子供用のダイニングチェアはどう選ぶ?いつ選ぶ?
2023.10.18
目次
小さいお子様がいる家庭のダイニングセット選びで起きること
あなたが小さな、例えばいわゆる未就学児や小学校低学年のお子さんがいる家庭を持っているとします。
念願のマイホームの購入に伴う諸々の家具の新規購入、あるいは家族が増えたことによって今までのテーブルが手狭になってきたことからのダイニングセットの買い替えなど、小さなお子様がいる身でダイニングテーブルとダイニングチェアを新たに揃える機会というのは往々にしてあり得ることです。
ダイニングテーブルは家族全員がそこで顔を揃え、食事をとり、今日あったことやこれからのことなどを話す大事な場所。
家族全員分の椅子がそこにあることは当然すぎるくらい当然のことです。
そこで考えるかもしれません。
「うちの子、まだ小さいけど大人と同じ椅子を選ぶものなのか…?」と。
ある程度の年齢まで大人と同じ椅子を使用する必要は無い
この考えが生まれるのは「ダイニングテーブルは椅子が4脚ないし5脚揃ってないといけないのでは」「椅子はすべて揃いのデザインでないといけないのではないか」という意識が根底にあることが一因です。
これは間違ってはいませんが、強くこだわる部分ではないと言っても良いでしょう。
4人掛けのサイズを擁するダイニングテーブルは椅子が4脚あってしかるべきですが、2脚だけでも3脚だけでも必要な数量が揃っていれば十分と言えます。
片側に2脚・片側に1脚というような見た目のバランスを気にするのであれば、テーブル長手(長辺)の両側に1脚ずつ、妻手(短辺)に1脚でテーブルを囲むように配置しても良いのです。
椅子のデザインが全て揃っている、同じであることは全体の統一感をもたらし、それは多くの場合ポジティブな印象があります。
一方、椅子というものはデザインも重要ですが座り心地もそれ以上に重視して選ばれるべきものであり、その「心地よい」という感覚はまさに人それぞれです。
浅く(深く)座る、足を組むことが多いなどのいわゆる「座りグセ」や着座している時間も個々で異なることは、家族であっても全員が同じ椅子を欲することの方がむしろ珍しく、椅子に求めるものの違いがあれば家族全員が異なる形状の椅子を選択しても不思議はありません。
(そこで違和感の無いレイアウトとするために素材・色を揃える、あるいは高さを揃えるなどのテクニックを要する場合もあります)
つまり、ある程度の年齢になるまでお子様が大人と同じ椅子を無理して使用する必要は決してありません。
お子様用のチェアの選び方のポイント
お子様用、特に乳児・幼児用のチェアは様々なメーカーから多くの種類が出ています。
特に成長に合わせて座面の高さが変更でき、乳幼児用に各種アタッチメントが付いているものなどは長い期間使用できるのでコストパフォーマンスに優れていると言えます。
このようなものは後々、大人用のダイニングチェアに切り替えた際に勉強部屋のデスク用に流用することなども可能です。
こだわるのであれば、そこで現在使用している、あるいはこれから揃えるダイニングテーブルと色合いや素材を揃えると見栄えがします。
期間が限定されているから、と割り切るのであればネットオークションやリサイクルショップなどを利用するのも良い選択になります。
ブランドやつくりがしっかりしているものが割安で手に入る可能性も高く、チェックしてみるのも良いでしょう。
ダイニングチェアを切り替えるタイミングと「自分で選ばせる理由」とは?
視力の保全・正しい姿勢の確保・食事のしやすさや疲れにくさの観点から言えば、大人と同じデザインや大きさのダイニングチェアはそれが身体に合う体格になってから使用する方が理にかなっています。
それではそのタイミングはいつごろか。
それはお子様がある程度の年齢や体格に達してからで問題ないでしょう。
その基準で言えば身長がある程度伸び切った時と言って良いはずです。
男の子か女の子かでも変わりますし、個々の事情でも変わってくるはずです。
そのうえで「自分の椅子は自分で選ばせてあげる」ことをお勧めします。
ある程度成長し、自分で判断することやできることも増えてきたのちに、自分の好きなものを選ばせてあげることは「この椅子は自分が選んだ」という特別な思い入れに繋がるはずです。
私ども家具蔵では小さなお子様専用のダイニングチェアというものはラインナップにご用意がありません。
私どもは「100年生きた木を100年使用していただく」ことをモットーとした家具製作を行っており、釘やビスを使用しない木組みの製法で作られた無垢材チェアは丈夫でメンテナンス性も抜群です。
例えばお子様が大人になってからも使用できるようなものであり、また、そうなることが理想です。
仮に私どもがお子様専用のダイニングチェアを作ったとして、そのクオリティは大人用のそれと同じものとする責任がありますが、いずれ使わなくなる=処分するのではそれはあまりに勿体ないと考えるためです。
一脚の椅子を愛着を持って長い間大切に使うようにもなってくれるきっかけとなるのが「自身で選んだ」という経緯ではないかと考えます。
また、自分にとって座りやすいチェアがある、お気に入りのものがあるダイニングスペースなら自然とそこに留まる時間も増え、家族でテーブルを囲む時間、つまり対話やコミュニケーションも増えるというものです。
ある程度の年齢になってから自身で椅子を選ばせてあげることは、このように多くの派生する「効果」を生み出します。
椅子選びは非常に重要です
それゆえに、ある程度大きくなってから自分で選ばせてあげる、そのうえでメンテナンスもしやすく、傷みも味になりながら必要があれば修繕も可能であるものを選ぶことが小さいお子様のいる家庭のダイニングチェアの選び方といえます。
小さなお子様がいる人はどうかご参考としてください。
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