長く使用できる無垢材テーブルの選び方とは
2023.10.23
家具選びには、選択肢としてあらゆる要素があります。
デザインや価格、品質、などもありますが「使用する期間」もまた選択肢となります。
一時的に、限定的に使う家具というものもありますが、せっかくなら選んだ家具を長く愛着を持って使い続けられる方が良いのではないでしょうか。
今回は住まいの顔とまで呼ばれることのある、家具の代表格ともいえる存在「ダイニングテーブル」のなかでも「無垢材テーブル」の選び方についてお話していきましょう。
無垢材とは
そもそも、「無垢材」とは、天然の木から取り出した材料を一枚、あるいはひとつの板に加工した自然素材のことです。
無垢材を使って製作された家具は、見た目に美しく、しかも長持ちするというメリットがあります。
無垢材家具は、その耐久性や経年での風合いの変化の美しさをふまえると、一生ものという言葉が相応しく、それはある意味で生涯のパートナーと同じです。
無垢材は「強度が高い」、「木目が美しい」、「経年変化による味わいを楽しむことができる」、「安全性が高い」ことが大きなメリットと特性の1つです。
また、無垢材は素材そのものの質感の魅力はもちろんのこと、健康に対する効果も大きく認められています。
そのことから、エコの観点、あるいは長く良いものを使いたい、という価値観の変化もあり、インテリアの世界では無垢材の家具は年々、その存在感を増しているのです。
無垢材と「木質系加工材」の違い
木のテーブル、すなわち木目のあるテーブルの材料を簡単に分けると、「無垢材、天然木」と 「木質系の加工材料」の2種類があります。
無垢材は乾燥と加工に時間と手間がかかります。
木を知り尽くし、木を扱える熟練の職人でなければ、木の動きを読むことができません。
従って、扱いが非常に難しく、かつ現存する保有数からも極めて希少性の高い材料です。
一方、木質系加工材の代表である合板は、大量生産が可能で扱い易く、同じものを安価に作ることを目的としています。
合板とはベニヤ(木材から薄く剥かれた「単板」のこと)を何枚か積層して接着したもののことです。
その表面に化粧シートや、突板を圧着し加工した工業製品が「木質系の加工材料」です。
では、無垢材テーブルはどのような観点で選ぶと「後悔の無い」ものとなるのでしょうか。
無着色で作られているかどうか
無垢材テーブルの魅力の1つは長い年月をかけてじっくりと成長してきた天然木の年輪や木目の豊かな表情を、そのまま味わうことができることです。
このような魅力を活かすには、まず無着色であることが前提となります。
人が一人一人違うように、天然木も表情や生き様はそれぞれ違います。
木が大きく育つまでの歴史は木目の表情や素材に刻まれます。
長い年月を経て育った木は、年輪や木目が同じものは一つとしてありません。
ですからその表情を活かし、そのままを味わえるように無着色で仕上げるのが良いのです。
無着色の無垢材家具は時間の経過とともに色合いが変化し、深みや味わいを増していきます。
使うほどに愛着を感じることができます。
着色した家具や表面材を芯材に貼りつけた家具は、購入した時が一番良い状態で、それからは着色した部分に傷がつくと芯材が見え、表面材が剥がれてゆくものです。
自宅に届いた後からともに時を重ね、傷も味わいの一つになり世界に1枚だけのテーブルに育つのは無垢材・無着色の大きな魅力です。
また、手に触れた時の質感を高めてくれるのも無着色ならではのメリットです。
家具蔵でも天然木そのものの良さを最大限に活かすため無着色の家具づくり、テーブルづくりをしています。
丈夫で使いやすいかどうか
無垢材テーブルも日常生活で使用し続ける以上、耐久性や機能性が伴わなければなりません。
そこで、丈夫で使いやすいことも、無垢材テーブルを選ぶ際の重要なポイントになります。
まず耐久性を見極めるには、天板の裏や脚の作りをしっかりチェックすることが大切です。
家具蔵のテーブルは以下のような特徴があります。
