国内生産の家具を選ぶことは「安心感」につながる
2023.8.27
日本は家具生産でも高い評価がある
どのようなものにもいわゆる「製造国表示」というものは存在し、それを見ると何がどこで生産されたかがわかります。
アジアや中米が世界的な「工場」であることは周知ですが、どの分野でも世界にはあらゆる場所に製造の現場があり、
様々なものがその規模の大小こそあれ、作られ、世に出ていきます。
それは家具においても同様です。
世界中の国や地域で家具は作られており、それは日本も同様です。
日本は世界的にモノ作りの分野において非常に高い評価があり、実際に高いクオリティを誇るものが多々あります。
家具づくりにおいても、北欧をはじめとした世界各国で培った高い技術やデザインに劣らないものが日々生まれる環境があります。
国内生産の家具には「安心感」がある
このグローバル社会の中で、世界中のものがともすればワンクリックで手に入る時代、日本に住んでいると日本で作られたものしか手に入らないということはありません。
海外で作られたもの、海外のブランドのものを使うことは難しくはなく、それ自体は全くの自由です。
それでも私たち日本人が使う家具は国内生産のものがベストである、というにはいくつかの理由があります。
国内生産の家具を使うことで得ることのできるものがあるのです。
そこには「安心感」といったキーワードが浮かび上がってきます。
購入や使用に不安が無いという安心感
「日本製のものは良い」
これは長い間、世界中で言われていることです。
有名な映画でも「やっぱりメイドインジャパンは最高だね」というセリフがあるように、多くの分野でその評価は非常に高いものとなっています。
その理由の一つに「信頼性」が挙げられます。
ここでいう信頼性とは「壊れにくい・耐久性が高い」「不良品や規格違いが少ない」という部分が大きいのですが、総じて日本製のものはその点がしっかりしているものが多いのは事実です。
それは自動車や家電を見ても明白と言えます。
これは家具においても同様です。
特に受注製作を行うような職人家具であるほど、その傾向は強くなります。
古くから日本人は繊細で丁寧なものづくりを得意とする民族です。
そのうえで「木の文化」が根付く日本では、特に建築物や家具といった耐久性が求められるものに関する木工技術については世界でも類をみない技術を誇り、今も受け継がれています。
それは細かな作業・緻密な装飾という点もしかり、「壊れにくいものを作る」「全て同じように作る」という考えが根付いたものが今も変わらず作られているということと同義です。
日本人特有の生真面目さは「不良品や規格違いが少ない」点に活かされています。
品質を一定以上に保ち続けることができる技術とその姿勢は品質管理という面で活きてきます。
作りの良さに加えて、品質を一定以上に保てる高い耐久性も国内生産の家具が信頼される大きな根拠です。
つまり「購入して不安が無い」「使っていて不安が無い」という「安心感」にも繋がっています。
日本の事情に合っている安心感
安心感という意味では「日本の事情に合ったものでつくられている」という点も挙げられるでしょう。
一般的な住まいの広さの基準は国ごとに変わります。
国によって家具のサイズ感も違いますが、住まいの基準が日本よりも大きな国の大きなサイズの輸入家具を導入した場合、想像以上に圧迫感が出てしまい、動線が確保できずに過ごしやすさに影響を及ぼすこともあります。
当然と言えば当然ですが国内生産の家具の大半は、日本の生活スタイルを軸にものづくりが行われます。
つまり極端に大きすぎる、他には座面が高すぎるなど体型による違いの心配も少なくなります。
その点は国内の事情をよく知る国内生産家具ならではの「安心感」につながるといえるでしょう。
その点も「選んで安心」ということに繋がります。
また、それは材料そのものについても同様のことが言えます。
木材を家具にするためには乾燥が必要ですが、ただ単に乾燥させれば良いというものではありません。
例えば、海外で乾燥工程を経た木材で作られた家具は、そのまま日本に持ってくると日本の気候に合わず、いわゆる「暴れ」「狂い」が出る可能性もあります。
本来はその国で使用しても問題が出ないよう、海外の樹種であってもその国で乾燥させることが重要であり、また、海外製品は日本のように有機溶剤やホルムアルデヒドの濃度規制がないところもあるため注意が必要です。
国内生産ならそれらの過程も透明化されていて安心です。
使い手が安心して家具を探すことのできる環境が国内生産の家具には整っているのです。
メンテナンスできる安心感
最後にメンテナンスできる、という安心感。
こだわりぬいて選んだ家具は長く愛用したいものですが、どのような家具でも長年の使用により傷みは出てきます。
その際にメンテナンスができるかどうか、あるいはその過程が煩雑ではないかは非常に重要です。
輸入家具の場合、高額な往復の輸送費や長い期間を要すること、代理店が変わっていたり無くなっていたりするとメーカーとの交渉自体が困難になることもあります
対して、国内生産の家具であればメンテナンスの拠点も国内にあるため、修理期間も短く費用も割安です。
直接相談することができるのは、何かあった際に迅速に対応してもらえるといった「安心感」につながります。
先人から代々継承されてきた伝統工芸や木造建築における職人の技術により、今や国内生産の家具は国内だけにとどまらず世界的にも高い評価を得ています。
毎日の暮らしに使われる家具が、使いやすく便利で、耐久性も高く、メンテナンス性も良ければ豊かな暮らしへの第一歩かとなります。
私ども家具蔵でも熟練の職人が国内にて、ひとつひとつを手づくりで丁寧につくり上げています。
店舗のお近くにお立ち寄りの際には国内生産の家具の良さを体感してみて下さい。
きっとその良さを分かっていただけるはずです。
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