削り直して修復することが可能です。
無着色仕上げのものならその色味の変化も長く使用していくうちの味わいであり、長く使用してこそ価値が増すものともいえます。
一方で木質系の加工材料を使用している家具はコストパフォーマンスや量産性にこそ優れていますが、強度の上では無垢材に軍配が上がり、キズなどの傷み・貼り付けた部分の捲れなどの修復は難しいものです。
家具を買い替えるという行為は意外とありそうでないもの。
買い替え前提でないならば、長く使用する耐久性に勝る無垢材テーブルが将来を考えたうえでは有益なのです。
将来的なコストパフォーマンスも高くなります。
デザインとサイズこそ「今」だけでなく「将来」も見越して
ダイニングテーブルは空間の雰囲気づくりに大きく影響を与えます。
それゆえに「今暮らしている」空間に合うデザインとサイズを選ぶことは当然とも言えます。
しかし、「今」の状況や好みだけで選んでしまうと「将来」の自身の状況にそぐわない、あるいは好みではないということもありえます。
まず、デザインは長く使用する想定ならなるべくシンプルで普遍的なデザインを選ぶことをお勧めします。
時代やトレンドに左右されず、空間のテイストが多少変わっても影響されないようなものだと将来的にも飽きが来ずに使用できます。
サイズについては「今暮らしている空間」「今の状況」に適しているものを選ぶことがデザインよりも重要になります。
その空間に対して大きすぎても周囲の回遊性を損ない、圧迫感を生み出します。
小さすぎても全体のバランスを損なうことになるので、空間に対して丁度良いサイズ感をしっかり検討する必要があります。
また、使用想定人数についてもサイズいかんで変わってくるので、その点を考えることも大事です。
ここでもやはり「将来」がキーワードとなります。
将来的に引っ越しなどで部屋の広さが変わる可能性がある場合はその変化を考慮に入れることも重要です。
今は2人暮らしでもいずれ家族が増えるかもしれません。
あるいはお子様が大きくなった時のことまで考慮するといいでしょう。
あるいはごく近い将来で大勢を集めた会食を行うこともあるでしょう。
その時に「買い替え」も一つの選択肢ですが、「将来」を見越して少し大きめのテーブルを用意しておく(もちろん今の空間も考慮して最大限大きなもの)ことで様々なメリットも生まれるはずです。
機能性と拡張性
将来の住まいがどうなるか、家族の人数も想像できない、という場合には「エクステンションテーブル」を検討することもひとつです。
「エクステンションテーブル」、つまり「伸長式テーブル」は必要に応じて大きさを変化させられるテーブルですが、「今」は小さいサイズで使用して、「将来」的に人数や部屋の広さの変化に対応できるものでもあります。
選択肢は決して多くはないですが、無垢材の強度があれば、多くのアクションにも耐えることが可能であり、将来的なものもふまえて使用することができます。
拡張性という意味では脚を取り外しでき、他のもの、例えば長い脚を短い脚に換えることでダイニングテーブルをリビングテーブルとして使用できるようになります。
そのような体制を敷いているメーカーのものを購入することで長期にわたる使用も可能になり、また、無垢材のものであればサイズリメイクも可能です。
私ども家具蔵では無着色仕上げの無垢材テーブルを様々なデザインでご案内しています。
受注生産ですのでサイズも自由にカスタマイズすることが可能です。
経験豊富なスタッフがお客様一人一人の「今」と「将来」を見据えながら最適な御提案を行います。
テーブルは空間における中心的な存在となる家具です。
「今」と「将来」を想像しながら選んでいきましょう。
家具蔵の無垢材テーブルを使用している事例のご紹介はこちらから
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