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家族で椅子の選択が分かれた際の解決法は?

2023.10.30

 

 

一言で椅子といってもどこで使用するかによって、名称も異なります。

例えば、デスクチェア、リラックスチェア、座椅子、カウンターチェア、そしてダイニングチェアなど。

今回は、選択の幅の多いダイニングチェアの選び方について、解説をしていきましょう

 

セット販売が一般的だった時代


 

 

今でも見かけますが、ダイニングテーブルとダイニングチェアはセットで販売されていることが多々あり、テーブル1台と同じチェア4脚の5点セットという販売方法で、量販店や通販などではポピュラーな販売方法です。

座卓を中心に家族全員で囲んで食事をする文化から、椅子に座って食事をするスタイルが広まりを見せたのは終戦後に急激に西洋の暮らし方が広まってきた昭和の時代、高度経済成長下で、集合住宅が多く出来てきた頃です。

その頃によく見られた間取りでは、現在のリビングダイニングのような空間の連動性のある考え方は一般的ではなく、「食事室」「居間」「応接室」など、その用途によって部屋が分けられていました。

その中でも「食事室」は、食事をするところ、食事が終わったら居間へという家族の時間の中継地点のような位置づけでした。

マンション、団地をはじめとした集合住宅が短期間に生まれたことで、テーブルや椅子を製造するメーカーもその需要にこたえるべき、急ピッチで製作を進めてきました。

効率化とスピードを求めることで、椅子は同じものを大量生産することで効率化が生まれ、テーブル1台に対して、同じ椅子を4脚(もしくは2脚、6脚)セットに販売されてきた経緯があります。

 

北欧の椅子の考え方


 

 

一方で、インテリア先進国と言われる北欧(デンマークやフィンランドなど)では、チェアの選択基準が日本の当時の考え方とは大きく異なります。

根本的な考えは「いかに家族との時間を大切にできるか」であり、それは「いかにして部屋で豊かな時間を過ごせるか」ということに繋がります。

「世界の名作チェア」と呼ばれるもののなかには、北欧で生まれた椅子が驚くほど多くあります。

その根底にあるのは、北欧の自然観です。

豊かな森を持つこの土地の人々は、古くから木材に親しみ、その特性を熟知してきたとされています。

木という素材への愛着や親しみが深いことは、椅子のデザインにも大きく影響しています。

北欧の冬は長くて日照時間が短いので、自ずと住空間に心地よさを求めるようになりました。

長い冬の期間に室内で作業ができたことで、手仕事を支えたことで椅子文化が独自に発達してきました。

ものづくりと同時に、椅子の選び方の考えも同じように、住まう人それぞれの過ごし方や座り方、しいては寛ぎ方に合わせた選び方がなされるようになってきました。

そう考えると皆一律で同じ椅子を使わずに、おのおの好みの椅子を使うことも納得です。

よく「MY CHAIR(マイ チェア)」と自分にあった椅子を選ぶことを表現しますが、かの国では自然とそのような流れになってきたと考えられます。

そして北欧の考え方が、有名チェアやデザイナーを筆頭にインテリアにおいて、「北欧家具」という圧倒的な人気を誇ってきたことに繋がっています。

 

椅子の好みは千差万別


 

 

椅子の好みは、人それぞれです。

アーム付きの椅子を好む人もいれば、ない方がいいという人もいます。

リラックスできる椅子が好きな人がいれば、しっかり正しい姿勢で座る椅子を探している人もいるでしょう。

ダイニングスペースに求める用途は人それぞれです。

だからこそ、家族全員が必ずしも同じ椅子を揃えなければならないということはありません。

同じクオリティで製作されたものであれば、全体的なバランスも申し分ないでしょう。

自分に合わない椅子を長く使うことほど残念なことはありません。

椅子は健康にも直結するものですので、本当に気に入った椅子を選ぶことが大切です。

この十数年でインテリアにまつわる情報も専門誌だけでなくSNS等でも手軽に得ることができるようになりました。

インテリアのテイストも多岐に渡り、これまでは統一美を求めるものが主流でしたが、あえて“ハズして”強弱をつけたり、ミックスさせたりするテイストも多く目にすることになりました。

その影響もあり、テーブル1台に対して椅子がバラバラであることももはや標準化し、おかしなことでなく、むしろお洒落さが漂うようなインテリアの作り方として捉えられるようになりました。

 

椅子はそれぞれ気に入ったものを選ぶのが一番


 

 

日々お客様とお話をする中で、最近特に増えてきたなと感じるのが、ご家族の椅子の選び方の多様化です。

家族それぞれが1脚ずつ座り、各々に好きな椅子を選ぶ光景をよく目にします。

また、お子様が椅子に座れる年齢になって椅子選びをする際に大人目線で選ぶのではなく、子供目線で選ばせるということも多く見られるようになりました。

自分が気に入った椅子だからこそ、「大事に」「丁寧に」「愛着を持って」使い続けるきっかけになるのではと感じます。

 

 

さて、これから椅子選びをお考えの皆様。

是非、一番ご自身にあった椅子を選んでみてください。

どのような椅子を選べばよいか分からない際は、工場直営の無垢材家具メーカーである私ども家具蔵へお声掛けください。

椅子製作をルーツとした我々は、無着色仕上げの上質な椅子を50近くのデザインでご用意しています。

「一生もの」と思える椅子をご提案させて頂きます。

 

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