徹底した乾燥と管理、熟練の職人技による「使いやすさ」を追求した高品質なテーブル天板は、幕板などの補強材を必要としません。
シンプルで使いやすく、無駄のない作りは単に見た目が美しいだけでなく、スペースに無駄のない機能的で快適なデザインが実現できます。
例えば、チェアに座りながら足を組んでも、テーブルの幕板にぶつけたり、反り止めに衣類が引っかかったりするような心配がありません。
さらに、天板の表面と裏面、側面の6面全てを同様の仕上げを行うことで、より耐久性と快適性を高めています。
裏面までも手間を掛けて作り上げることで、さらに耐久性と快適性が高められている証になっているのです。
さらに素材同士をつなぐ、接合部分のチェックも見逃してはいけません。
特に耐久性という視点でテーブルを選ぶのであれば「フィンガージョイント」を採用しているものが理想的です。
この技法では、合わせる板同士を指状に削り出し、それぞれの凹凸を互いに組み合わせて接合を図ります。
こうすることで、単に平面状にカットするのと比べ、接合部分の面積が約2倍になり、これだけで強度もアップします。
フィンガージョイント技法を採用したテーブルであれば、天板の上からの荷重に対して抜群の効果を発揮します。
家具蔵のそれは他と比べてもより深いものであり、そのことは実際の大きさよりも大きなテーブルを製作していることに他なりません。
デザインや脚についてはどうか
無垢材テーブルの使いやすさを追求するのであれば、やはりデザインやサイズは欠かせない部分です。
天板の形状であれば、オーソドックスな長方形でも角が丸くなっていたり八角形になっていたり。
円卓や正方形は勿論のこと、楕円や変形のもの、自然耳を使用したものまでサイズも自由に選べることが理想でしょう。
脚を取り付ける位置や形状にもこだわる必要があります。
シンプルな4本脚であってもその形状で印象は大きく変わります。
また、テーブルもインテリアであるのでデザインされたスタイリッシュな脚を選ぶことができれば更にその選び方の幅は広がります。
その取り付け位置も好みやチェアの数に応じて選ぶことができれば。
さらにその脚を短いものと長いもの、自在に交換出来たら。
それはきっと理想のテーブルにまた近づくことになるのではないでしょうか。
さらには高さも重要なポイント。
チェアの座面高に応じたテーブルの高さは快適な作業や食事に大事な要素です。
これらを打ち合わせしながら理想の高さで作ることができれば、いつでも快適に過ごすことができます。
家具蔵の無垢材テーブルはこれらの要素をすべて兼ね備えたものとして、多くのお客様にご愛用頂いています。
アフターメンテナンスはどうか
最後に、無垢材テーブルの選び方で大切なことは、自社でメンテナンス対応しているかどうか、という点です。
無垢材に限らず、テーブルという家具は日常生活で使用しているうちに、キズや打痕といったものが目につくようになります。
キズや打痕なども家族の思い出としてあえて残すのも一つの考え方です。
ですが、熟練の職人による削り直しや仕上げ直しによって、たちまち新品のように生まれ変わらせることができるとすれば?
それが無垢材テーブルの優れたところでもあり、家具蔵でもそのようなアフターメンテナンスを行っています。
無垢材テーブルは手を掛けてこそ、より長く美しく使用できるもの。
購入した後において、どれだけメンテナンスサービスが充実しているのかチェックすることは、とても重要であると言えます。
無垢材テーブルの選び方、見分け方には「無着色か否か」「丈夫で使いやすいか」「デザインや脚」「アフターメンテナンス」というポイントがあることがわかりました。
テーブルは仮に無垢材のものでなくても、一度購入するとなかなか次回の購入機会も多くはなく、長期にわたって使用することが大前提です。
その長い期間をストレスなく過ごすために。
もっと詳しく話を聞きたい!という方はお気軽に家具蔵各店へお声がけください。
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