ソファを選ぶ際に知っておくべきこととは?
2023.8.15
目次
ソファを選ぶ前に確認しておくこととは
新しいソファを購入する。
選ぶ基準は様々です。
サイズは言うまでもありません。
空間に対して大きすぎては周囲の回遊が困難になり、そもそも置くことができないかもしれません。
小さすぎるのも問題です。
そしてやはり座り心地の良さは欠かせません。
また、目的の場所に置くことができるか、つまり搬入経路の確保も重要な要素です。
サイズや形状と空間の相性はどうか?
ソファの購入を考える際は、ソファのサイズだけを見るのではなく部屋の大きさも把握することを忘れてはいけません。
空間の寸法を測り、壁面をチェックすると、より理想に近いソファを選ぶことができます。
床の寸法だけを考えがちですが、壁面にも注目しましょう。
壁面にはコンセントプレートがあって配線したり、カーテンを開けた時に束ねておくのに必要な余白があるなど、うっかり見落としがちですが快適な暮らしには大事なポイントになってきます。
また、テレビボードやリビングテーブルなど、周囲の家具のサイズも測っておくことをおすすめします。
大まかでも良いので、周囲の家具からソファを置く予定の位置までの距離も一緒に測っておくと、最大でどのくらいの大きさのソファが置けるのか、見当がつきやすくなります。
どのような形状を選ぶかも大事です。
ストレート、L型、カウチなどのデザインからアーム付きかアームレスか、あるいは背面は高いか低いかなどは見栄えとともにどのように過ごすことができるかにも大きく関わってくるポイントなので販売店のプロの意見なども交え、じっくり検討しましょう。
スプリング材はどのようなものがあるか
ソファの座り心地は座面に使われるクッション材や内部構造によって大きく異なります。
自分に合ったものを選ぶにはやはり購入前に事前にチェックしておくことが大切です。
特にソファ購入前にチェックしておくべき項目は内部のスプリング材とクッションです。
スプリング材に使われている素材は主に3種類あり、「ポケットコイル(コイルスプリング、コルセットスプリング)」は弾力性があるらせん状のバネをフレームの上に並べて、それぞれを連結させています。
「面」でしっかりと身体を受け止めてくれるので、座ったときの底付き感がありません。
またコイルが鉄線で連結されており、コイルへの負担が一点に集中することなく、どこに座っても同じ座り心地になります。
「Sバネ」はS字型のバネをフレームに対して横に連結するタイプで、一般の多くのソファに使用されているものです。
横に連結するタイプのバネであることから、座り心地自体は座面中央に比べると端の方が少し固めの座り心地となります。
素材の特性上厚みが少ないため、座面を薄くすることができるうえに軽量化しやすい構造なので、デザインが豊富であることも特徴です。
「ウェービングテープ」は私ども家具蔵の無垢材ソファでも使用されているものです。
ウェービングテープはゴムと繊維を織り込んだ伸縮性の高い、帯状のテープのような素材です。
そのテープを交互に張り巡らせることでテープ自体がスプリングの役割を果します。
ポケットコイルやSバネのように金属を使っていないため、金属の軋み音がしないことや軽くかさばらないことが利点です。
テープなので非常に薄く、ソファ本体の軽量化にもつながります。
クッション材はウレタンと羽毛、そしてそれにも種類が
クッション材もソファの座り心地に大きく影響するため、ソファを選ぶうえでは非常に重要な部分となります。
クッションの内材は大きく分けて「ウレタン」と「羽毛」の2種類に分けられます。
ウレタンとは、ポリウレタンという合成樹脂の略称であり、ソファに使われるのは発泡剤を混ぜて大きくしたスポンジのようなものです。
ウレタン自体も「チップウレタン」と「モールドウレタン」の違いがあり、また、それを何層にして製造するかで座面の堅さや劣化の進度を左右します。
羽毛のみでクッション内部を構成するソファは無いに等しいですが、体が包みこまれるような座り心地が特徴です。
湿気の発散性にも優れており蒸れにくく、座ったあとの弾性回復率が高いことで長期の使用でも長持ちします。
クッション材に使用されている羽毛にも色々な種類があります。
ダウンは水鳥の胸元に生えている軸のない羽毛のことで、たんぽぽの綿毛のような形と感触をしています。
採れる量が少ないことからとても貴重な素材とされています。
羽根に軸がないので羽毛の中でも特にふんわりとした座り心地を楽しむことが可能です。
スモールフェザーもダウンと同じく水鳥から取れる羽毛であり、こちらは羽根に軸があることから弾力性に富んでいるという特徴と柔らかく空気を含むと膨らむ性質を持っています。
細菌は形が崩れにくく弾力性があるフォスフレイクスという人工羽毛も出てきており、ノンアレルギーであるという点から注目を集めています。
搬入経路はプロの手も借りて慎重に確認する
部屋に配置した際のイメージも固まり、座り心地も文句のないソファ。
いざ搬入となった時に「エレベーターに入らない、階段を通過できない」ということがないようにソファを購入する際は必ず搬入ルートの確認をしましょう。
ソファ販売店ではソファを配置する場所の図面から専門スタッフが搬入可能かどうかの検証サービスを行っていることが多く、下見サービスなどを無料で行っていることもあります。
自分の測定だけでは不安な場合は(あるいは問題ないと思っていても)このようなサービスを利用することをお勧めします。
ソファを検討する際はこれら事前知識を持っておけば比較材料にもなり、予算についても目安をつけやすくなります。
購入する際は必ず座ってみて座り心地を試してみることをおすすめします。
座り心地の好みは人それぞれなので、見て触れて自分に合うソファを見つけてみてください。
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