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開き・引戸・フラップ、使い勝手の良い収納扉のスタイルは?

2023.10.25

 

 

収納家具というものは大抵がオープン棚や扉・引き出しを組み合わせて作られています。

用途によってそれらの組み合わせの選び方。要不要も異なります。

収納家具を検討する際には見栄えも含め、その「仕様の選び方」が悩みの種になることも少なくありません。

 

扉を含めた仕様の組み合わせが使い勝手を左右する


 

 

空間に対してサイズもばっちり、色合いやデザインも他のインテリアと上手く合っている、そのような収納家具でも

パーツの組み合わせや仕様の選び方を間違えると「ものの出し入れがしにくい!」というような失敗を招くケースもあります。

大事なのは収納家具を置く場所や生活動線に合った最適な仕様の組み合わせがあるものを選ぶことです。

そのことで快適な住空間を作り出すことができます。

そこで今回は収納の仕様の中では、開き戸と引き戸、どちらかを選ぶことが求められることも多い「扉」の選び方についてお話ししていきます。

 

扉の種類とその特徴


 

 

一般的な収納家具に装備される扉には「開き扉」と「引き戸」、そして「フラップ(式扉)」があります。

開き扉には左右が開く両開き(観音開き)と、どちらか一方が開く「片開き」の両方が存在します。

引き戸は収納家具の場合、その多くがレールや溝などに滑らせて開閉する扉のことを指します。

フラップ(式扉)は前方に扉が倒れる、あるいは跳ね上がるタイプです。

室内の間仕切りに使用する引き戸扉の場合は、床面にレールが無い上吊り式や片引き仕様もありますが、収納家具の場合は2枚の扉をスライドさせるタイプ「引き違い」式が一般的です。

 

開き扉の特徴は


 

 

●物の出し入れがし易い

開き扉は両開きの場合、左右の扉を同時に開くことで開口部が広くなります。

そのことで大きな物や長さのある物の出し入れがし易くなります。

また、扉内部のものを一度に見渡すこともでき、目的のものを探す時間を短縮することができます。

●開口スペースが必要

開き扉は、開閉時に扉が手前に開くことによるスペーシングをしっかり計画しておく必要があります。

扉開閉の際の作動域に加え、扉から人が物を取り出す動作域も必要で、これらは家具寸法には記載されていないことも多く、購入時に見落としがちな項目です。

少なくとも扉を開くための寸法を確保するのと同時にエアコンやカーテンレール、天井の梁などにぶつからないようにしておく点も要注意です。

また、扉を開けたままの状態での作業は扉にぶつかる危険があるので、十分な注意が必要です。

 

引き戸はここが特徴


 

 

●狭いスペースでも使用できる

引き戸は扉を真横にスライドして開閉させる=開き戸と異なり扉が前方に出てくることはないので、開閉スペースを必要とせず、狭い場所で物の出し入れが可能です。

スペースが限られる場所、ベッドの横やキッチン、洗面所、あるいは人の行き来が多い場所でとくに重宝します。

●開閉が簡単で開けたままでも使用できる

引き戸の場合は左右に軽く動かすだけで開け閉めが可能です。

また、開けた状態のままでも置いておくことができます。

開口の幅を調整することで見え方を調整することも可能です。

●物の出し入れがしにくい場合がある

引き戸は基本的には左右どちらかしか開いている状態になりません。

そのため、幅があるものは出し入れがしにくい場合もあります。

●内寸に注意が必要

引き戸は左右にスライドさせて開閉をするため、どちらかを動かした場合、扉が2枚重なり合います。

そのため、奥行内寸が扉一枚分狭くなるので収納するモノのサイズや量を事前に把握しておくことが重要です。

 

フラップ扉の特徴とは


 

 

●前面を全開にすることができる

引戸と比較した場合、引戸は片側の扉を開けていたら、反対側は扉が閉じてしまいます。

収納物を探す時や大きな収納を出す場合など、フラップ扉であれば扉が全開するためものの出し入れがし易い特徴があります。

●前方にスペースが必要

扉が開くフラップ扉は扉の開閉分スペースを必要とします。

例えばTVボードにフラップ扉を採用している場合、TVボード前のローテーブルとの距離が短いというような、扉を開けることで気にかけて作業しなければならない状況になってしまうので、購入する前にその想定はしておいた方がいいでしょう。

●お子様がいる家庭では注意が必要

フラップ扉を開けた状態でお子様が扉を踏んでしまったり、扉の角にぶつかってしまったりすると怪我をする要因になりかねません。

誤って踏んでしまったら扉の破壊になるだけではなく、ガラス扉の場合は大けがに繋がってしまう危険性もあります。

小さいお子様がいらっしゃるご家庭では、その点を踏まえてフラップ扉やガラス扉の仕様を検討しましょう。

また、フラップ扉を使用する場合は、普段から「扉は開けたら閉める」ことを徹底した方がいいでしょう。

 

扉の形状以外に「取手」の選択も重要


 

 

扉のデザインは前面に見える部分でもあり、収納家具全体を構成するうえで非常に重要なポイントとなります。

また、収納家具とはいえ、やはり暮らしの道具には変わりはないので、使いやすさを求めることは暮らしの質を高めるうえでも見過ごせない部分です。

その点では扉の印象を大きく変え、使い勝手も左右するものに「取手」があります。

木製のものでも多様なデザインがあり、見た目だけではない手の掛けやすさなどは日々の使い勝手に大きく関わってきます。

扉本体に指を掛けて開閉するタイプもすっきりした見た目で人気があり、鉄製のハンドルは力が弱い人でも使いやすく、取手そのものが無いプッシュオープン式も操作性が良い点で支持が高いものです。

引き戸の場合は、扉の「框(かまち=枠の部分)」に掘り込みがあり、そこに指を掛けて開閉するものがほとんどです。

 

 

大事なことは実際の使いやすさと見た目のバランスをうまくとりながら自分にとって一番良いものを選ぶことです。

扉の種類はどの場所で使うか、家族の中でも誰が主に使用するかなどでその選び方は変わります。

・収納したいものに見合った開き方

・空間に適した開き方

・見え方の印象(スタイル)

などを考慮しながら扉の種類を選ぶことでその収納家具の使い勝手や自分にとっての「価値」は大きく変わります。

収納家具を検討する際は、家具を置く場所とその周辺の空間について、収納したい物の量やサイズを把握した上で家具販売店に相談すると検討や(オーダーメイドの場合は)設計と提案がとてもスムーズになります。

私ども家具蔵でも各店で専門スタッフがこれまでの実例や展示商品を参考にサポートします。

ご来店お待ちしております。

 

家具蔵の無垢材オーダー収納の詳細はこちらから

 

 

 

 

 

 

 


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