KAGURA OFFICIAL BLOG

バイオフィリックデザインと無垢材家具の良い関係とは?

2023.8.23

 

 

「バイオフィリア」を活かした空間作り


 

皆さんは「バイオフィリックデザイン」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

元々は1984年にアメリカの生物学者が「バイオフィリア」というキーワードを提唱したことに端を発します。

このバイオフィリアは「人間には自然と繋がりたいという本能的欲求がある」という概念のことを指すものです。

生命や生き物、自然を意味する「バイオ」と、嗜好や趣味を意味する「フィリア」を組み合わせて作られた言葉です。

このバイオフィリアを活かした空間作りが今、高く注目されています。

 

オフィス空間に緑を多く取り入れる環境をつくるメリット


 

 

例えば人はビルが立ち並ぶ人工的な環境よりも、緑に囲まれた自然環境の方を好むことが様々な研究からも明らかになっています。

森の中で爽やかな空気に触れ、鼻腔をくすぐる香り成分であるフィトンチッドに癒されることもあるでしょう。

現代社会では都市部、そしてオフィス環境においてはビルや人工物に囲まれた空間で長い時間を過ごすことは当たり前となっています。

海外では以前から、このバイオフィリアの思想を活かしたオフィス空間、つまり仕事の現場に緑を多く取り入れる環境が存在していました。

昨今では日本の企業でも、この「バイオフィリックデザイン」を取り入れたオフィス空間が増えてきています。

この一番のメリットはストレスの軽減と効率の向上にあります。

自然と接する機会が無い、あるいは極端に少ない場所で仕事をする場合に比べて、自然と接する機会が多い環境で働く人は、幸福度が15%、生産性は6%、創造性も15%向上するという検証結果があります。

自然との共生で得ることのできる効果の研究はさらに進んでいます。

例えば視野の中に入る植物の割合を示す「緑視率」を基準とする動きはこの研究の賜物です。

視野上の空間内に緑が占める割合が10~15%ほど確保できれば集中力を高められると言われています。

緑色は元々目に優しい色と言われますが、これは緑色に見える波長が可視光線の中でも丁度真中央付近に位置し、他の色に比べて色の認識において目に負担を掛けずに知覚することができるためです。

そこでオフィス内においても観葉植物の配置の奨励やリフォームを行い壁面緑化とするなど、緑を視認しやすい環境を整えることが、精神面にも影響を与えビジネスの結果向上に繋がるとして、大きな注目が集まっているのです。

 

住まいにバイオフィリックデザインを取り入れるには


 

 

私たちの日常生活においても、この「バイオフィリックデザイン」を取り入れることは居心地の良さに直結します。

そして、それはさほど難しいことではないようです。

「健康的な世界の構築」に取り組むある企業は「ライブで自然の体験をするに越したことは無いが、疑似的な自然体験も決して悪くはない」という結論を出しています。

住空間で自然素材を使用する手段でポピュラーなのは内装材や家具にそれを用いることです。

例えば無垢材を使用したフローリングや家具などはいわゆる「疑似自然」を体感するうえで非常に有効な手法であるとしています。

無垢材が持つ調質効果や音響効果、手触りや光の反射などは私たち人間の身体や暮らしに確実に良い影響を与えてくれます。

無垢材は鉄の330倍、コンクリートの10倍と言われる高い断熱・保湿効果を持つことでも知られています。

無垢材、つまり木の構造は小さな細胞の集合体で構成されており、それらの空洞内に熱の伝導を妨げる空気が沢山含まれているためです。

木は必要以上に熱を奪わないので、手で触れた時の心地よさに繋がり、それはメンタルヘルスの向上に寄与します。

無垢材が見せる木目の表情も、「1/fゆらぎ」と呼ばれる人の目にも心地よい刺激を与えてくれます。

これはリラックス効果やヒーリング効果を持つもので、快適な時間を過ごすのに有効です。

さらに木材の表面は微細な凹凸になっています.

この凹凸は日光や照明などの光を適度に分散させてくれる効果を持っています。

この光の反射率を50~60%に抑えてくれる効果はいわゆる「目に優しい」ということに繋がります。

 

観葉植物で気軽にバイオフィリックデザインを演出する


 

 

内装材や家具を無垢材でつくられたもので揃え(あるいは一部に取り入れ)、それにより室内で疑似自然体験を行うということはこのように学術的にも証明されたメリットを持っています。

普段の暮らしで必ずその天板面を目にするダイニングテーブルなどは取り入れやすいもののひとつです。

あるいはもっと気軽に「バイオフィリックデザイン」の考えを日常に取り入れるなら、観賞植物を効果的に使用する方法があります。

観葉植物を室内の数か所に配置することで、常に視線の中に緑を感じることが出来ます。

ある程度高さのある観葉植物だけではなく、視線の先に感じられる窓台やキッチンカウンターの上なども置き場所として有効です。

また最近では天井から吊り下げるハンギングタイプも人気があります。

最近では自宅で仕事をするケースも増え、より快適に、そして集中力や能率性の向上を果たすことのできる環境が求められています。

自宅での作業をより良いものにしたいということなら、インテリア性の向上も兼ねて取り入れたいところです。

 

 

私たちの暮らしにも「バイオフィリックデザイン」を取り入れる事は難しいことではありません。

無垢材を使用した家具や、ポイントを押さえた観葉植物などのインテリアグリーンの配置で簡単に居心地の良い室内空間を作ることが出来ます。

家具蔵では長く愛着を持って使うことのできる家具選びだけではなく、室内全体・住まい全体のインテリア作りについて全般的なご相談もお受けしております。

お気軽に最寄りの店舗スタッフにお声がけ下さい。

 

トータルインテリアコーディネート無料相談会(3D PLAN)のご案内はこちらから

 

 

 

 

 

 

 

 


最近の投稿

カテゴリー

月別アーカイブ

  • [—]2024 (167)
  • [+]2023 (366)
  • [+]2022 (364)
  • [+]2021 (365)
  • [+]2020 (368)
  • [+]2019 (366)
  • [+]2018 (85)
  • [+]2017 (65)
  • [+]2016 (69)
  • [+]2015 (44)
  • [+]2014 (32)
  • [+]2013 (62)
  • [+]2012 (130)
copyright AIDA Co,.Ltd. All Rights Reserved.