ラウンドテーブルは使いにくい?そのメリットと検討の際のポイントとは
2023.8.7
目次
ラウンドテーブルはテーブルの形状としては今までも定番的・伝統的なものであり、一定の支持がありましたが、ここ最近、特に多くの層からの支持が増しています。
「おしゃれ」「空間が柔らかくなる」といった印象から「次テーブルを買い替えるならラウンドテーブル」、あるいは「いつかラウンドテーブルを使ってみたい」と考えている人も多いのではないでしょうか。
一方で「ラウンドテーブルは使いにくいのでは?」「今まで四角いテーブルしか使ってこなかったので不安がある」
という意見も耳にします。
そのような人でもこれを読めば安心して検討ができるはずです。
ラウンドテーブルは「コミュニケーションが取りやすい」
まずはラウンドテーブルを導入するうえで得ることのできるメリットからお話していきましょう。
配置するだけで空間の印象を大きく変えることができるのも大きなメリットですが、何よりもラウンドテーブルは高いコミュニケーション性を持つテーブルです。
ラウンドテーブルは着座する人全員の視線が中央に集まります。
そのことで一緒に座っている人とも視線を交わしやすく、特段意識しなくても相手の表情を確認することができるので、
良いコミュ二ケーションに繋がりやすいのです。
また、基本的に隣同士に着座する人は「斜め45度」の角度になることで、対面で着座するような過度な圧迫感や、隣に同じ向きに並ぶ際に生じうる「近く感じる」距離感にも悩まされずに済みます。
事実、カウンセリングの分野でもこの「斜め45度」の角度は快適に話をしやすい体勢として、広く活用されています。
食事や作業の際に隣に座る人へ何か手助けをするような行動がしやすいのも特筆すべき点です。
ラウンドテーブルは小さいお子さんがいても安心
ラウンドテーブルは言うまでもなく「円形」なので、角がありません。
そのことが視覚的な安心感を生むことがラウンドテーブルの人気の要素の一つでもあります。
また、角が無いことは長方形や正方形で角が「有る」テーブルよりも安心して使用することができます。
小さなお子さんの頭や目と同じくらいにある天板側面の角にぶつかってケガをするような確率は大きく減少します。
コーナー部にクッションを付ける必要もないので、テーブルのデザイン性を損なうこともありません。
ラウンドテーブルの「広さ」は要注意
ラウンドテーブルの導入に不安を覚える理由の一つが、その四角形テーブルとの形状の違いによる使い勝手の相違です。
覚えておきたいのは、直径100cmのラウンドテーブルと一辺100cm=100×100サイズのテーブルでは、使用するスペースは同じですが、テーブルとして作業面になる広さはラウンドテーブルの方が狭くなる点です。
同じ大きさであってもテーブルとして使用できる広さが異なる点があることは覚えておくべきポイントです。
ラウンドテーブルの導入には十分なスペース確保を
そのうえで空間に対する占有スペースも忘れてはいけないポイントになります。
これはダイニングテーブルであれば、形状を問わずに付いて回るものですが、長方形のテーブルを採用するのとは確実に異なるものであり、注意が必要です。
ラウンドテーブルは小ぶりなものであれば空間内の占有スペースをあまり圧迫しないとも思いがちですが、実際は長方形のものを導入するよりも広いスペースを必要とする可能性があります。
その理由は椅子の「引きしろ」にあります。
椅子を4脚配置するとして、それぞれの椅子からの着脱の際には後方椅子を引くスペースの確保は必須です。
人が椅子に座っているときの最低限必要なスペースは約40cm~50cmです。
着座している人の後方の通過が想定されるなら、それにプラス60cmほど確保しなければなりません。
そうなると、椅子の後方にはそれぞれ約90cm~100cmのスペースがテーブル周辺には必要になります。
直径がどの程度のものを置くかでも多少の違いはあり、椅子は4脚ではなく2脚ないし3脚の配置となるのであればその点はまた変わってきますが、ラウンドテーブルは意外と広いスペースを必要とする場合があることを覚えておきましょう。
何人で使用するかもサイズ決定の重要な要素
テーブルのサイズの決定は空間とのバランスもさることながら、基本はやはり「何人で使用するか」にあります。
使用(想定)人数に合わせた大きさを選びましょう。
その際にはどの程度の大きさのものを選ぶと良いのかの目安を把握しておくと便利です。
まず1人~2人で使用することが主な場合は直径で70cm~80cm程度のものでも十分です。
少し余裕を持たせるなら直径90cmはあっても良いでしょう。
また、3人なら100cm~110cm、4人なら直径120cmほどが目安となります。
サイズが小さくても4人程度で使用できるラウンドテーブルですが、やはりあまり小さいと互いの距離感が近くなりすぎ、食事なども自身のスペースが確保しづらく窮屈に感じてしまいます。
全体のスペースとの兼ね合い(他の家具との距離感なども含め)も考えながら、できるだけ大きなサイズを選ぶことが心身ともにゆとりに繋がります。
ラウンドテーブルは他にも「脚をどのような形状にするか」なども失敗しない導入に欠かせない要素です。
一本脚は椅子の設置の自由度や掃除の快適性にメリットがありますが安定性に欠け、中央に脚を配置するならある程度のボリュームがあるものを選びたいところです。
4本脚はスタンダードで安定感も高く、掃除もしやすいのですが椅子の配置の自由度がやや劣ります。
私ども家具蔵の無垢材でオーダー製作するラウンドテーブルは細かなサイズ設定や脚の選択も自由に決定でき、様々な事例を知る豊富な知識を持ったスタッフが間違いの無いテーブル選びをサポートします。
見た目にも優しいうえ、心も穏やかにしてくれるラウンドテーブル。
サイズや配置など、お困りのことがございましたらいつでもご相談ください。
家具蔵の無垢材ラウンドテーブルのある暮らしの事例はこちらから
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